2017年03月12日

「火曜11時45分」 パンパンの塔

今回はパンパンの塔の「火曜11時45分」を紹介します。
パンパンの塔の4thミニアルバム。

「火曜日のサスペンス」のとんでもない存在感。

サスペンス的な怪しさを醸し出すイントロだけでも虜にならざるを得ないわけだが、意味深な言葉を繰り出すメロから短い1番のサビへの展開、アコギの心地良い存在感、最後のサビ前のミステリーな雰囲気から、最後のサビで更に畳み掛ける展開など、楽曲構成そのものに何が繰り出されるかわからないサスペンス的要素があって、終始ハラハラドキドキしながら一気に楽しめてしまう楽曲になっている。

歌詞のセンスは相変わらずすごすぎて語りきれないのだが、水曜日と木曜日をミステリーと表現している点は、楽曲のタイトルから考えるとニヤッとしてしまう。

ミニアルバム全体でも変わらないセンスを発揮していて、「ちょうちん」のような朗読と歌が織り交ざった楽曲や「ろくでなスイング」で魅せる耳なじみの良いメロディなどは変わらず素晴らしい。

その中でちょっと違う意味で存在感を放っている「心臓」に注目してみてほしい。

こんな真っ直ぐな歌も歌えるのかと驚くほど真っ直ぐな歌で、悲しみでもう終わろうとしているあなたの心臓に向けて、何も無い一日だけど一所懸命生きている姿を見せる姿に、自然と涙腺が緩んでしまう。

クセのある楽曲が多いから目立つということも無くはないが、やはりこういうシンプルな楽曲を聴かせるメロディとサウンド、歌声の力が無ければ成り立たない。
それが彼らには間違いなくあるんだということを改めて感じることができた一曲だ。

変わらないセンスと深みと表現力を増したサウンドと歌声。
こんなのもう素晴らしいとしか言えない名盤だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
火曜11時45分トレーラー
火曜日のサスペンス
ちょうちん

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2017年03月05日

「ノスタルジー」 モノクロパンダ

今回はモノクロパンダの「ノスタルジー」を紹介します。
モノクロパンダ初の全国流通盤となる1stアルバム。

全体を通して漂う陰。
でも何故か耳に馴染んでしまうという不思議な魅力を持ったバンド、モノクロパンダ。

その魅力が最も分かるのが「ツキノクニ」だろう。

イントロの爽やかな印象から明るい曲を想像させておきながら、歌い出しから意味深な陰を感じさせる。
その世界観だけでも酔いしれてしまうのだが、この陰を持ちながら最高に跳ねるサビへの展開がたまらない。

でも、それだけでは終わらない。
最後のサビ前に一度無音状態を作ったり、最後には鬱な感情をありったけぶつけるなど、耳に馴染む音色とメロディと鬱な感情の融合が、切なくも心地良く聴かせる不思議な力を持っている。

MVを見たときからこれはアルバムも面白そうだと思ったら、本当にその通りだった。

「ツキノクニ」よりももう少し攻撃的に攻める「光泥棒」や、切なさいっぱいなのに温かさを感じさせる「4月のエンドロール」などの不思議と心地良く聴ける楽曲に、「いろはにほへと」のような電子音が響く楽曲も楽しく聴くことが出来る。

物語性を持ったという意味でも素晴らしい楽曲ばかりで、特に「金魚」で描かれる人を愛して人になろうとした金魚のお話は読んでいるだけでも悲しくなるのに、張り詰めた音色の中で歌声という形で響かせたら、それ以上に切なくなって仕方が無い。

本当に素晴らしい楽曲ばかりなのだが、もう一つ素晴らしいのが価格。
12曲入りでまさかの500円という破格の設定。

楽曲は申し分ないので、もしお店で見つけたら是非手に入れて聴いてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「ツキノクニ」が視聴できます。

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2017年03月03日

キセキ その16 〜sunbrain〜

アーティスト特集企画「キセキ〜僕を作った音楽達〜」。
(企画内容とタイトルの意味はこちら

第16弾となる今回は、"sunbrain"を紹介したいと思います。


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2017年02月26日

「20170118」 TEDDY

今回はTEDDYの「20170118」を紹介します。
TEDDYの1stミニアルバム。

ミニアルバムの中で唯一MVが公開されている「アンブレラ」。
この曲を聴いた瞬間から惹きこまれてしまった。

優しいメロディと音色が印象的なのだが、最後のほうでは少し声を張って歌うなど、静かな情熱のようなものも感じられる楽曲。

聴かせるバンド。
この楽曲からそのイメージが強くあったのだが、ミニアルバムを聴いて良い意味で裏切られた。

再生を始めていきなりイントロの迫力あるギターから始まる「心のありか」が流れてきて、彼らは詩やメロディの良さだけでなく演奏やアレンジの面なども含めて魅せるバンドなのだと。

その予感を体現したような「Express」の陰のある雰囲気を醸しだす音色と、それを持って駆け抜けていく展開を聴かせたかと思えば、上で書いた「アンブレラ」のような優しい楽曲を聴かせたり。

シンプルながらも詩の切なさをひしひしと感じさせる「RPG」に、独特なリズムと演奏で魅せる怪しげな雰囲気漂う「Dominant」があったりと、たった5曲という中にこれでもかというくらいの魅力を見せ付けてくる。

初の全国流通盤となるミニアルバム。
こんなのを聴かされて、今後が楽しみにならないわけがないというくらいの一枚。

一度聴いてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「アンブレラ」のMV、こちらでミニアルバムのトレーラーが視聴できます。

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2017年02月19日

「灯火」 ウルトラタワー

今回はウルトラタワーの「灯火」を紹介します。
ウルトラタワーの3rdミニアルバム。

音楽に心を動かされたことはあるだろうか?

例えば圧倒的な熱さであったり、実体験の悲しさであったり、明確な説得力を持つものには出会ったことがあるのではないかと思う。

この「灯火」というアルバムはそれらとはまた一味違い、じわじわと心を揺さぶることで、最終的に感情が高まっていくような熱さを秘めた一枚になっている。

まず「ファンファーレが聴こえる」だ。

爽やかな疾走感とともにわずかな陰を感じる楽曲。
自分のあり方を問いながらも進みだそうとする歌詞の前向きさと流れるようなメロディ、そこに大濱さんの独特の歌声が融合されることで、希望という音楽の形が肌で感じられるような楽曲になっている。

なんて良い歌なんだろうと思っていたら、続く「疾走」がまた違う形で揺さぶってくる。

無骨な音色が魅せる格好良さと、陰のあるメロディ。
こちらも自問自答するような詩が耳に残るのだが、それを抱えながらも必死に駆けていこうとする姿に色んな想いが垣間見える。

誰もが悩みながら生きている。
それでもそれを変えようとして生きていきたいという強い想いに、すっかり感情は高まってしまっていた。

優しさと力強さを含んだ「コハク」、強い信念を綴った「狐火」の格好良さに更に酔いしれ、「昼間の三日月を見たか」、「フォーカスライト」と柔らかさと温かさを体現したような楽曲が全ての感情を優しく包み込む。

最後まで聴いて、こんな充実感を得られるアルバムも珍しい。
だからまた何度も最初から聴いてしまう。

楽曲一つ一つはもちろん素晴らしいが、ミニアルバムとしても申し分の無い一枚。
素晴らしい。

ちなみに、こちらで「ファンファーレが聴こえる」、こちらでアルバムのトレーラー映像が視聴できます。

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