2017年02月05日

「パトスとエートス」 Brian the Sun

今回はBrian the Sunの「パトスとエートス」を紹介します。
Brian the Sunのメジャー1stアルバム。

変わった。
彼らはメジャーに来てから変わったと思う。

と書くといかにも悪いような感じにも見えるが、逆である。
良い方向にだ。

アルバムは始まりの「Impromptu」から驚かされっぱなしだ。
本当にBrian the Sunなのかというほど、重く渋い空気を漂わせた一曲。

もちろん違いに驚いたということもあるが、それ以上にこの楽曲の完成度の高さに驚いた。
こんな楽曲もできたのかと。

そこから激しく攻める「Physalia」に、陰のある疾走感で駆け抜けていく「パトスとエートス」。
もうここまでの展開が凄すぎて凄すぎて、感情の高まりが収まらない。

ここでやっとシングル「HEROES」が来て、少し落ち着くことになる。

ここまで聴いて思った。
確かにいつもと違う感じはあるのだが、これだけ真っ直ぐに音楽を届ける姿いつものはBrian the Sunではないかと。

確実に変化を遂げている。
でも決して奇をてらったり、新しいことを始めたわけではない。

Brian the Sunがやりたい音楽、Brian the Sunだから出来る音楽を突き詰めただけなんだと。

6曲目の「Maybe」もシングルで初めて聴いたときは同様にいつもと違うというイメージが先行してしまっていが、聴いているうちにこれもらしさなんだという想いが滲み出るように伝わってきた。
アルバムはこの延長線上に存在しているというわけだ。

アルバム後半も勢いは止まらず、ピアノとベースラインが心地良い「アイロニックロックスター」、流れるようなメロディに哀愁を乗せた「Hi-Lite」、「Cloudy #2」。
最後はピアノ主体のバラードナンバー「月の子供」が優しく迎えてくれる。

結成10年。
メジャーでは初となるアルバムは一つの集大成であり、まだまだ変化をしていくであろう彼らの今を感じることができる最高の一枚。

ちなみに、こちらで「パトスとエートス」が視聴できます。

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2017年01月29日

「美しい日/全部」 SUPER BEAVER

今回はSUPER BEAVERの「美しい日/全部」を紹介します。
2017年第一弾シングル。

幸せとはなんだろうか?
その問いに答えを出すのは難しい。

でも、この「美しい日」では一つの答えを導き出している。
幸せは気づくものであると。

その言葉にものすごい力を感じずにはいられない。

"僕は人に生かされて 人と生きている"という歌詞があるのだが、彼らはこれまで多くの人と出会いながら、歌う意味を真摯に見つめ続けてきたと思う。
その日々が繋げた今を見て、これが幸せなのかもしれないというシンプルな答えに辿り着いていることが、言葉だけでなく、歌声とメロディから伝わってくる。

それを「美しい日」と表現するところが何とも彼ららしい。

両A面の「全部」も同じように人との繋がりを歌っているのだが、こちらはアプローチが少し違う。

一緒にいたい人がいる。
その人とわかちあいたいもは何か?

楽しいこと。
嬉しいこと。
悔しいこと。
悲しいこと。

そのどれかではない、その全部をわかっていたい。
そんな想いが詰まっている。

懐が広いとも言えるし、欲張りとも言えてしまいそうだが、人との繋がりというのはこれを全て受け止めることも時には必要である。
そういう確信に迫った言葉にはやはりドキっとしてしまう。

エモーショナルな音色や歌声はいつもと変わらず、更に磨きがかかった伝えたい想いの姿。
また熱い楽曲に出会ってしまった。

ちなみに、こちらで「美しい日」のMVが視聴できます。

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2017年01月22日

「逆鱗マニア」 日食なつこ

今回は日食なつこさんの「逆鱗マニア」を紹介します。
日食なつこさんの4thミニアルバム。

存在感を放つピアノの音色と歌声。
それは始まりの「ログマロープ」から感じずにはいられない。

独特なリズムとメロディが印象的な曲なのだが、そこに攻撃的で存在感の強いピアノの音色とそれに融和するように響く歌声が加わることで、力強くも心地良く聴かせる。

強気で独特な視点から描かれる言葉がこの楽曲の存在感に拍車をかけているのも面白い。

もちろんこういう攻撃的な楽曲ばかりというわけではない。
「神様お願い抑えきれない衝動がいつまでも抑えきれないままでありますように」のような繊細で深い感情を表現した楽曲や「大停電」のような規律を重視するあまりに本当に大切なことを見失っているという言葉、「It seems like a frog」のようにどこか客観的に物事を見ている歌詞など、聴けば聴くほどに色んな感情と音楽に巡り合わせてくれる。

そんな中でも強く存在感を放つ楽曲がもう一曲ある。
「あのデパート」だ。

昨年閉店した岩手県花巻市のマルカン百貨店の想いを綴った楽曲。
名物であった最上階の大食堂のソフトクリームの話など、訪れたことがある人なら思わず目に涙を浮かべてしまう言葉の数々。

あえてシンプルな言い回しを選んでいることもあって、綴られた思いが真っ直ぐに響いてくる。
それと同時にアルバムに心地良い余韻を残してくれる。

それがあまりにもきれいなので、またアルバムを始めから聴いてその余韻を味わいたいと思わせてくれるのもこのアルバムの素晴らしい点だと思う。

まずは何も考えずに一度聴いてみて欲しい。
そうしたらきっともう何度も聴いてしまっていることだろう。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
「ログマロープ」
「あのデパート」

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2017年01月18日

Moonlight J-POP 16年12月篇

今回はサブコンで発表した、2016年12月度のマイベスト10を紹介します。
ダウンロード

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2017年01月15日

「孤独なユメ」 まり子

今回はまり子さんの「孤独なユメ」を紹介します。
まり子さんの2ndフルアルバム。

キーボードメインのアコースティックなサウンド。
普通ならそれらは優しい印象を与えると思うが、ここでは少し違う。

感情の起伏、主に陰や闇の感情が繊細に奏でられている。

もちろんその世界を形成する最たるものは歌詞だ。

一曲目の「タイムカプセル」からその片鱗が見え、素直になれなかった子供の頃の悩みや葛藤が描かれていて、聴いていると胸をしめつけられそうになる。

でも決して暗いだけの歌ではない。
そのとき言えなかった夢に向かって進もうとするメッセージがサビで力強く歌われていることで、より聴き手に寄り添うような楽曲になっている。

アルバムは全体的に近いテーマの楽曲が並んでいるが、それぞれに言葉だけでは語りきれない想いが歌声が伝わってくる。

中には「悲劇のヒロイン」のように悲痛な叫びを歌うものもあるが、「世界は真っ暗で空には満天の星」のように自分なりに理解しようとする姿を少しだけ軽快なメロディの中で力強く歌う姿や、「幸せのカタチ」のように自分を変えようとする姿に勇気をもらうこともできるだろう。

陰の感情というのは誰もが持っているもの。
それを赤裸々に描いたこの楽曲達は、きっと多くの人に心に寄り添えるものになると思う。

ちなみに、こちらで「タイムカプセル」が視聴できます。
(曲は2:56から。アルバムにはバラードVer.を収録。)

posted by micarosu at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする