2018年04月29日

「LOVE=UNLIMITED」 寺岡呼人

今回は寺岡呼人さんの「LOVE=UNLIMITED」を紹介します。
約1年6ヵ月ぶりとなるニューアルバム。

このアルバムを語るには、まず収録曲の「仕舞支度」について注目したい。

懐かしさとポップさが前面に出たこの曲。
非常に耳馴染みが良いのだが、耳に届く言葉は五十を過ぎてからの生き方について考えさせるものになっている。

これを聴いて普遍的な名曲だなと思ったのと同時に、収録されたアルバムがどんな内容になっているのか聴いてみたくなった。

アルバムを聴いてみると、50歳という節目を迎えた呼人さんのこれまで培ったきた経験や感性が最高の形で詰め込まれていて、こういうアルバムってやはり良いなと思わせてくれる内容だった。

「僕は、君にもう一度恋をする」のような王道のJ-POPさであったり、「リライト」、「パパのお弁当」のような繊細で奇麗なバラードであったり、「バンドやろうぜ」、「大人はEぜ!」のようなちょっとキザというか気恥ずかしいような楽曲も呼人さんの声で聴くと自然とほっこりしてくる。

また、Bonus trackとして2曲「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー feat.桜井和寿」、「仕舞支度 feat.春風亭一之輔」が収録されているのだが、本当にBonus track。
大人たちの本気の遊びという感じで楽しませてくれる。

全体を通してポップさや懐かしさ、熟練のギター技術に編曲と、全てが高い次元で構成されつつバランス良く仕上がった名盤。
最近の音楽には無いような"何か"を感じることができると思う。

ちなみに、こちらで「仕舞支度」が視聴できます。

posted by micarosu at 18:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

「ONE TIMES ONE」 コブクロ

今回はコブクロの「ONE TIMES ONE」を紹介します。
約1年ぶりのニューシングル。

"歓喜の雨"
サビのフレーズの中でもこの言葉は特に印象的だ。

その言葉を歓迎するかのように、オーケストラの壮大な音色とともに歌い上げられるサビとともにこの歌は始まる。

だが間奏からメロに入ると一転、非常に繊細でメロディアスな音色が奏でられる。
そのギャップに一瞬驚かされるが、それと同時にこの構成から一つのことに気づかされる。

メロで歌っているのは今まで歩んだ道での出会いや経験、サビで歌っているのは辿り着きたい場所の姿。
つまり、希望へと向かう道での出会いや経験が、いつか"歓喜の雨"が降り注ぐ場所へ繋がると歌っているのだ。

人と人の出会いの無限の可能性。
それを寄り添うそうな応援歌にするのではなく、"歓喜"を感じるほど壮大な応援歌に仕上げているのがとても新鮮な名曲だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 21:23| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月15日

「四畳半レコード」 伊藤俊吾

今回は伊藤俊吾さんの「四畳半レコード」を紹介します。
伊藤俊吾さんの1stアルバム。

正統派ポップス。

キンモクセイとしてもそのメロディのセンスは折り紙つきだが、キンモクセイの歌謡曲の路線とは違い、ソロではよりシンプルなポップスを奏でているのが印象的だ。

「僕がいなくなっても」の最たるもので、懐かしさとともに風を運んで来るような音色とメロディに、伊藤さんの歌声が優しく乗ってくることで、とても軽快で爽やかな音空間を楽しませてくれる。

アルバムということもあり、このようなシンプルなアプローチだけでなく、「はじめの一歩」のようにアコギ主体で語るように歌う楽曲もあれば、「ふかみどり」のように重い音色で渋く深く聴かせる楽曲があったり、「8485〜黒い恋人〜」のようなシンセの電子音を用いたテクノのような楽曲があるなど、一言にポップスと言いながらもその形は様々で、次に何が来るかが非常に楽しみになってくる。

だが、ふと綴られた詩に耳を傾けてみると、案外重いテーマであったり、言葉の中に静けさを漂わせるようなものが多い。
それをこれだけポップに聴かせることができるのは伊藤さんのセンスの賜物だ。

自宅の四畳半の部屋で全て作られたという「四畳半レコード」。
その中には、これまで培ってきたポップスの歴史と、伊藤さんのソロとしての始まりの可能性が詰まっている。

ちなみに、こちらでダイジェストが視聴できます。

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2018年04月08日

「ノイズ」 須澤紀信

今回は須澤紀信さんの「ノイズ」を紹介します。
須澤紀信さんの2ndシングル。

"ノイズ"という言葉に込めた想い。

始まりのアコギの音色から切なさを漂わせ、その音色に乗せて君と過ごした日々を綴っていく。

その言葉の奥には切なさが滲み出ているのだが、言葉だけを見ると不思議と美しさを持っていることがわかる。

過ごした日々は美しかった。
でも美しさだけでは作ることが出来なかった未来。

"ノイズ"という言葉は、美しさと美しさが生み出したハーモニーの中の亀裂を描いているのだ。

この綴られた想いだけでも切ない気持ちになるのだが、須藤さんの歌声が切なさだけでなく優しい温かさも持っているので、日々を後悔しつつも、日々を抱いて明日へ歩みだそうとする想いが自然と伝わってくる。

美しくも切ない名曲。
こういう良い歌は多くの人に聴いてもらいたい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 20:30| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月01日

「WILL」 牧野由依

今回は牧野由依さんの「WILL」を紹介します。
牧野由依さんのミニアルバム。

声にできること。
アルバムの中でそれを色んな形で示してくれている。

まず驚きは「Rsest -A Cappella Version-」だ。
原曲はアップテンポで明るい印象の楽曲だったのだが、このA Cappella Versionはその名の通りアカペラというだけでなく、何重にも歌声を重ねて深みと広がりを持った仕上がりになっている。

声だけでこんなことができるのかと驚いたかと思えば、続く「song for you」は真っ直ぐなポップソングでまた別の意味で驚かされた。
ここまでストレートな楽曲は牧野さんの中では珍しいからだ。

岡本真夜さん作詞作曲のこの楽曲は少し懐かしいメロディの良さと、声を歌にして届けるという原点への気持ちと希望を綴った歌詞がとても印象的。
その楽曲の世界に合わせるように歌声も柔らかく言葉を飾らずに届けようとしているのも心地良く、聴いていると心が温かくなってくるようだ。

この優しく歌い上げるという点に関しては、「それはきっとボクらしく生きる勇気」にも通じるものがある。

またそれとは方向性が異なる楽曲がこのアルバムには存在する。
「Colors of Happiness -Rainbow Mix-」と「ハウリング」の2曲だ。

「Colors of Happiness」は元々混沌とした世界観が印象的な静かで壮大な楽曲だったが、MixでEDMな仕上がりになったことで、近未来感と疾走感が渦巻く未体験な世界観が広がる。
それでいながら歌声は非常に真っ直ぐに芯が通っていて、その混沌とした世界観の中で不思議な存在感があるのが一つ聴きどころ。

「ハウリング」も同じくEDM調。
心地良く聴ける楽曲だが、よく聴くと音の構成や進行が複雑に絡んでいて、非常に聴き応えがある。

タイトルの「ハウリング」は割りと悪い意味で使われることが多い気もするが、ここでは歌声の形で届けたものが徐々に広がっていく様子を"ハウリング"と表現していて、歌うことへ前向きな姿勢が歌声と楽曲の雰囲気から広がるように伝わってくる。

最後にこの楽曲があることでアルバムとしての余韻を持たせることができているだけでなく、また最初から聴いてみたいと思わせる力を持っているのも大きい。

半年の活動休止を経てリリースされたミニアルバム。
声を届けるという原点に向き合うことで新たな可能性を魅せた一枚だ。

ちなみに、下記リンクから各楽曲が視聴できます。

Rsest -A Cappella Version-
song for you
What A Beautiful World -Studio Live Version-
Colors of Happiness -Rainbow Mix-
それはきっとボクらしく生きる勇気
ハウリング

posted by micarosu at 19:07| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする