2019年08月25日

「くつひも」 斉藤朱夏

今回は斉藤朱夏さんの「くつひも」を紹介します。
斉藤朱夏さんの1stミニアルバム。

Aqoursとしても活躍する斉藤朱夏さんが遂にソロデビューをする。

Aqoursでは演じる渡辺曜ちゃんのキャラクターもあり、明るく元気なイメージが強いことと、ダンスが非常に得意という点もあることから、アグレッシブな楽曲やダンスナンバーが来るのではないかと初めは思っていた。

ところが…だ。
先行でMVが公開された「あと1メートル」を聴いて、そのイメージは一気に払拭されることとなる。

一言で言えば、少女感。

好きな気持ちを伝えられない、近くて遠い距離。
それを描いた歌詞と等身大の歌声が繊細に真っ直ぐ響いてくる。

こんな引き出しがあったのか…。
というのが正直な感想だった。

この楽曲だけでもミニアルバムは良いものになるだろうと思っていたが、それを更に上回ると言ってもいい楽曲がある。
タイトル曲でもある「くつひも」だ。

詩のイメージは「あと1メートル」に似ているのだが、君との距離はこちらのほうが近い。

"もっと近づきたいよ"
想っているのに、なかなか素直になれずに素っ気無い態度を取ってしまう意地っ張りな想いの交錯。

そんな想いを、あえて"くつひも"の結び目に重ねて描くことにより、真っ直ぐなのに素直になれないもどかしい気持ちが、言葉と歌声から溢れ出るように響いてくる。

こういう楽曲が歌えるのがソロアーティスト斉藤朱夏なのだと感じた。

今作ではこの"言葉"というのが一つキーワードになっていて、1曲目の「ことばの魔法」を聴くとより見えてくるのだが、言葉を伝えることの大切さ、言葉だからこそ伝わることというのがミニアルバム全体で溢れている。

"くつひも"が繋げる歌と言葉。
斉藤朱夏さんの始まりを告げる最初の名盤。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
あと1メートル
くつひも
「くつひも」クロスフェード

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2019年08月18日

「消えて」 モーモールルギャバン

今回はモーモールルギャバンの「消えて」を紹介します。

最初聴いたときは、真っ直ぐな歌なのかと思った。
語りかけるように歌い方が何となくそう感じさせた。

でもよく聴いてみると、真っ直ぐという言葉は少し違う。

どこか日常を傍観をしているようなのに、すごく自分自身のことのように親身になっている不思議な感覚。
そして繰り返される「消えて」のフレーズが意味する輪廻転生。

そうか。
これは気づけば消えていってしまう日常の愛しさと尊さを描いているのだ。

こんな繊細な歌を誰が歌っているか調べてみたら、まさかのモーモールルギャバンだと知って非常に驚いた。

セルフプロデュースをやるようになってから印象が変わったと思っていたのだが、ここまでの曲を作ってくるとは全く想像していなかった。

どうしても狂気の変態バンドという印象は根強くあるのだが、この曲はそのイメージを大きく変えられると思う。
それどどまでに純粋に良い歌といえる彼らの新境地だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 22:20| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

「幻」 The Cheserasera

今回はThe Cheseraseraの「」を紹介します。
The Cheseraseraの4thフルアルバム。

今回のアルバムを聴いたときに、すごく躍動感があるなと感じた。

言葉を少し変えると、自由にシンプルに良い音楽を作ろうと楽しんで躍起している感じだろうか。

メジャーでやっていた頃の楽曲ももちろん好きなのだが、自主レーベルを立ち上げて自分自身と真面目に向き合ったからこそ生まれた新しいThe Cheseraseraの姿がここにある。

タイトル曲でもある「幻」は初聴きの際、非常に驚いた。

ギターのシンプルで意味深なフレーズとともに歌が始まり、独特のリズムで浮遊感と儚さを演習しつつも、どこかあっけらかんとした日常的な要素も含んでいる不思議で深い楽曲。

過ぎ続けていく毎日など幻みたいなものと表現していて、どんなに辛いことや哀しいことがあっても明日がやってくるのだからここでクヨクヨしていてもしょうがないと、少し遠まわしに諭しているのが印象的だ。

わかりやすい楽曲では無いのだけど、何故か一度聴けば伝えたい想いが響いてくる。
こういう楽曲が作れるようになった彼らは強い。

もう一曲、「月は面影」も取り上げたい。

歌詞の内容が「幻」に少し似ているのだが、曲調は全く違って心地よいグルーヴが特徴の疾走感ある楽曲。
ロマンチックな雰囲気を漂わせつつも、適当にはぐらかしているのがなんだか微笑ましい。

こんな風にそれぞれの楽曲で全く違う雰囲気を出していて、さながら12曲の短編小説を聴いているようなアルバム。

そして、The Cheseraseraの最高傑作と言っていい一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

ワンモアタイム
たわけ

posted by micarosu at 23:29| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月04日

「Indigo」 駒形友梨

今回は駒形友梨さんの「Indigo」を紹介します。
駒形友梨さんの2ndミニアルバム。

上質さとキラキラ感が印象的だった前作「〔CORE〕」。
今作もその良さは変わらず健在だ。

リード曲となっている「ララルハレルヤ」を聴くとイメージがしやすい。
ドライブ感溢れるミディアムナンバーで、透明感ある歌声に音色とリズムが晴れやかな心地良さを届けてくれる。

この晴れやかな気持ちから、「invincible self」のイントロから弾けるように展開される疾走感へと流れていく展開を聴けば惹き込まれること間違いなしだ。

ここからもわかるが、爽やかさと清涼感、そして青が今作のキーワード。
とはいえ、全てがこういったキラキラした爽快感ではなく、少し違う世界観もアルバムでは存在を放っていることに注目したい。

例えば「August 31」。
印象強いギターのフレーズから始まる哀愁漂うナンバー。

恋の終わりと夏の終わり。
戻れない日々への回顧するブルーな気持ちに染みるように響いてくる。

この「August 31」を挟むように並んでいるのが、本人作詞の「おそろい」と「優しい雨」。

あどけない二人を描いた「おそろい」も愛しいが、「優しい雨」の悲しみから踏み出そうとする姿も愛おしい。
どちらも音は少なめにしていることで、スーッと入ってくる歌声が清清しさと心地よさを連れてくるよう。

そして、この全てを包み込むように配置されているのが「アクアリウム」と「night sea」。

どちらも水にまつわるフレーズがタイトルに入っていることもあり、水の中のような静けさとゆっくりとした空気の振動を感じさせる点が耳に残る。

水から始まり水に終わる。
清涼感や青を全体のキーワードにしつつ、始まりと終わりを統一することで、美しく紡がれた至高の一枚といえる。

ちなみに、こちらで「ララルハレルヤ」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:18| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月31日

Moonlight J-POP 19年5月篇

今回はサブコンで発表した、2019年5月度のマイベスト10を紹介します。
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posted by micarosu at 21:15| Comment(0) | Moonlight J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする