2019年12月01日

「white disc +++」 halca

今回はhalcaさんの「white disc +++」を紹介します。
インディーズ盤「white disc」に新録曲を加えた企画ミニアルバム。

7色の輝き。
全7曲それぞれが個性的な色を放っている。

「white disc +++」と名付けられたこの作品は、インディーズ時代の幻の一枚「white disc」に新録曲を追加した内容だ。

「white disc」に収録されていた3曲だけでもかなりインパクトが強い。

kzさん作曲による「Hail to the world!!」のデジタルな浮遊感を持ったダンサブルな楽曲に、「曖昧グラデーション」のような圧倒的な疾走感を持った楽曲、しっとりとしたバラード曲「キミの空」と、魅力的な楽曲ばかりだ。

これに負けない新録曲4曲ももちろん凄い。

アルバムの始まりを告げる「Distortionary」はキレ味鋭いロックナンバーで新たな一面を覗かせてくれたかと思えば、コレサワ作曲による「君だけ」のキャッチーさが前面に出た心地よいポップナンバーがそこに続く。

「朽葉色の音」は緊迫感ある音色からの広がりあのあるサビへの展開で美しく魅了したかと思えば、最後の「GOING CRAZY NIGHT」ではロックバラードナンバーを力強く真っ直ぐに響かせ、アルバムに清清しい余韻を残してくれる。

アニメ主題歌を歌うことが多い彼女だが、今作はそういったタイアップ作品というより、halcaという1アーティストとしての楽曲という面が表に出ている感じがあり、今までとは違う面や"らしさ"が伝わってくる。

彼女の魅力を知るには、最高の1枚と言っていい。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
君だけ
朽葉色の音

posted by micarosu at 21:32| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月24日

「あるよ」 ウラニーノ

今回はウラニーノの「あるよ」を紹介します。
6年ぶりのフルアルバム。

"あるよ"
ウラニーノにしては柔らかい印象のタイトルだ。

今までのアルバムやシングルは、タイトルだけでは何が描かれているのかわからない独特の存在感があったのだが、今作は広い意味の言葉を使っていることで、また違った存在感を放っている。

それを見て、今までに無いウラニーノが聴けるかもしれないという期待をさせてくれたのだが、そんな期待など遥かに超えるような作品を聴かせてくれるのだから流石だ。

最初の曲は「ヒューストン〜ぼくらは未来へ〜」。
アコギの音色と語りの始まりから一気に耳を傾けてしまう。

遠い昔にはあったはずの大切さを忘れていないかいと疑問に感じながらも、歩みを進めていこうとする姿に色んな想いが重なる。

そしてタイトル曲「あるよ」。

メロでは何も無い事を嘆く姿を描きつつ、サビでは"あるよ"と背中を押してくれるよう。
いや、包む込んでくれるようと言ったほうが良いだろうか。

その選択を間違いとするのではなく、少し見方を変えるだけで意味のあるものなる。
"東京には緑が意外とあるよ"という素朴な確信に、ハッと気づかされるものがある。

続く「ロックンロールで殺して」の軽快なアップテンポには結構驚いたのだが、歌詞を聴いているとウラニーノらしさが全開で安心。
このウラニーノロックンロールなら殺されても良いなと心底思う。

もうこの新境地も言える3曲だけで名盤と言って良いほど最高の出だし。

ここから少し重めの展開になるのだが、前半の光の部分との陰影がくっきり出ていて、それぞれの良さを感じることができる。

中でも特筆すべき楽曲は「本当のこと」だろうか。

見えていることが全てではない。
昨今の一部の情報だけで何でも叩こうとすることへの懐疑と、背景を知ることの大切さ、そして正しいとは何なのかという葛藤。

綴られた言葉の想いに、色んなことを考えさせられる。

ここから「荒川クルーズ」や「山陽道はまっすぐに」の日常感と開放感ある素朴な楽曲へと流れることで、重くなりすぎないのも良い展開。

ボーナストラックの形で収録された、佐久間正英さんとの共作「夢の中で」も含めて、アルバム全体としてウラニーノらしさと新境地、そして考えさせられる言葉が堪能できる一枚になっている。

ウラニーノの歩んできた音楽は、確かにここに"あるよ"。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
あるよ
ヒューストン〜ぼくらは未来へ〜
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2019年11月17日

「Coming To Your Mind」 FEED BACK CYCLONE

今回はFEED BACK CYCLONEの「Coming To Your Mind」を紹介します。
FEED BACK CYCLONEの1stミニアルバム。

「Landy」
この楽曲が本当に好きだ。

格好良さとともに感じさせる懐かしさや素朴さ。
そこに壮大さも兼ね揃えているのが魅力的な楽曲。

音楽のジャンルとしては、Oasisを彷彿とさせるような90年代UKロック。
国内で言えば、くるりやGRAPEVINEにも繋がる感じだろうか。

ただ彼らが凄いのは、ここに情景を映し出すことだと思う。

詩に綴られた言葉には一部の場面しか描かれてはいないのだが、歪んだ音と、素朴な歌声、そしてサビで繰り返される"Landy"の言葉。

それらが絡み合うことで見えてくる世界。
いや、感情と言ったほうが良いか。

それがとても切なく、愛おしい。

最後のサビからアウトロへの余韻の残し方も最高だ。

「Landy」の話ばかりをしているが、ミニアルバムの中では前半の「Vow To Beer」、「Rolling in The Sun」、そして「Landy」までがこれに近い印象を持っている。

後半の2曲「Waves & Sunset」、「Coming To Your Mind」も基本的には変わらないのだが、少し跳ねるようなリズムで、音色は少し軽やかだ。

前半の浸るような楽曲から、この後半の軽やかな楽曲の流れは、ミニアルバムを聴き終えたときの余韻の残し方としても非常に心地よい。

まずは一度「Landy」を聴いてみてほしい。
その良さが伝わったのなら、このミニアルバムにも手を伸ばしてみてほしい。

間違いなく満足できる一枚になっているので。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

Landy
Vow To Beer
“Coming To Your Mind”ティーザー映像
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2019年11月10日

「バタフライ」 鶴

今回はの「バタフライ」を紹介します。
鶴のE.P第3弾。

静かで落ち着いた曲。
聴き始めたときの感想はそれだった。

アコギと歌のみで進行する1番のメロ。
途中から徐々に音が重なり、サビでは一気に視界が開けるように弾ける。

♪遠回りしたって近づいているんだ

この言葉を聴いたとき、この曲に溢れる圧倒的な熱量を感じずにはいられなかった。

鶴がこういうタイプの曲を表題曲に持ってくるのはかなり珍しいと思っていたのだが、奥に秘めたものは鶴らしさ全開であるし、こんな静かな曲でもこれだけ熱くさせられるのは、あえて茨の道を進んできた彼らの過去と今があるからだとも感じた。

ちなみに、この"バタフライ"というのは、バタフライ・エフェクト(バタフライ効果)のことだろう。

鶴が音楽の形で起こした小さな風が、やがて多くの人の耳と心に響いていくこを信じてやまない。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2019年11月03日

「一匹狼」 湯木慧

今回は湯木慧さんの「一匹狼」を紹介します。
湯木慧さんのメジャーセカンドシングル。

不穏。

歌声とアコギの音の始まりから、その独特の空気感に惹き込まれる。

張り詰めた空気。
歌声にこめられた緊迫感。
そこから見える世界の闇と信念。

何も出来ずに過ごしていく日々への焦燥感を抱きつつ、そこに立ち向かうために"僕はただ、唄う。"と強い決意を響かせているのが特に印象的だ。
これは単純に捉えると勇気なのだが、不安への裏返しとも捉えられる。

言葉では強さを示しつつ、その奥で抱えた不安を払拭するために孤高で強くあろうという姿を見せる。
そんな真っ直ぐだけど裏にある抱えた想いまでもが見えてくるのが、この歌の何よりも強い力だろう。

孤高の歌い手、一匹狼の想い。
その強さに、惹きこまれてみて欲しい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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