2018年10月28日

「Hikari」 androp

今回はandropの「Hikari」を紹介します。
フジテレビ系 木曜劇場「グッド・ドクター」主題歌。

美しいピアノの旋律からこの曲は始まる。

張り詰めたような空気感ではなく、どことなく優しく温かいその音色に乗って言葉が響いてくる。

暗闇
悲しみ


それらを全て払拭するようにサビで歌われる

"光に変えていくよ どんな暗闇も"

という言葉は、どこまでも真っ直ぐな想いであるからこそ、確かに聴き手の心へ響いてくる。

特に2番のサビ後、広がりのあるコーラスとともに響き渡る歌の温かい空気感には、確かな希望の姿を感じることだろう。

「Hikari」
直球なタイトルに込められた希望を、聴いて感じてみてほしい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2018年10月21日

「フラワーステップ」 edda

今回はeddaさんの「フラワーステップ」を紹介します。
読売テレビ・日本テレビ系新ドラマ「探偵が早すぎる」主題歌。

始まりから感じる心地良い違和感。

耳に届く音色は確かにキラキラしている。
だが、どことなくその奥に秘めた陰も感じさせてくる。

響いてくる詩を聴いてみると、この感じの謎が解けてくる。

主人公は体に花が咲くという病に冒されている。
このまま行けば体が花束のようになってしまうという恐怖感が楽曲の持つ陰の部分。

でも興味深いのは、この主人公は決して悲観的になっていない。
"君に見せたいんだ"という一途な想いのまま駆け抜けていこうとする姿がキラキラの部分に表れている。

フラワーステップ。
それは花束のようになってしまった主人公が駆け抜ける姿のこと。

一歩間違えればホラーのような内容にもなりそうだが、このフラワーステップがあまりにも美しくて、不思議と吸い込まれ見惚れてしまうような楽曲になっている。

ポップさとファンタジーさ。
それらが生み出す、魅惑の世界がここにある。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2018年10月14日

「きんぎょすくい」 結花乃

今回は結花乃さんの「きんぎょすくい」を紹介します。
結花乃さんの3rdシングル。

叙情的なイントロを聴いたときから、この楽曲の儚さと尊さを感じることができるだろう。

きんぎょすくい。

お祭りの屋台でよく見かけると思うが、ここにどんな感情を重ねるだろうか。
結花乃さんは、ここに命の儚さを映しているのが強く印象に残る。

金魚すくいの金魚達はストレスにより寿命が短いことが多い(と言われている)。
それでも、その中で精一杯生きようとしている。

"赤し灯や"
サビで出てくるこの言葉は、まさに金魚の強く儚い命の輝き。

そこに"きみに すくわれて しあわせ"と言葉を重ねられたら、胸がしめつけらてしまう。

"すくわれて"をあえてひらがなで表現することで、「掬う」と「救う」の2つの意味を持たせていることも、奥深さを演出する一つの要素となっている。

また深さという点では、結花乃さんの歌声に一段と感情の奥行きが加わっていることも大きい。

"きんぎょすくい"の中に映した儚い命。
聴けば感じるものがきっとあるはずだ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2018年10月07日

「ピッパラの樹の下で」 nano.RIPE

今回はnano.RIPEの「ピッパラの樹の下で」を紹介します。
nano.RIPEの6thアルバム。

二人体制となってからは、「虚虚実実」、「アザレア」とかなり攻めたロックテイストの楽曲をリリースしていて、アルバムがどんな仕上がりになるか非常に気になっていた。

しかも、結成20周年という節目でのリリースとなる今作。

聴いてみると、どこまでもnano.RIPEらしいアルバムに仕上がっていた。

とはいえ、今までのnano.RIPEと必ずしもイコールではない。
よりシンプルに、より深みを示したような感じだ。

始まりの「インソムニア」から雰囲気が違うのがわかるだろう。

跳ねるようなリズムと展開。
心地良い疾走感のようでありながら、焦燥感や存在照明感が奥に秘められていて、不思議と耳に残る。

編曲を見てみたらnano.RIPEではなく、石田ショーキチさん。
今回のアルバムは二人体制になったからこそ、自分達だけでなく周りの手を借りて、より自分らしさを表現しようとしているのがわかった。

アルバムのリード曲「ポラリス」もアルバムの中では非常に耳に残る楽曲だ。

イントロのギターとストリングスの繊細で幻想的な雰囲気。
いつか誰かを照らせるようにという夢のような愛のような壮大な詩と優しいメロディが、聴き手の心にスーッと染みこんでいく。

こちらも中土智博さんの編曲と、本人達の編曲では無いのだが、この編曲によってnano.RIPEの可能性と潜在力に改めて気づき驚かされた。

バラード系だと「夜の太陽」も素晴らしい。

張り詰めた空気感の中に凛と響く歌声とメロディ。
音色は非常にシンプルで、一つの歌として真っ直ぐに響いてくる。

そして最後の「ステム」。

"始めるために終わったことも 終わるために始まったことも"
この言葉には色んな想いが含まれているだろう。

これまでの想いと、これからの想いが。

ただ、これをバラードにせずにアップテンポの楽曲に仕上げるのがなんともnano.RIPEらしい。
それは、まだまだ立ち止まることは無いというメッセージなのかもしれない。

よりシンプルでより深いnano.RIPEらしさを体現したアルバム。
やはりnano.RIPEは最高だ。

ちなみに、下記リンクからアルバムの楽曲が視聴できます。
ポラリス
あおのらくがき

posted by micarosu at 21:14| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

「ALL TIME BEST」 homme

今回はhommeの「ALL TIME BEST」を紹介します。
homme初のベストアルバム。

「ALL TIME BEST」。
この発売をどれだけ心待ちにしていたことか。

hommeを知ったのは割りと最近なのだが、メロディの耳なじみの良さ、シンプルながら印象のある編曲と演奏、秋山さんの素朴だけど芯のある歌声とどれを取っても素晴らしいものだった。

そんなhommeが今年の初め、クラウドファンディングで「ALL TIME BEST」を作る企画を始めた。

とはいえ、あまり支援者が伸びず、企画失敗で終わりそうな予感も出始めていたのだが、終了一週間ほど前になって一気に伸び始め、土壇場での大成功というドラマのような展開は感動ものだった。

そんな紆余曲折のあった「ALL TIME BEST」が遂に完成。

2006年から2017年までに生み出された150曲あまりの曲の中から厳選したという30曲は珠玉の楽曲ばかりだ。

始まりは3rdシングルの「light of the exit」。
「the past days」に収録されていたので発売前に耳にしていたのだが、明らかに当時より良くなっていることに気づいた。

今回ほぼ全ての楽曲を再録していて、今の演奏力・歌唱力で楽曲を楽しむことが出来るわけだが、楽曲というより一つの歌として非常に深みが増しているように感じた。

その深みが加わったことで、楽曲の良さは当時のままに、更なる名曲へと昇華している。
この1曲の時点でこのアルバムの完成度はほぼ約束されたと言って良い。

1曲1曲取り上げるとキリがないのだが、せっかくなので少しだけ取り上げたい。

hommeは初期のロック路線と、「記憶旅行」以降のポップ路線で楽曲の雰囲気が異なる。

初期の楽曲だと独特の緊迫感と焦燥感を持った「2月」、聴き馴染みの良さの奥に秘めた怪しげなを醸しだす「Beautiful Pain」、混沌を纏いながら駆け抜けていく怪しげなダンスナンバー「モルヒネダンス」は非常に存在感があった。

哀愁と力強さが混ざり合う名曲「モーニングムーンが見えない」や、陰のあるメロディと王道の進行に心を掴まれる「reverse」、そんなに速いテンポでは無いものの、どこか全てを忘れて吹っ切れたい欲望が渦巻く「もっとレッドアイ」の疾走感も珠玉。

繊細な音色と歌声で届かない想いを響かせる「if」、硝子のように透明で触れたら壊れてしまいそうな世界観を漂わせる「儚いこと」のようなバラードも素晴らしいものばかり。

「記憶旅行」以降はポップ系の楽曲がメインにはなっているものの、「この夜が明けるまで」の陰のある疾走感を持った楽曲であったり、「流転」のようなイントロのアコギとコーラスから怪しげな雰囲気を漂わせて一気に惹きこんでいく楽曲など、路線変更後も楽曲は多岐にわたっている。

また、2006年から2017年まで各年代の曲が満遍なく入っているのに、全く違和感が無いというのも面白いところ。

再録という形で2018年という今に全ての楽曲が並んだというのはあるが、メロディの良さであったり、編曲の巧みさであったり、何より歌を届けようとする芯の部分が変わっていないことが大きいのではないかと思う。

homme初のベストアルバム。
「ALL TIME BEST」と銘打っているが、実は全国流通盤としては「混結花」以来2枚目。

hommeの12年の歴史を振り返りつつ、ここから始まるための一枚。

山陰からの発信にこだわるロックバンドhommeをよろしくお願いします。

ちなみに、こちらでトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:30| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする