2018年04月08日

「ノイズ」 須澤紀信

今回は須澤紀信さんの「ノイズ」を紹介します。
須澤紀信さんの2ndシングル。

"ノイズ"という言葉に込めた想い。

始まりのアコギの音色から切なさを漂わせ、その音色に乗せて君と過ごした日々を綴っていく。

その言葉の奥には切なさが滲み出ているのだが、言葉だけを見ると不思議と美しさを持っていることがわかる。

過ごした日々は美しかった。
でも美しさだけでは作ることが出来なかった未来。

"ノイズ"という言葉は、美しさと美しさが生み出したハーモニーの中の亀裂を描いているのだ。

この綴られた想いだけでも切ない気持ちになるのだが、須藤さんの歌声が切なさだけでなく優しい温かさも持っているので、日々を後悔しつつも、日々を抱いて明日へ歩みだそうとする想いが自然と伝わってくる。

美しくも切ない名曲。
こういう良い歌は多くの人に聴いてもらいたい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 20:30| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月01日

「WILL」 牧野由依

今回は牧野由依さんの「WILL」を紹介します。
牧野由依さんのミニアルバム。

声にできること。
アルバムの中でそれを色んな形で示してくれている。

まず驚きは「Rsest -A Cappella Version-」だ。
原曲はアップテンポで明るい印象の楽曲だったのだが、このA Cappella Versionはその名の通りアカペラというだけでなく、何重にも歌声を重ねて深みと広がりを持った仕上がりになっている。

声だけでこんなことができるのかと驚いたかと思えば、続く「song for you」は真っ直ぐなポップソングでまた別の意味で驚かされた。
ここまでストレートな楽曲は牧野さんの中では珍しいからだ。

岡本真夜さん作詞作曲のこの楽曲は少し懐かしいメロディの良さと、声を歌にして届けるという原点への気持ちと希望を綴った歌詞がとても印象的。
その楽曲の世界に合わせるように歌声も柔らかく言葉を飾らずに届けようとしているのも心地良く、聴いていると心が温かくなってくるようだ。

この優しく歌い上げるという点に関しては、「それはきっとボクらしく生きる勇気」にも通じるものがある。

またそれとは方向性が異なる楽曲がこのアルバムには存在する。
「Colors of Happiness -Rainbow Mix-」と「ハウリング」の2曲だ。

「Colors of Happiness」は元々混沌とした世界観が印象的な静かで壮大な楽曲だったが、MixでEDMな仕上がりになったことで、近未来感と疾走感が渦巻く未体験な世界観が広がる。
それでいながら歌声は非常に真っ直ぐに芯が通っていて、その混沌とした世界観の中で不思議な存在感があるのが一つ聴きどころ。

「ハウリング」も同じくEDM調。
心地良く聴ける楽曲だが、よく聴くと音の構成や進行が複雑に絡んでいて、非常に聴き応えがある。

タイトルの「ハウリング」は割りと悪い意味で使われることが多い気もするが、ここでは歌声の形で届けたものが徐々に広がっていく様子を"ハウリング"と表現していて、歌うことへ前向きな姿勢が歌声と楽曲の雰囲気から広がるように伝わってくる。

最後にこの楽曲があることでアルバムとしての余韻を持たせることができているだけでなく、また最初から聴いてみたいと思わせる力を持っているのも大きい。

半年の活動休止を経てリリースされたミニアルバム。
声を届けるという原点に向き合うことで新たな可能性を魅せた一枚だ。

ちなみに、下記リンクから各楽曲が視聴できます。

Rsest -A Cappella Version-
song for you
What A Beautiful World -Studio Live Version-
Colors of Happiness -Rainbow Mix-
それはきっとボクらしく生きる勇気
ハウリング

posted by micarosu at 19:07| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月18日

「木造の瞬間」 藍坊主

今回は藍坊主の「木造の瞬間」を紹介します。
藍坊主の3rdミニアルバム。

何だろう、この熱さ、泥臭さ、真っ直ぐさは。

もうキャリアもかなり長い藍坊主。
毎作良い作品を聞かせてもらっているが、今回は特別に真っ直ぐで、これぞ藍坊主という作品が詰まっている。

その最たるは「嘘みたいな奇跡を」だろう。

エモーショナルなメロディを聴いただけでもう泣きそうなくらい良いのだが、そこにあえてシンプルな"ありがとう"や"愛しているよ"という言葉を乗せることで、どこまでも自然で、どこまでも熱く真っ直ぐに聴き手の心に響いてくる歌になっている。

この楽曲だけでもミニアルバムを聴いてもらいたいと言いたいところだが、それ以外の楽曲も負けず劣らずのものばかり。

青臭さを掻き鳴らすことで魅せる懐かしさを、円熟味を帯びた演奏で深く聴かせる「群青」、複雑な音色が示す混沌さと、その中を行く儚くも真っ直ぐな言葉を持った歌声で希望を描く「ダンス」。

静けさの中に意味深な言葉と音色を重ねる「同窓会の手紙」に、懐かしい情景を真っ直ぐなメロディが優しく聴かせる「ブラッドオレンジ」など、どこを切り取っても素晴らしいの言葉しか出て来ないほどの楽曲が並んでいる。

繰り返しになるが、これぞ藍坊主という作品。
藍坊主好きな人はもちろんのこと、藍坊主を知らなかったという人にも彼らの魅力を存分に感じることが出来る一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
群青
嘘みたいな奇跡を
ブラッドオレンジ

posted by micarosu at 23:10| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

「光る」 zero zero z

今回はzero zero zの「光る」を紹介します。
東北中央自動車道イメージソング・NCVテーマソング。

ドライブ感。
それが非常に心地良い楽曲。

一言でドライブ感といっても色んな面があるのだが、イントロのシグナルが青に変わるようなカウントダウン感から一気に全開で駆け抜けていく展開であったり、決して速いテンポではないのに前へ前へと押し出してくれるようなメロディと音の構成の巧みさであったり。

間奏では少し音数を減らして落ち着かせることにより、周りの景色や風を感じさせるような辺りもドライブ感を演出している要素の一つだ。

聴いていると走り出したくなるのはもちろんだが、この楽曲を流しながらドライブすると、この楽曲の心地良さをより感じることができるのも魅力的。

この楽曲とともに、"光る"ものを探しに行ってみませんか?

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 21:49| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月04日

「肌色へ」 T.O.C.A

今回はT.O.C.Aの「肌色へ」を紹介します。
T.O.C.Aの1stアルバム。

偶然耳にした「主人公」という楽曲にすっかりハマってしまった。

素朴で優しく自然だけどどこか力強さも兼ね備えたような楽曲。
音色やメロディの良さはもちろんなのだが、サビの"さあ行こう主人公"の言葉がとても印象に残る。

何故この主人公という言葉がこんなにも気になってしまうのか歌詞をよく聴いてみると、旅立つ人ではなく、旅立ちを見送る人だということに気づくだろう。

そこには応援しようという想い、寂しい気持ち、そしてここで強く生きていこうという想いまでもが込められている。
誰もが一度は経験したことがある想いを綴っているからこそ、こんなにも心に残る楽曲になっているのだ。

これを聴いてアルバムを聴いてみると、「主人公」は彼らの魅力のほんの一部でしかないことに気づかされるだろう。

「オレンジ」の叙情感と哀愁漂う渋いバラードのインパクトから始まり、「あるものないもの」の少し攻撃的に掻き鳴らす音と叫ぶように響かせる歌声の存在感、間髪居れずに始まる「20世紀」の畳み掛ける言葉の数々に、「21世紀」の近未来を感じさせる音色の中を地に足をつけたような存在感で行くサビのメロディ。

静かなテンポで確かに言葉を届ける「応援歌」に、走り気味のメロディで聴き手を前へ前へと引っ張っていくような疾走感で駆け抜けていく「nanana」、語るように重ねる言葉に心地良さを感じさせる「八色」。

どの楽曲も楽曲そのものが良いだけでなく、曲に合わせてボーカルを変えていたり、効果的にコーラスを入れるなど、楽曲ごとの色合いが鮮やかなのも良い。

素晴らしき名盤。
これは多くの人に聴いてもらいたい一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:32| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする