2017年06月04日

「TRULY TRULY DO」 佐藤嘉風

今回は佐藤嘉風さんの「TRULY TRULY DO」を紹介します。
佐藤嘉風さんの8枚目のフルアルバム。

♪もう一度 もう一度 もう一度 光を探して

「オレンジ色の夕焼け」のサビのこのフレーズを聴いたとき、すごい熱量を感じた。

佐藤嘉風はこれまでも繊細で優しいメロディと歌声を紡いできていたが、今作は今までに無い何かがあるかもしれない。
そう思いながら聴き進めてみたら、本当にその通りだった。

いや、それ以上だったかもしれない。

「オレンジ色の夕焼け」はその代表格で、繊細で優しい印象はそのままに、心地良い音の広がりを耳に馴染ませながら、想いの乗った歌声が心を揺さぶってくる。

もちろんそういった楽曲だけでも十分すぎるほど良い。

でも例えば、「CRAZY WORLD」のようにイントロのドラムの独特のテンポと巧みなサウンド構成で揺さぶりながら、サビの跳ねるような疾走感への流れで聴き手の心をギュッと掴むような楽曲があったり、「Listen To Me」のように軽やかな口笛が入るような軽快なカントリー調の楽曲があったり、単純な繊細さや優しさでは語りきれない様々な色を楽曲ごとに感じることが出来る。

ソロでの活動10年の集大成とも言える充実した内容と言いたいところだが、ふと冒頭にも書いた「オレンジ色の夕焼け」のフレーズが浮かんだ。

これはもしかたら集大成というより、また新たに一歩を進み始めようとしているような新鮮な気持ちが詰まっていると言ったほうが良いかもしれない。

ソロ活動を始めた当初の「SUGAR」や「流々淡々」のような素朴さも垣間見えつつ、ポップスとして楽しく聴くことも出来る、新たな始まりを告げる一枚。

佐藤嘉風さんが紡いだ音楽を楽しんでみてほしい。

ちなみに、こちらで「オレンジ色の夕焼け」が視聴できます。

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2017年05月28日

「小さな石の強い意志」 大竹創作

今回は大竹創作さんの「小さな石の強い意志」を紹介します。
乙三.のボーカル大竹創作さんの1stソロアルバム。

乙三.というと「火曜日」や「横浜ミックスナッツ」のような華やかでノリが良く、更に高い演奏力で聴く人を魅了するイメージが強い。

でも今回の大竹さんのソロアルバムを聴くとその感じは全くなく、乙三.ではあまりやったこなかったもっと等身大で人の内面に訴えかけるような曲を聴かせてくれる。

中でも印象的なのは言葉の選び方。

例えば「♪色々あったでしょ 色々あるでしょう」(「色々」より)。

言葉としては非常にシンプルなものだが、大竹さんの歌声を聴いているとこれまで歌ってきた中で感じた様々な想いがこの言葉に秘められているように感じられて、言葉以上にギュッと心を掴まれるような感覚になる。

まさに大竹さんの魂の叫びを聴いているような感じだ。

アルバム全体としては落ち着いた楽曲が多いのだが、上述の通り滲み出る魂の叫びを聴いていると常に熱い気持ちになってくる。

今だから歌える歌。
それをソロアルバムという形でリリースした意味を是非聴いて感じてみて欲しい。

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2017年05月21日

「すべてが大切な出会い〜Meeting with you creates myself〜」 久保ユリカ

今回は久保ユリカさんの「すべてが大切な出会い〜Meeting with you creates myself〜」を紹介します。
久保ユリカさんの1stアルバム。

1stシングルでもある「Lovely Lovely Strawberry」のポップさから始まるこのアルバム。

「ジャーーーーンプ アッッッップ!!!!」のような遊び心たっぷりの楽しい楽曲から、2ndシングル「SUMMER CHANCE!!」のような軽快で疾走感溢れるナンバーに、しっとりとしたバラード「春風メロディ」まで、幅広い楽曲が収められている。

ただそれだけでは少々バラバラな感じもありそうなのだが、この楽曲達を繋ぎ合わせているのがスムルースの存在である。

今作の中で最も多くの楽曲を手がけているのがスムルース(作詞作曲は徳田憲治さん)で、作詞のみの「SUMMER CHANCE!!」を含めるとその数4曲。(通常盤は「愛のかたまり」を含めて5曲)

聴いてくれている人に心からの"ありがとう"の言葉を響かせる「ありがとうの時間」や、過去の記憶の辿りながら今ここに居ることの意味を噛み締める「記憶コロコロ」など、楽曲としての素晴らしさだけでなく、久保ユリカさん本人の素の部分に近いところが垣間見えることで、自然と聴き入ってしまう。

これらの楽曲がアルバムに散りばめられていることで、何度もアルバムに惹きこまれるような不思議な感覚が生まれているのが面白い。

中でも意外だったのが「スーパーカラフル」。
スムルースのカバー曲なのだが、原曲と違い明るさより優しさや温かさが強調されて聴こえるのが印象的。

この楽曲は原曲を知っている人はその意外さと新鮮さに、知らない人はこの楽曲の持つ魅力に気づかされることになるだろう。

そしてアルバムの最後には本人作詞の「そのままでいいんだよ」が収録されている。
アルバムの集大成であり、タイトルにも繋がるメッセージが印象的で、アルバムを聴き終えたことを嬉しく感じさせてくれる。

すべてが大切な出会い。
その想いの結晶が詰まったアルバムだ。

ちなみに、公式HPから各楽曲の視聴ができます。

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2017年05月14日

「ノームの世界」 ピロカルピン

今回はピロカルピンの「ノームの世界」を紹介します。
ピロカルピンの8枚目のオリジナルアルバム。

音の深みと鮮やかさ。
それを強く感じる。

鮮やかさという点においては「グローインググローイン」を挙げたい。

ピロカルピンの曲は少し陰のあるものが多いが、この曲は成長しようと歩んで行く姿を爽やかな疾走感で楽しませてくれる。
メロディの耳馴染みやすさはもちろんだが、なんといってもサビで歌われる「♪グローイング グローイング」の伸びやかさがたまらない。

先行でMVが公開されていたものを聴いた時点から間違いなく名曲だと感じていたが、アルバムの中でも一際輝きを放っている。

だがこの曲だけでアルバムは語れない。
もう一点、音の深みについても注目してほしい。

「ピノキオ」という曲は光を探すために葛藤をしている姿が描かれているのだが、闇雲に明るかったり暗かったりする音を奏でるのではなく、葛藤という名の陰を含んだ音色を一歩ずつ前へ踏み出すように奏でているのが印象的。
それにより詩の内容と音色が融合されて、心に染み渡るように聴かせてくれる。

「小人の世界」もアルバムでは独特の存在感を放っている。

イントロを聴いたときからその怪しげで深みのある音色に酔いしれてしまうわけだが、詩の幻想的でありながら混沌とした世界観と合わせて聴くと、より深く混沌とした世界観を感じることが出来る。

上述の「グローインググローイン」とは真逆とも言える世界を持った楽曲で、この2曲がアルバムでは並んで入っていることで、それぞれの色合いがよりはっきり出てくるのもアルバムの一つの聴きどころだ。

音の深みに関しては、初回版にDVD-ROMとして付属されているハイレゾ音源も是非聴いてもらいたい。
CDとは違う広がりのある音を聴くことができるので、より音の深みを感じることができるだろう。

もちろんCDで聴いても楽曲の良さが伝わる全8曲。
ピロカルピンからまた新たな名盤が届きました。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
ピノキオ
グローインググローイン

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2017年05月07日

「Stella」 パレードパレード

今回はパレードパレードの「Stella」を紹介します。
パレードパレードの2ndシングル。

踊りだしそうなリズム。
気持ちを高揚させるサウンド。

これだけでお洒落な音楽という言葉を使いたくなってしまう。
でもこの曲の魅力はこれだけでは無い。

なんと言ってもメロディの秀逸さだ。

恐らく一度聴けば忘れないというくらい耳に馴染むメロディ。
言い換えると、この流れならこの音が来て欲しいという聴き手の想いを汲み取ったかのように期待通りの流れるメロディが綴られていて、本当の意味で聴き心地が良い。

そしてこのキラキラ感を表したかのような光を求めて旅をしようとする詩のハマリっぷりも文句なし。

カップリングの2曲も含めて聴いていて心地の良い音楽。
こういう良い音楽は色んな人に聴いてもらいたい。

ちなみに、こちらで視聴できます。


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