2019年03月10日

「木馬」 ももすももす

今回はももすももすさんの「木馬」を紹介します。
ももすももすさんのメジャーデビューシングル。

物語のページが開いた。

御伽噺のような幻想的な雰囲気。
可愛い歌声から響き渡る意味深な言葉達。

どれも独創的で、あまり聴いたことが無い世界観がそこには広がっている。

特に興味深いのが言葉の選び方だ。

特に難しい言葉を使っているわけではないのだが、言葉が断片的であったり、よく考えると意味が直接わからないようなものが並んでいる。

だけど不思議なことに、聴いていると哀しい気持ちが伝わってくる。
点のように見える言葉達だが、こうしてメロディと声で歌として響かせることによって、見えなかった想い、強いてはみんなが心の奥に抱えている陰の想いのようなものが伝わってくる。

文学的であり芸術的。
それでありながら、絵本のような親しみやすさも持った名曲。

まずは一度聴いてみる事をオススメしたい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 21:53| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月03日

「君がいるなら」 スカート

今回はスカートの「君がいるなら」を紹介します。
スカートの2ndシングル。

爽やかさ。
明るさ。
心地良さ。

聴いているとそういうものを自然と感じさせてくれる。

今回はこの"自然"という言葉が非常に大きな意味を持っていて、音色で感じた想いと言葉(歌詞)で感じた想いが繋がっている感じだ。

イントロの新しい始まりを予感させる雰囲気からの"新しい朝"。
サビの澄み切った視界を感じさせる雰囲気からの"何もなくても 君がいるなら"。

この2つは中でもこの楽曲の良さを印象付けたと言っていい。

映画『そらのレストラン』のために書き下ろされた楽曲ということだが、聴いただけで映画の雰囲気がこういう感じかなと想わせてくれるので、映画も気になってしまうのが面白い。

カップリング曲の「花束にかえて」も挿入歌として使われているので、映画を観た人はもちろんだが、単純にどちらも素晴らしい楽曲なので、映画を観ていない人も聴いてみてほしい楽曲が詰まった一枚だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2019年02月24日

「〔CORE〕」 駒形友梨

今回は駒形友梨さんの「〔CORE〕」を紹介します。
駒形友梨さんの1stミニアルバム。

上質という言葉がしっくりくる作品。

駒形さんと言えば、何と言っても歌声の素晴らしさ。
凛としながらも非常に透明感があり、惹き込むような存在感と安心感を与えてくれる。

デビュー曲「トマレのススメ」が非常に魅力的な作品だったので、今作も期待していたわけだが、その遥か上をの内容になっていた。

ピアノの音色とともに歌い始める「starting in the haze」からもう凄い。
歌声の素晴らしさを伝えるには余計な音はいらないという自信を感じさせる楽曲で、この歌いだしの時点から惹かれてしまう。

ここに続くのが「メイズ」。

「starting in the haze」のアウトロから「メイズ」へはほぼ繋ぎ目が無い状態で入っていく。
つまり、「starting in the haze」は一つの楽曲としても素晴らしいが、「メイズ」という楽曲を飛び立たせるための助走とも言える楽曲になっている。

「メイズ」は飛び立たせるという表現をしたくなるような疾走感と開放感を持った楽曲。
とはいえ、メロの部分では抱えた負の感情を描き、サビではそこに立ち向かう葛藤のような陰のある言葉が印象を強く与える。

哀しい歌なのだか、何故だかとても美しさを感じさせるのが興味深い。

リード曲でもある「クロックワイズ」は心地よいリズムで繰り広げられるキラキラのポップナンバー。
前2曲が大人びた印象だったのは対照的に、等身大で伸びやかな空気と歌声を堪能できる。

浮遊感漂うディスコナンバー「It's HEAVEN」も面白い。
歌声やメロディの良さはもちろんなのだが、ピアノの演奏と編曲が素晴らしく、特に間奏部分のピアノパートは惹き込まれる。

本人作詞のバラード曲「時の葉」のシンプルな音色、ジャジーな雰囲気を漂わせる「ソノヒ」に酔いしれさせたかと思えば、イルミネーションのようなキラキラ感と華やかさを持った「Talk 2 Night」が最後にまた一花咲かせてくれる。

ミニアルバムなので7曲と少なめだが、その中で存分に聴かせてくれる歌声の魅力と可能性。
上質で心地よい歌声と音楽をお楽しみ頂ける一枚。

ちなみに、こちらで「クロックワイズ」が視聴できます。

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2019年02月17日

「ありがとうじゃ足りないよ」 櫻井里花

今回は櫻井里花さんの「ありがとうじゃ足りないよ」を紹介します。
櫻井里花さんの1stアルバム。

デビュー曲「短篇小説」の衝撃は忘れられない。
張り詰めた空気感と行間に含まれた感情まで愛おしく感じる叙情的な詩、そして奥に秘めた感情を揺さぶるような歌声の存在。

その櫻井里花さんが遂にリリースする1stアルバム。
「ありがとうじゃ足りないよ」。

「短篇小説」は大人びた印象が強かったが、今回はタイトルからもわかるように等身大な彼女の魅力を感じさせる一枚になっている。

始まりの「タイムリミット」からそれは全開で、キャッチーなメロディにどんなに挫けても真っ直ぐ前へ進もうとする姿に元気をもらえる。

ここで「短篇小説」という深みのある楽曲を挟んだかと思えば、続く「Baby blue〜くっついていたいよ〜」では甘いメロディと言葉を聴かせてくれるというギャップがまた面白い。

「ありがとうじゃ足りないよ」は、タイトルからは多幸感ある歌のように思っていたのだが、実は切ないバラードナンバー。
本当の自分と偽りの自分を演じていることへの葛藤が描かれていて、胸が締め付けられそうになる楽曲。

こういう楽曲をアルバムをタイトルにもしてくるあたりが一つ大きな魅力なのかもしれない。

最初に等身大と言いう言葉を使ったけども、単純に自身の想いや年齢感の部分ではなく、歌を届けたいという真っ直ぐな気持ちが伝わってくるという意味で等身大な魅力がここには溢れている。

後半もそれは健在で、「グレーのスーツのおじさん」の意味深な物語であったり、「ルーレットを回して」のような運命と戦う決意のような楽曲に、「WALK」のような軽快でワクワクさせるような前向きな楽曲、「おつかれさん、また明日」では日々の繰り返しの幸せと寂しさを描いていたりと、色んな形で等身大というものを聴かせてくれる。

"ありがとうじゃ足りないよ"
彼女なりのこの言葉が詰まった素敵な一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムの全曲視聴ができます。

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2019年02月10日

「寧ろ最低だった恋のストーリー」 PARIS on the City!

今回はPARIS on the City!の「寧ろ最低だった恋のストーリー」を紹介します。
PARIS on the City!の2ndミニアルバム。

彼らの楽曲を聴くと、すごくポップだなと思う。
ただ、その形は一つ一つ違う。

今回のミニアルバムはその個々の楽曲の個性が非常に出ている。

シングルにもなっている「櫛」のような王道ポップス感から、「一度わかれよう」のようなカントリー調、跳ねるようなリズムの「わからない」であったり、「言い訳を抱いて」のような思わず踊りだしたくなるようなディスコのような感じであったり、実に様々だ。

ではミニアルバムとしてバラバラなのかと言われれば、それは違う。

一つは詩のテーマが統一されていること。

今回は"別れ"に特化した明神さんの妄想的な詩が全開。
最悪だったり最低だったり、直接的な表現が多いのに、楽曲のポップさがあることで嫌な感じが無いのが彼ららしい。

そして、何と言っても耳なじみのよいメロディの存在。

どれも一度聴けば耳に残るほどのメロディ。
展開に無理が無く、聴きながらこう来てほしいなというメロディラインを描いてくれるので非常に心地が良い。

特に最後の「言い訳を抱いて」の"抱いて抱いて抱いて抱いて"のメロディ展開は最高。

またこの曲は、別れの詩の中でも少し前を向いた内容になっていた、この曲が最後にあることでただ切ないだけではない作品に仕上がっているのも堪らない。

別れという切なさをポップさで包み込んだ、寧ろ最高だった一枚。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
言い訳を抱いて


posted by micarosu at 23:29| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする