2017年12月03日

「虚虚実実」 nano.RIPE

今回はnano.RIPEの「虚虚実実」を紹介します。
TVアニメ第3期「食戟のソーマ 餐ノ皿」エンディング主題歌。

「スノードロップ」に続き「食戟のソーマ」エンディングテーマとなったこの曲。

ここのところロック色を強めているが、今作はその中でも一際光るものがあった。

キレの良いギターの音に始まり、躍動感ある音色を奏でるイントロ。
この時点で力強さが全くちがうことに気づくだろう。

この躍動感はメロを駆け抜けた後、サビで更に弾ける。
言うならばメロディが走り出すという感じだろうか。

ても決して走りすぎているわけではなく、きみコさんの力強い歌声と王道とも言うべきコード進行がしっかりと地に足をつけ、心地よく駆け抜けて行く。

自然でありながら巧み。
二人体制となったnano.RIPEの存在感示す至極の一曲だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2017年11月26日

「カフネ」 Brian the Sun

今回はBrian the Sunの「カフネ」を紹介します。
Brian the Sunの3rdシングル。

陰のあるイントロを聴いた瞬間に鳥肌が立った。
これはとんでもない名曲に違いないと感じたからだ。

とはいえ、歌い始めから坦々としたリズムで進んでいく。
それだけでは印象に残りづらい可能性もあるわけだが、詩の中で見せる情景と様々な感情が、繊細なメロディと歌声に乗ることで鮮やかな色を広げていることで、何とも優しい気持ちにさせてくれる。

その気持ちはサビで更に広がりを見せ、遂には幸せを感じるような温かさまで届けてくれるのだ。

メロディも歌詞も非常にシンプルなのだが、それを丁寧に繊細に編み上げるように紡ぐことで、誰の心にも届くような至極の楽曲に仕上がっている。

本当の名曲には言葉はいらないのだが、この楽曲はまさにそれに値する。

何も考えずに一度聴いてみて欲しい。
そうすればこの楽曲の良さを感じることができるから。

ちなみに、下記リンクから視聴できます。
「カフネ」リリックビデオ
「カフネ」MV

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2017年11月19日

「ホワイト・アルバム」 サトミツ&ザ・トイレッツ

今回はサトミツ&ザ・トイレッツの「ホワイト・アルバム」を紹介します。
サトミツ&ザ・トイレッツのメジャーデビューアルバム。

歌の形でトイレの悩みを伝え、解消したい。
佐藤満春(どきどきキャンプ)さんのそんな想いから始まったバンド「サトミツ&ザ・トイレッツ」。

メンバーを見るだけでワクワクするのだが、GOMES THE HITMANの山田稔明さん、キンモクセイの伊藤俊吾さんと佐々木良さん、元ゲントウキの伊藤健太さんに、元くるりの森信行さんと、まさに実力派揃い。

このメンバーで良い作品にならないはずは無いと思っていたが、まさにその通り。
とはいえ、個性は出しつつもシンプルなポップソングに仕上げているのが印象的だ。

リード曲「日本のトイレからこんにちは」はその象徴。
日本のトイレの良さを綴った詩をシンプルなメロディと優しい音色でポップに聞かせてくれる。

一度聴けば口ずさめてしまうほどのキャッチーさは流石の一言。

また、子供が学校でトイレに行けないという悩みに向き合った曲が多いのも特徴的。
「あしたトイレに行こう」、「ぷりぷり行進曲」、「僕の小さな悩み事」、「KUSOしてみて」で綴られた詩は子供の悩みに共感しつつ、解消するための前向きさに思わず笑みがこぼれる。

子供が聴いたらちう口ずさんでしまいそうなキャッチーさと、遊び心のある言葉選びをしているので、是非多くの子供に聴いて歌ってもらえたら嬉しい。

このようにシンプルな楽曲が多いが、中には違った攻め方をしてくるものもある。

例えば、語りだけの楽曲「THEO」。
歌詞カードに歌詞の記載は無いのだが、リアルなシチュエーションから雑菌の恐怖を感じさせるのが面白い。
トイレの後は手を洗いましょう。

「トイレと革靴」、「答えはトイレのなか」は言うならばトイレと生活。
そんなトイレにまつわる物語を伊藤俊吾さん、山田稔明さんそれぞれが素朴で優しいメロディで聴かせる。

オマージュとも言える楽曲も非常に面白く、ビートルズの楽曲を彷彿とさせる「PULP!」に、「今夜はブギーバック」を彷彿とさせるラストナンバー「今夜はCLEAN IT!」。

特に「今夜はCLEAN IT!」は衝撃的で、まさかまさかのヒップホップ。
メンバーを見回してもヒップホップをやっている人などいないはずなのに、もう別格の完成度を誇る。

思わず踊りだしたくなるなるようなリズムと進行、印象的な合いの手、トイレにまつわる言葉をこれでもかと詰め込んだ歌詞。
実力派のアーティスト達が本気を出したらこんな名曲が生まれるのかと驚かされた。

全体を通してシンプルなポップが基本となっているので老若男女が楽しめるアルバムになっているが、上記の「今夜はCLEAN IT!」のように楽曲単体で素晴らしいものも多く、アルバムとして非常に完成度と満足度が高い一枚。

トイレから生まれた名盤だ。

ちなみに、こちらで「日本のトイレからこんにちは」が視聴できます。

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2017年11月12日

「モーンガータ」 アンテナ

今回はアンテナの「モーンガータ」を紹介します。
アンテナのメジャー1stミニアルバム。

メジャーでの初めての作品となると非常に気合が入っているものが多いイメージがあるが、このミニアルバムは良い意味で自然体というか、アンテナらしさが詰まった作品に仕上がっている。

とはいえ、1曲目にインスト曲「イダンセ街」があるのは驚いた。
リスナーから募ったという日常の音を基に音を紡いだ楽曲なのだが、これから始まるといよりかは潜っていくような惹き込む力を持っていたからだ。

そう、このミニアルバムはここから夜が始まっていくのだ。

続く「アルコール3%」。
お酒を飲んでちょっとフラフラしつつ、物思いにふけながら歩いてく姿が目に浮かぶ。

その中でも、詩で綴っている"これでいいのさ ちょうどいいのさ"という言葉が印象に残る。
アルコール3%を示した言葉ではあるが、バンドのらしさとも言える"丁度よさ"も醸しだしているようで、メジャーに行っても変わらない彼らの良さをしみじみ感じさせてくれる。

イントロから息を呑むような空気感を漂わせる「呼吸を止めないで」は、夜の世界の中で輝く星のような光を感じる。
メロディの懐かしさと歌声の優しさは、この世界観を愛おしいものに昇華させる。

「無口なブランコ」、「深海おまじない」は軽快な音色を奏でているが、歌詞では非常に寂しい情景を浮かび上がらせる。

特に「深海おまじない」は深海というタイトルの通り混沌として感じを漂わせながらも、そんな暗い世界を抜けて朝を迎えれば良いだけという前向きさに、思わず顔がほころびる。

タイトル曲でもある「モーンガータ」は存在感の強い楽曲だ。
"闇に向けて歌う"という言葉からもその信念を感じることができるが、その想いをより強く響かせるメロディと歌声に、洗練された音色と構成。

ここから始まっていくという想いが端々から滲み出ている。

そして、ここまで夜を歩いてきた彼らが遂に「ぼやけた朝陽」という軽快な疾走感と共に朝を迎えようとする。

アルバムを聴き始めたとき、ここから夜が始まっていくアルバム展開にここからどうなるのだろうと思ったが、最後に朝を迎えることで、聴き終えたときに非常に清清しい気持ちにさせてくれるのが嬉しかった。

夜から朝という流れを楽しめる1枚になってはいるが、個々の楽曲が全てシングルになれるのではないかというくらい際立っていて、それぞれの楽曲としても十分に楽しめる。

メジャー1stミニアルバム。
アンテナがここからまた始まります。

ちなみに、こちらで「モーンガータ」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:18| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

「暮らしの中で」 The Restaurant

今回はThe Restaurantの「暮らしの中で」を紹介します。
The Restaurantの1stミニアルバム。

すごく等身大。
でも、巧みな聴かせ方ができるバンドだと思った。

MVもあるリード曲「Summer」は疾走感溢れる爽快なナンバー。
歌詞の前向きさと風を感じるような展開と音色がとても心地良い。

もう一曲MVのある「キンモクセイ」は打って変わって繊細に聴かせるバラードナンバー。
イントロから感じさせる哀愁に、キンモクセイの香りが残した景色に思いを馳せる姿がなんとも切ない。

この2曲で光と陰、アップテンポとバラードと両極端の曲を堪能できるのだが、彼らの魅力はこれだけでは語りきれない。
アルバムに収録されている残り4曲を聴いたらより驚くことになるだろう。

イントロから力強い音で駆け抜けていく「Hello」は、ロックというよりメロディックパンクやメロコアのようなキャッチーさと展開で引っ張っていくのが強く印象に残る。

ゆっくりとしたテンポで聴かせる「夢の途中」は、歌詞を情景豊かに見せつつ、間奏などで癖のある音色を聴かせていることで、一度聴くだけで頭から離れなくなる。

「雨上がり」も「Hello」に近いところはあるが、よりキャッチーさを増したメロディが印象的。
張り上げるように歌う声もあって、非常に熱さを感じる。

「アルトリズム」はイントロのギターとドラムがとにかく格好良い。
どこか陰を抱えながらも走っていこうという姿が詩だけでなく音色からも伝わってくる名曲。

全6曲だが、一曲ごとに全く違う聴かせ方をしてきていることがわかるだろう。
ミニアルバムとしては申し分ないだけでなく、彼らを知るという意味でも十分な一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
Summer
キンモクセイ

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