2018年05月13日

「二重螺旋のまさゆめ」 Aqua Timez

今回はAqua Timezの「二重螺旋のまさゆめ」を紹介します。
Aqua Timezの8thアルバム。

初めてシングルが1曲も入っていないアルバム。

それは初めての曲がたくさん聴ける楽しみでもあるが、内容がわからないだけに少しばかりの不安もあったわけだが、その不安の必要は全く無かった。

今作も前作「アスナロウ」同様に攻めてきていることがわかるアルバム。

「たかが100年の」のようなAqua Timezらしいロックナンバーもあれば、美しいメロディが印象的な「未来少女」に、「タイムマシン」のような繊細なバラードもあれば、ヒップホップやファンクの楽曲も揃えるなど、とにかく聴いていて楽しく、聴き進めるほどに驚きを味わえるアルバムになっている。

このように音の方面から聴いている限りでは楽しい楽曲だらけなのだが、歌詞を注目して聴いてみると意外なことに気づくだろう。
これまでの道を振り返って今を噛み締めているようなものが多いこことに。

特にインタールードの「陽炎」以降の楽曲、「+1」、「愛へ」、「タイムマシン」、「last dance」にはAqua Timezからのメッセージのようなしみじみと聴かせる言葉並んでいて、気づけばその言葉一つ一つを耳で辿ってしまうほど深い想いを感じた。

当初はその想いの背景が何かわからなかったのだが、5/8に発表された解散があったのだろうと思うと、より込み上げてくるものがある。

"次に会えた時も"(「愛へ」)
"いつかの明日に死んでしまう僕らに"(「タイムマシン」)

「last dance」のサビで叫ぶように歌い上げる"またどこかで逢えると言って"。

最後のアルバムになるかはわからないが、そのくらい今の想いを出し切ったアルバム。
その想いを感じてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「未来少女」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:52| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

「糸電話/ぼくらのサンセット」 結花乃

今回は結花乃さんの「糸電話/ぼくらのサンセット」を紹介します。
結花乃さんの2ndシングル。

寂しそうに語りかけてくるアコギの音色。
囁くような歌声。

この始まりを聴いただけで一気に惹きこまれてしまっていた。

"糸電話"は相手がいないと成り立たない。
それは物理的な意味でもあるが、心の距離が近くなければという意味でもある。

はじめは繋がっていた二人の糸。
それが少しずつ離れていく様を、糸の様子や受話器の転がる音で表現していることで、目には見えないはずの心の距離までもが不思議と伝わってくる。

その上「もしもしもし…」の歌声がこの感情に拍車をかけてくるので、聴いているだけで胸が一杯になってくる。

綴られた詩だけでなく、行間や歌声によって何倍にも感情を揺さぶってくる、「糸電話」はそんな名曲だ。

両A面のもう一曲、「ぼくらのサンセット」はカラフルという言葉が似合うような軽快な楽曲。

いつもと同じような日々を過ごしていると思ったけど、たまたま見た夕焼けがいつもより綺麗に見えたことに幸せを感じる詩がなんとも微笑ましい。

詩はあくまで"ぼく"目線なのだが、タイトルと詩の中には"ぼくらの"という言葉が出てくるのは興味深い。
こう表現することで、みんなが同じ状況の中、自分が感じた幸せがより特別なんだと思わせてくれる。

タイプの違う2つの名曲。
カップリングのカバー曲「ひだまりの詩」も含めて、一度聴いてみて欲しい一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

糸電話
ぼくらのサンセット

posted by micarosu at 22:37| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月29日

「LOVE=UNLIMITED」 寺岡呼人

今回は寺岡呼人さんの「LOVE=UNLIMITED」を紹介します。
約1年6ヵ月ぶりとなるニューアルバム。

このアルバムを語るには、まず収録曲の「仕舞支度」について注目したい。

懐かしさとポップさが前面に出たこの曲。
非常に耳馴染みが良いのだが、耳に届く言葉は五十を過ぎてからの生き方について考えさせるものになっている。

これを聴いて普遍的な名曲だなと思ったのと同時に、収録されたアルバムがどんな内容になっているのか聴いてみたくなった。

アルバムを聴いてみると、50歳という節目を迎えた呼人さんのこれまで培ったきた経験や感性が最高の形で詰め込まれていて、こういうアルバムってやはり良いなと思わせてくれる内容だった。

「僕は、君にもう一度恋をする」のような王道のJ-POPさであったり、「リライト」、「パパのお弁当」のような繊細で奇麗なバラードであったり、「バンドやろうぜ」、「大人はEぜ!」のようなちょっとキザというか気恥ずかしいような楽曲も呼人さんの声で聴くと自然とほっこりしてくる。

また、Bonus trackとして2曲「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー feat.桜井和寿」、「仕舞支度 feat.春風亭一之輔」が収録されているのだが、本当にBonus track。
大人たちの本気の遊びという感じで楽しませてくれる。

全体を通してポップさや懐かしさ、熟練のギター技術に編曲と、全てが高い次元で構成されつつバランス良く仕上がった名盤。
最近の音楽には無いような"何か"を感じることができると思う。

ちなみに、こちらで「仕舞支度」が視聴できます。

posted by micarosu at 18:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

「ONE TIMES ONE」 コブクロ

今回はコブクロの「ONE TIMES ONE」を紹介します。
約1年ぶりのニューシングル。

"歓喜の雨"
サビのフレーズの中でもこの言葉は特に印象的だ。

その言葉を歓迎するかのように、オーケストラの壮大な音色とともに歌い上げられるサビとともにこの歌は始まる。

だが間奏からメロに入ると一転、非常に繊細でメロディアスな音色が奏でられる。
そのギャップに一瞬驚かされるが、それと同時にこの構成から一つのことに気づかされる。

メロで歌っているのは今まで歩んだ道での出会いや経験、サビで歌っているのは辿り着きたい場所の姿。
つまり、希望へと向かう道での出会いや経験が、いつか"歓喜の雨"が降り注ぐ場所へ繋がると歌っているのだ。

人と人の出会いの無限の可能性。
それを寄り添うそうな応援歌にするのではなく、"歓喜"を感じるほど壮大な応援歌に仕上げているのがとても新鮮な名曲だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 21:23| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月15日

「四畳半レコード」 伊藤俊吾

今回は伊藤俊吾さんの「四畳半レコード」を紹介します。
伊藤俊吾さんの1stアルバム。

正統派ポップス。

キンモクセイとしてもそのメロディのセンスは折り紙つきだが、キンモクセイの歌謡曲の路線とは違い、ソロではよりシンプルなポップスを奏でているのが印象的だ。

「僕がいなくなっても」の最たるもので、懐かしさとともに風を運んで来るような音色とメロディに、伊藤さんの歌声が優しく乗ってくることで、とても軽快で爽やかな音空間を楽しませてくれる。

アルバムということもあり、このようなシンプルなアプローチだけでなく、「はじめの一歩」のようにアコギ主体で語るように歌う楽曲もあれば、「ふかみどり」のように重い音色で渋く深く聴かせる楽曲があったり、「8485〜黒い恋人〜」のようなシンセの電子音を用いたテクノのような楽曲があるなど、一言にポップスと言いながらもその形は様々で、次に何が来るかが非常に楽しみになってくる。

だが、ふと綴られた詩に耳を傾けてみると、案外重いテーマであったり、言葉の中に静けさを漂わせるようなものが多い。
それをこれだけポップに聴かせることができるのは伊藤さんのセンスの賜物だ。

自宅の四畳半の部屋で全て作られたという「四畳半レコード」。
その中には、これまで培ってきたポップスの歴史と、伊藤さんのソロとしての始まりの可能性が詰まっている。

ちなみに、こちらでダイジェストが視聴できます。

posted by micarosu at 21:43| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする