2018年11月11日

「見エズ在ルモノ」 空中ループ

今回は空中ループの「見エズ在ルモノ」を紹介します。
空中ループのメジャーデビューアルバム。

忘れていた何かを思い出すような感じ。
それがこのアルバムにはあった。

1曲目の「ダークマター」。
これを聴き始めた時点からこの世界に惹きこまれてしまうだろう。

タイトルからは暗めの印象を持ちそうだが、美しい旋律から始まった音の波紋は、やがて極上のポップソングの世界へと広がって行く。

メロディの素晴らしさ、電子的な浮遊感とリズムが生み出す心地良さ。
まじりっけ無し、純粋にポップだと思えるこの曲から、最近の曲に無い良さを感じると思う。

続く「梢」。
少し切ない曲なのだが、メロディがこう来て欲しいなと思う通りに来てくれるので、不思議な心地良さも届けてくれる。

この2曲だけでも間違いなく名盤だと感じるのだが、「Coelacanth」で魅せる深い音空間と美しいメロディだったり、「今すぐここに」のような意味深な世界観であったり、「A SAILOR」のような英語詩の楽曲があったり、思っている以上の楽曲で次々と魅了してくる。

極めつけは「風のファンファーレ」だ。

シングルにもなっている楽曲で、王道の中の王道というくらい綺麗なメロディとコード進行、アウトロのコーラスの心地良さ、どれを取っても文句なしに素晴らしい。
短い楽曲なのだが、一度聴けば忘れないくらいインパクトのある楽曲だ。

さて、冒頭であえて忘れていた"何か"と書いたのだが、この"何か"が上記の内容からわかるかと思う。

最近の音楽が失いかけていた純粋に良いと思える楽曲のことだ。

メロディのクセが強かったり、BPMが速かったり、演奏技術の高さ感じるような楽曲も確かに良いのだが、純粋にメロディが良くて、耳に馴染むような歌を聴かせてくれる楽曲。
それがここにはある。

空中ループが生み出すそんな歌を聴いてみて欲しい。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

ダークマター
風のファンファーレ

posted by micarosu at 22:25| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月04日

「STARTING OVER」 高橋優

今回は高橋優さんの「STARTING OVER」を紹介します。
高橋優さんの6thアルバム。

言葉が刺さる感覚。
このアルバムにはそれがあった。

この感じは初期の高橋優さんに近いものだ。
それに気づいたとき、「STARING OVER」というタイトルの意味がわかる。

"また始めよう"と。

「美しい鳥」、「ストローマン」とアルバムの初めに皮肉を込めたような楽曲が並んでいたり、完成度の高いシングル楽曲が並んでいるのはいつも通り。

今回特に大きな存在感を放っているのはアルバム曲だ。

「いいひと」はタイトルからは柔らかな楽曲を彷彿とさせるが、いいひとという言葉で片付けられてしまうことへの闇を含んだ意味深な楽曲。
こういう風に切り込んだ楽曲は久々に聴いた気がする。

「aquarium」は過去と現在、夢と現実について問いかけるような楽曲。
今に満足しているように見えて、実は何かを諦めてそこにいるだけではないかというメッセージには色々考えさせられる。

"10年後に笑う約束"は過去の自分からのメッセージでもあり、未来の自分へのメッセージとも取れる強い言葉として特に耳に残る。

タイトル曲である「STARTING OVER」はこのアルバムの全てを詰め込んだような楽曲。
言うならば、現状への皮肉とそこからの再起。

大丈夫と背中を押すでもなく、手招きするわけでもない。
拳突き上げて思うままに行けよ!と全力で心を揺さぶってくる。

これぞ高橋優という感じだ。

そうなんだ。
これぞ高橋優という楽曲がここには詰まっているのだ。

高橋優の回帰であり、再起の1枚だ。

ちなみに、こちらで「aquarium」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:31| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

「Hikari」 androp

今回はandropの「Hikari」を紹介します。
フジテレビ系 木曜劇場「グッド・ドクター」主題歌。

美しいピアノの旋律からこの曲は始まる。

張り詰めたような空気感ではなく、どことなく優しく温かいその音色に乗って言葉が響いてくる。

暗闇
悲しみ


それらを全て払拭するようにサビで歌われる

"光に変えていくよ どんな暗闇も"

という言葉は、どこまでも真っ直ぐな想いであるからこそ、確かに聴き手の心へ響いてくる。

特に2番のサビ後、広がりのあるコーラスとともに響き渡る歌の温かい空気感には、確かな希望の姿を感じることだろう。

「Hikari」
直球なタイトルに込められた希望を、聴いて感じてみてほしい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 10:42| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月21日

「フラワーステップ」 edda

今回はeddaさんの「フラワーステップ」を紹介します。
読売テレビ・日本テレビ系新ドラマ「探偵が早すぎる」主題歌。

始まりから感じる心地良い違和感。

耳に届く音色は確かにキラキラしている。
だが、どことなくその奥に秘めた陰も感じさせてくる。

響いてくる詩を聴いてみると、この感じの謎が解けてくる。

主人公は体に花が咲くという病に冒されている。
このまま行けば体が花束のようになってしまうという恐怖感が楽曲の持つ陰の部分。

でも興味深いのは、この主人公は決して悲観的になっていない。
"君に見せたいんだ"という一途な想いのまま駆け抜けていこうとする姿がキラキラの部分に表れている。

フラワーステップ。
それは花束のようになってしまった主人公が駆け抜ける姿のこと。

一歩間違えればホラーのような内容にもなりそうだが、このフラワーステップがあまりにも美しくて、不思議と吸い込まれ見惚れてしまうような楽曲になっている。

ポップさとファンタジーさ。
それらが生み出す、魅惑の世界がここにある。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 21:21| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月14日

「きんぎょすくい」 結花乃

今回は結花乃さんの「きんぎょすくい」を紹介します。
結花乃さんの3rdシングル。

叙情的なイントロを聴いたときから、この楽曲の儚さと尊さを感じることができるだろう。

きんぎょすくい。

お祭りの屋台でよく見かけると思うが、ここにどんな感情を重ねるだろうか。
結花乃さんは、ここに命の儚さを映しているのが強く印象に残る。

金魚すくいの金魚達はストレスにより寿命が短いことが多い(と言われている)。
それでも、その中で精一杯生きようとしている。

"赤し灯や"
サビで出てくるこの言葉は、まさに金魚の強く儚い命の輝き。

そこに"きみに すくわれて しあわせ"と言葉を重ねられたら、胸がしめつけらてしまう。

"すくわれて"をあえてひらがなで表現することで、「掬う」と「救う」の2つの意味を持たせていることも、奥深さを演出する一つの要素となっている。

また深さという点では、結花乃さんの歌声に一段と感情の奥行きが加わっていることも大きい。

"きんぎょすくい"の中に映した儚い命。
聴けば感じるものがきっとあるはずだ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

posted by micarosu at 22:04| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする