2021年02月14日

「青く冷たく」 夜韻-Yoin-

今回は夜韻-Yoin-の「青く冷たく」を紹介します。

夜韻-Yoin-のメジャーデビューミニアルバム。

先行配信シングル「Seafloor」が話題になっていたこともあり、耳にしたことがある人も居ると思う。

「Seafloor」は洋楽やR&B的な要素を含みつつ、神秘さや透明感、間にセリフを挟むなど一曲の中で色んな顔を覗かせる楽曲だったが、アルバムを聴くと、バンド色が強い楽曲が出てくるのは結構意外だった。

「花の片隅で」は特に綺麗で切ない。
イントロのピアノの旋律の儚さから始まり、徐々に物語の幕が開いて進んでいく展開には思わず聴き入ってしまう。

続く「逆行」はEDM感が前面に出ていて、疾走感とともに独特の心地よさと解放感を聴かせてくれるのが新鮮。

「青く冷たく」はこの2曲の中間のような感じで、バンド感と電子的な要素が加わり、落ち着かない気持ちを表したような浮遊感を持っている。

このようにそれぞれの楽曲が際立っていて、それぞれの楽曲にドラマがあるのだが、全てを通してみるとストーリーになっているも聴きどころ。

そのストーリーを見せるに当たり、「君泳ぐ」のセリフがあったり、「走馬灯」のインストがあることもかなり大きい。

一曲一曲を楽しませつつ、全体で聴いても楽しめる一枚。
なかなか濃い一内容だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
Seafloor
花の片隅で
逆行
青く冷たく

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2021年02月07日

「アイラヴユー」 SUPER BEAVER

今回はSUPER BEAVERの「アイラヴユー」を紹介します。

メジャー再契約後、初となるアルバム。

タイトルは「アイラヴユー」。
非常にシンプルで真っすぐな言葉だ。

タイトル曲でもある「アイラヴユー」を聴くとわかるのだが、

"アイラヴユーが歌いたい 愛してる 愛してる"

と、メジャーという舞台に再び立っても真っすぐに歌を届けたい、聴いてもらいたいという芯の部分にある想いが変わっていないことに気づくだろう。

実際、再契約後のシングル曲「ハイライト」、「ひとりで生きていたならば」、「突破口」、「自慢になりたい」も、メジャーだからと言って大きく変わることなく、彼らがこれまで培ってきたものを形にしたものだった。

その流れで生まれたアルバムが良く無いわけが無い。

特にタイトル曲「アイラヴユー」とアルバム最後の「さよなら絶望」はエネルギーがあった。

「さよなら絶望」は2分弱の短い楽曲なのだが、"抗ってやろうぜ"や"さよなら絶望"など、マイナスな状況に立ち向かおうとする言葉が次々と炸裂する。

こういった若干クサいような言葉でも彼らが歌うとしっくり来る。
それだけ真摯に歌と言葉に向き合っているからこそ響くのだと思う。

舞台が変わっても、彼らが歌う"アイラヴユー"は確かに響いている。

ちなみに、下記リンク先からそれぞれの楽曲が視聴できます。
アイラヴユー
パラドックス

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2021年01月31日

「止まらない風ぐるま」 Little Parade

今回はLittle Paradeの「止まらない風ぐるま」を紹介します。

Little Paradeの1stミニアルバム。

名前はまだそこまで浸透していないかもしれないが、その歌声と曲を聴くと思い出すだろう。

元Aqua Timezのボーカル太志さんのソロプロジェクトがこのLittle Paradeだ。

ソロプロジェクトと言ってもAqua Timezの延長上にある印象があって、一曲目の「on the BLEACHers」を聴くとAqua Timezの曲ではないかと思ったほど。

というのも、この曲は編曲が長谷川大介さん、ベースにはOKP-STARさんと、Aqua Timezのメンバーが携わっているのだ。

それもあってか、疾走感や力強さがかなりあり、一曲目のインパクトとしては非常に大きな役割を果たしている。

「色彩の行方」も同じく編曲が長谷川大介さんが手がけている。
こちらは歌詞にAqua Timezの曲名が散りばめられているのもなかなか憎い演出。

それとは別に、バンドへの想いとそれを抱えながら歩みを進めようとする歌詞が多いのも一つ特徴だろう。

初めての配信曲「ユニコーンのツノ」ではバンドが無くなったことへの寂しさを歌い、「群雨」では"元気ならもうそれでいい"と少し距離を置こうとしている様子が垣間見える。

でも、「寂恋」で"前を向いて生きているよ きちんと、あの日を引きずりながら"とバンドメンバーへのメッセージとも取れる言葉を綴っているのが何とも愛おしい。

また、個が強く出た「ウィスキー」という曲も印象的だ。

父との思い出を綴った曲なのだが、全編ラップ調というか語るように歌うことで、言葉の重みと切なさが滲み出てくる。
回顧の情景をより彩るピアノ音色もとても良い。

Little ParadeはAqua Timezの延長線上にある印象だが、このように太志さん個人の想いも色濃く出ていて、この先どのように成長していくのか非常に楽しみだ。

もちろん楽しみだを言う前に、今ここにあるミニアルバムをじっくりと堪能していたいと思う。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
ユニコーンのツノ
色彩の行方

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2021年01月24日

「TEPPEN ALBUM」 フルヤトモヒロ

今回はフルヤトモヒロさんの「TEPPEN ALBUM」を紹介します。

フルヤトモヒロさんの1stフルアルバム。
これを楽しみにしていた。

フルヤトモヒロを初めて知ったのは沼津スイーツランの時。

テーマソング「Sweets and Run」を披露しているのを聴いて良い曲だなと思ったのと思ったのと同時に、近くに居た子供がすごくノリノリで踊っていたのを見て、この人の歌には凄く力があるなというのも感じた。

それ以降も色んな所でタイアップがあり楽曲を耳にすることはあったものの、CDがどこで買えるのかが良くわからないまま時が過ぎていたら、1stフルアルバムを出すという情報を耳にして、それは欲しいなと思って購入に至りました。

このアルバムの帯を見ると驚くと思うが、"全ての楽曲がタイアップ付き"なのだ。

そのタイアップは、静岡東部のイベントの公式テーマであったり、学校やチームの公式応援ソングであったり、静岡東部の人であれば耳にしたことがある人も多いと思う。

「すその大花火」のようにはっきりテーマがわかる楽曲もあるが、タイアップに寄り添いつつもオリジナリティ溢れる楽曲の数々が並んでおり、アルバム通して聴くとこんな良い楽曲ばかり入っていることにも驚くだろう。

楽曲は幾つかに分けられるが、応援ソングが多いのが特徴的。

アルバム1曲目を飾る「最高の瞬間を」の歌いだしから全開で、真っすぐさで格好良さにこの舞台に全力を注ぐ気力を見せつつ、その陰に泥臭く努力して悩んできたことの積み重ねが今に繋がっていることを描いているが染みる。
高校野球のテーマソングになっていたのも納得の一曲。

同じく高校野球のテーマソングだった「僕らしく、誇らしく」も近いテーマで、こちらも格好良い。

スポーツの応援曲となっているものは他にもあり、上述した沼津スイーツランのテーマソング「Sweets and Run」、サイクリング系の「ロングライド」、「no border」、バレーボールの東レアローズの公式応援ソング「頂」、サッカー静岡県3部リーグSS伊豆の公式応援ソング「Crazy crew」と実に多彩。

これだけあると飽きを感じるのでは?と一瞬思うかもしれないが、決して一色淡ではなくそれぞれが個性的で際立っているので、聴き進めるごとに違う良さを発見できるのが凄いところ。

もちろんこれ以外の楽曲も魅力的だ。

「川沿いのマルシェに行こう」や「カプリスサラダ」のように日常を切り取ったような優しい楽曲に癒されたり、「流れる水のように」や「サクラサク」のように自然や風、景色を感じる楽曲にも聴き入ってしまう。

その中でも「Night Cruise」は少し異色な雰囲気で良いアクセントになっている。

ベースの音とシンセがかなり前面に出ていることで音の面でも耳に残る楽曲。
そこにグルーヴ感とウィスパーボイスという要素を加えることで、少し怪しい煌びやかさを演出しているのがとても印象的だ。

全曲タイアップ付きという一曲一曲の個性。
それを持ちながらも、アルバム通して聴くことでフルヤトモヒロさんの魅力と歴史を感じることが出来る一枚。

静岡発、全国行き。
フルヤトモヒロさん懇親の1stフルアルバム。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。
posted by micarosu at 23:03| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月17日

「メイクアップ」 降幡愛

今回は降幡愛さんの「メイクアップ」を紹介します。

声優・降幡愛さんの2ndミニアルバム。

前作「Moonrise」からわずか3ヶ月でリリースされた本作。

前作同様に80年代シティポップを感じさせるが、前作が夜に絞っていたのに対し、本作は色々なタイプの曲を持ってきていて、より趣向を凝らしたディープな仕上がりになっている。

印象が強いのはリード曲「パープルアイシャドウ」。

イントロのシンセの音から溢れ出す80年代。
ちょっと無機質な歌い方とMVの踊りの雰囲気からWinkを連想させるなど、細部まで80年代への拘りが詰まっている。

これはある意味正統派の系統だが、ミニアルバムでは色んな挑戦をしていて、中国音楽的な雰囲気を取り入れた「桃源郷白書」であったり、歌謡曲テイストが入った「ルバートには気をつけて!」があったかと思えば、前作の「CITY」を彷彿とさせる疾走感と緊迫感を持った「SIDE B」もある。

この「SIDE B」というタイトル。
直訳すればB面という意味なのだが、これが今作のキーワードかなと思う。

B面と言ってもA面になれなかったという意味ではなく、A面では出来なかった新しいアプローチや遊び心が出ているという意味。

前作が夜中心だったのが今回は夜に拘らないとか、「SIDE B」が「Yの悲劇」のアンサーソングっぽかったり、前作「CITY」の延長線上にありながら違う顔を覗かせる作りをしているのが面白い。

80年代音楽への敬意と愛。
まだまだその可能性はありそうだ。

ちなみに、こちらで「パープルアイシャドウ」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:56| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする