2017年06月25日

「街」 吉田山田

今回は吉田山田の「」を紹介します。
吉田山田の12thシングル。

歌いだしから響く"街"という言葉。
力強く、感情を強く押し出したようなその言葉の迫力に驚かされた。

吉田山田というと「日々」のような染みる楽曲やキャッチーな楽曲のイメージが強かったが、今作の「街」は上記の通り歌い出しから感情を強く押し出しているだけでなく、全体を通してロック調でクールに駆け抜けていく疾走感が印象的で、良い意味で彼らのイメージを打ち砕いてくれた。

もちろんそれは歌詞にも言えることだ。

街という多くの人がそれぞれのドラマを生きている場所を舞台として、他人と比較して自分がどうなのかではなくもっと自分らしく生きて欲しいという想いを街が崩壊するケースに例えて綴っていて、聴けば聴くほどにその深さに飲み込まれていく。

曲調の格好良さ、感情の曝け出す歌声、そして深い意味を持った歌詞。
どれを取っても吉田山田の新たな一面に出合うことが出来る珠玉の名曲だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2017年06月18日

「Reset」 牧野由依

今回は牧野由依さんの「Reset」を紹介します。
TVアニメ「サクラダリセット」OPテーマ。

始まりは印象的なピアノの音色。
そこには迷いや葛藤、焦燥感のようなものを感じさせる。

でも聴き進めていくうちに、少しずつキラキラとした希望を感じさせる音色が重なりあい、サビの伸びやかで広がりのある歌声が全てを許すように開放感と安心感を与えてくれるのがなんとも心地良い。

またほぼ全編に渡ってコーラスが入っているのが興味深い。
本筋の歌詞を補足するというより、寄り添うような形でコーラスの詩が展開されていて、あなたは一人ではないという包み込むような優しさがあるのも一つの聴きどころ。

希望を感じるという意味では、カップリングの「Colors of Happiness」も聴いて欲しい。

「Reset」と同じく『サクラダリセット』の主題歌(「Reset」は第一クールOP、「Colors of Happiness」は第二クールED)になっているのだが、こちらは何色が本当の幸せなのか葛藤している様子を示す混沌とした世界観が印象的。

その悩みを続ける中で一つの答えを見つけていく姿に、色んな感情が込み上げてくる。
聴くほどにその意味を噛み締めたくなる一曲だ。

今作では歌はもちろんのこと、「Reset」ではピアノ演奏も担当しているだけでなく、「Colors of Happiness」では作詞もしていて、一枚を通して様々な牧野由依さんを堪能することができる。

シングルとは思えないほど充実した内容の一枚だ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2017年06月11日

「TRANCE」 BOYS END SWING GRIL

今回はBOYS END SWING GIRLの「TRANCE」を紹介します。
BOYS END SWING GIRLの2ndミニアルバム。

良い歌だな。
それが彼らの曲を最初に聴いたときの感想だ。

当たり前の言葉に見えるかもしれないが、良い"曲"というより良い"歌"と表したくなる点に彼らの良さが詰まっているのではないかと思う。

特にリード曲でもある「旅人」が素晴らしかった。

どことなく陰を感じながら歩いて行くようなイントロから、静かに奏でられるギターと歌。
歩んできた道に少しの寂しさと切なさを覚えながらも、歩みを進めながら現状を受け止め、決意を固めていく姿がとても印象に残る。

詩の内容によるところでもあるが、そこで描かれた情景と心情を温かく美しく映し出す音色と歌の力があるからこそ、この曲にはこんなにも鮮やかな色を感じるのだろう。

もちろんアルバムは「旅人」だけではない。

疾走感溢れるメロディから真っ直ぐな光を感じさせてくれる「TRANCELL」に、怪しげな雰囲気を漂わせる「YELLOW」の妖美さに、「或る恋文」の誠実に聴かせる歌もあれば、「アンハッピーブレイカー」の攻撃的な展開で魅せる曲まである。

形は違えど、どの曲からも歌として伝えたいことがわかり、聴いていることが心地良いだけでなく、どことなく安心感も与えてくれる。

こういう風に聴かせる曲が今もあることが嬉しい。
それを感じずにはいられない一枚。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
旅人
TRANCELL

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2017年06月04日

「TRULY TRULY DO」 佐藤嘉風

今回は佐藤嘉風さんの「TRULY TRULY DO」を紹介します。
佐藤嘉風さんの8枚目のフルアルバム。

♪もう一度 もう一度 もう一度 光を探して

「オレンジ色の夕焼け」のサビのこのフレーズを聴いたとき、すごい熱量を感じた。

佐藤嘉風はこれまでも繊細で優しいメロディと歌声を紡いできていたが、今作は今までに無い何かがあるかもしれない。
そう思いながら聴き進めてみたら、本当にその通りだった。

いや、それ以上だったかもしれない。

「オレンジ色の夕焼け」はその代表格で、繊細で優しい印象はそのままに、心地良い音の広がりを耳に馴染ませながら、想いの乗った歌声が心を揺さぶってくる。

もちろんそういった楽曲だけでも十分すぎるほど良い。

でも例えば、「CRAZY WORLD」のようにイントロのドラムの独特のテンポと巧みなサウンド構成で揺さぶりながら、サビの跳ねるような疾走感への流れで聴き手の心をギュッと掴むような楽曲があったり、「Listen To Me」のように軽やかな口笛が入るような軽快なカントリー調の楽曲があったり、単純な繊細さや優しさでは語りきれない様々な色を楽曲ごとに感じることが出来る。

ソロでの活動10年の集大成とも言える充実した内容と言いたいところだが、ふと冒頭にも書いた「オレンジ色の夕焼け」のフレーズが浮かんだ。

これはもしかたら集大成というより、また新たに一歩を進み始めようとしているような新鮮な気持ちが詰まっていると言ったほうが良いかもしれない。

ソロ活動を始めた当初の「SUGAR」や「流々淡々」のような素朴さも垣間見えつつ、ポップスとして楽しく聴くことも出来る、新たな始まりを告げる一枚。

佐藤嘉風さんが紡いだ音楽を楽しんでみてほしい。

ちなみに、こちらで「オレンジ色の夕焼け」が視聴できます。

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2017年05月28日

「小さな石の強い意志」 大竹創作

今回は大竹創作さんの「小さな石の強い意志」を紹介します。
乙三.のボーカル大竹創作さんの1stソロアルバム。

乙三.というと「火曜日」や「横浜ミックスナッツ」のような華やかでノリが良く、更に高い演奏力で聴く人を魅了するイメージが強い。

でも今回の大竹さんのソロアルバムを聴くとその感じは全くなく、乙三.ではあまりやったこなかったもっと等身大で人の内面に訴えかけるような曲を聴かせてくれる。

中でも印象的なのは言葉の選び方。

例えば「♪色々あったでしょ 色々あるでしょう」(「色々」より)。

言葉としては非常にシンプルなものだが、大竹さんの歌声を聴いているとこれまで歌ってきた中で感じた様々な想いがこの言葉に秘められているように感じられて、言葉以上にギュッと心を掴まれるような感覚になる。

まさに大竹さんの魂の叫びを聴いているような感じだ。

アルバム全体としては落ち着いた楽曲が多いのだが、上述の通り滲み出る魂の叫びを聴いていると常に熱い気持ちになってくる。

今だから歌える歌。
それをソロアルバムという形でリリースした意味を是非聴いて感じてみて欲しい。

posted by micarosu at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする