2018年06月17日

「-ing」 椎名慶治

今回は椎名慶治さんの「-ing」を紹介します。
椎名慶治さんの4thアルバム。

SURFACEの再始動も記憶に新しい中でリリースされた椎名慶治さんの最新アルバム。

どんな作品になるか気になっていたが、聴いてみるとやはりSURFACEでは無く、椎名さんのソロ作品なんだなと思わせてくれる。

それでいながら更に今を飛び越えていけ!という自分自身に向けたメッセージも強く感じる。

全英語詩の「R U ready 2 jump wiz me?」で"Never ever looking back"のようにわかりやすい前向きな言葉が並べたかと思えば、続く「20th century boy」は跳ねるようなリズムで前へ前へと進む意思全開の言葉とメロディで駆け抜け、「咲き誇れ」の未来感と格好良さを持ったデジタルなロックナンバーで最高に弾けていく。

でももちろんこの流れだけでは終わらせない。

もう会えない人に向けた言葉が印象的な「天国で会いましょう」に、妖艶な「SLIT」に、「凹凸」のしんみりと聴かせる極上のバラードナンバーであったり、より大人になった言葉と聴かせる歌を次々に畳み掛ける。

ここですっかり心が落ち着いてしまったが、ピアノとストリングスの音色が印象的な華やかな疾走感ナンバー「RUNNING-MAN」で再び立ち上がらせ、「君の叫びは僕に届く」の真っ直ぐで強めの言葉が聴き手の心をまた射抜いていく。

「あんたがいなけりゃよかったのに」、「点 -roots-」という今までに無い新鮮な楽曲を挟み、「5月27日」という楽曲が待っている。

この日付を見て、SURFACEのファンであればピンと来るのではないだろうか。
SURFACEのデビュー日であり、SURFCAEの再始動の日である。

歌詞を聴いていると、もう狙っているのは無いかというくらいSURFACEと、永谷さんへの想いが溢れていて、自然と込み上げてくるものがある。

間奏の入りで"ギター"と紹介と煽りを入れるのだが、気になって歌詞カードを見てみたらギター永谷喬夫と書いてあるのではないか。
しかも編曲まで永谷喬夫さんなので、ソロ楽曲ではあるがSURFACEに近い楽曲になっている。

この「5月27日」でアルバムが終わってもおかしくないのだが、最後には「メッセージ」という楽曲で"まだ終わらない"というこれからについてのメッセージを残していることで、これまでの想いとこれからへの想いが心地良く混ざり合って聴き終えられるのが非常に良い。

椎名慶治さんはまだまだ駆け抜けていく。
SURFACEとは違う椎名さんの姿を楽曲から感じてみて欲しい。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:23| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月10日

「Heartbeat」 永谷喬夫

今回は永谷喬夫さんの「Heartbeat」を紹介します。
SURFACEのギタリスト永谷喬夫さんの1stソロアルバム。

2018年5月27日。
この日はSURFACE再始動ライブの日であると同時に、永谷喬夫さんのソロアルバムのリリース日でもある。

つまり、SURFACEの再始動とともに、アーティスト永谷喬夫も始動するのだ。

ソロアルバムリリースの話を聞いたときはインストのアルバムになるだろうと誰もが思ったと思うが、まさかまさかの歌モノ。

SURFACEの楽曲ですらコーラスとしてはほぼ参加していなかっただけに、どんな仕上がりになるかは未知数だった。

だが、アルバムを聴き始めてみると意外なほどしっくりくる楽曲の姿がそこにあった。

始まりは「beat」。
作詞に本人が携わっていることもあり、まさにアーティスト永谷喬夫を告げる楽曲。

跳ねるようなアコギのビートに乗せて、永谷さんの繊細な歌声が泳いでいく。

"I wanna take off"

この言葉を聴いて、SURFACEだけでなく、ソロ活動も本気でやっていきたいのだという気合を感じた。

それと同時に、SURFACEではやってこなかった楽曲をやろうとしていることも感じた。

元々洋楽志向が強かったこともあってか、「beat」を始め、歌詞に英語が多用されている楽曲からはその色を強く感じる。

ただそれとは違う方向の楽曲があるのも興味深い。

椎名慶治さんが作詞しとボーカル・コーラスで参加している「BPM」は、ソロ作品の色を出しつつSURFACEの艶を感じさせるし、「Change my self」は心地良いグルーブ感とともに少し弾けた歌声を聴かせてくれるし、最後の「20」は全日本語詩で、アーティスト活動20年の想いをシンプルに届けたいという想いが伝わってくる仕上がりになっている。

SURFACE解散後は作曲家として腕を磨いていはいたが、その集大成とはまた違う。
そこで磨かれた感性を基に、自分の目指した音楽を追求したような作品。

永谷喬夫のソロ活動も非常に楽しみだ。

ちなみに、こちらで「beat」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:29| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月03日

「LIKE a CAT」 SURFACE

今回はSURFACEの「LIKE a CAT」を紹介します。
SURFACEの8年ぶりの新曲。

SURFACE再始動。
再始動ライブレポはこちらをご覧頂くとして、今回は新曲のお話をしようと思う。

再始動ライブで初めて披露された新曲。
その名は「LIKE a CAT」。

イントロのエレクトロな音を聴いたときは新しい感じかと思ったが、そんな思いはすぐに消えて言った。

メロディの展開から音の作り方まで、そこにあったのは何から何までいつものSURFACEの姿だ。

80年代を彷彿とさせるディスコナンバーをSURFACE流のダサカッコイイ感じに仕上げているところだったり、椎名さんらしい言葉遊び全開の歌詞であったり、2番のサビ後のギターの入りなんかはもう昔からあった曲じゃないのかというほどSURFACEそのまま。

そのままとは言っているが、椎名さんも永谷さんもこの8年間それぞれソロで腕を磨いていたこともあり、今までの良さを残しつつ、より円熟味を増した深みを感じることができると言ったほうが正しいかもしれない。

現時点ではSURFACE 20th Anniversary Book「Re:BIRTH」に付属されているCDでしか聴くことが出来ないが、おそらく来年に発売されるであろうアルバムに収録されるのは間違いない。

アルバムの内容を楽しみにしつつ、今は8年ぶりの新曲を堪能してみてほしい。
posted by micarosu at 22:27| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月27日

「VOICE」 松井まさみち

今回は松井まさみちさんの「VOICE」を紹介します。
松井まさみちさんのニューアルバム。

「VOICE」。
その言葉にみなさんは何を感じるだろうか。

アルバムタイトルであると同時に、リード曲でもある「Voice」。
松井さんはここに、生きてきた中で得た真実込めている。

"それはVoice"
何度も歌われるその言葉には、辛いとき、悲しいとき、嬉しいとき、どんなときにも歌声があり、その全てが今の自分の糧となっているという想いが滲み出ている。

声の力。
それはこのアルバム全体からも感じることが出来る。

三叉路時代の名曲のセルフカバー「もっともっと 2017」のような力強い歌声、「Teen Age Story」の跳ねるようなリズムを駆け抜けていく軽快な歌声、「雲雀の謳」のような民族調の音色を聴かせる曲では少しトーンを落として神秘的な歌声を響かせるなど、歌声一つで様々な景色を聴かせてくれる。

これこそ本物の歌。
現代の人達が忘れかけている歌に是非浸ってみて欲しい。

ちなみに、こちらで「VOICE」が視聴できます。

posted by micarosu at 23:50| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月20日

「STEREO」 大橋トリオ

今回は大橋トリオさんの「STEREO」を紹介します。

「VENUS」の衝撃。
この楽曲の存在がアルバムにおいて非常に大きな役割を果たしている。

大橋トリオさんというと少し暗めの世界観とゆったりとした曲調の印象が強いのだが、「VENUS」はそのイメージを大きく変えた。

どことなく無機質な音のようにも感じるが、一聴きしただけで惹き込まれるような艶やかさを併せ持っている不思議な楽曲。
一度でも耳に届けば頭から離れないほどのインパクトと中毒性を持っているのだ。

これを聴いてアルバムが楽しみにならないわけがない。

このインパクトに触発され聴き進めてみると、日常を描いた歌詞に温かな色を与えるような明るい楽曲が耳に止まるだろう。

思わず動き出してしまいそうな心地良いリズムの「面白きかな人生」はその最たるものだろうか。
前向きな歌詞が前々へと押し出すような感じではなく、そばに寄り添いながら、歩くペースよりも少しだけ早いテンポで進行する感じで、聴いているうちにいつのまにか前向きな気持ちにさせてくれる。

ここから「SHE」、「双子の約束」と、温かさと自然を感じるような楽曲が並んでいるところは、ずっと心地良い気持ちをもったま聴くことができるのが非常に良い。

こういう楽曲があることで、「birth」や「スノーマン」のような深い世界観の楽曲が引き立ち、それぞれの良さをより感じることが出来るのも聴きどころ。

10周年という活動を経て、更に磨きの掛かった大橋トリオの世界観。
以前からのファンはもちろん、聴いたことが無かったという人にも非常に触れやすい一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:39| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする