エイプリル節80s Japanese Pop。
これがなかなかにハマっている。
80年代というとどんな楽曲を想像するだろうか。
6ヶ月連続で配信をしていた「サマーレインと涙の跡」、「人魚の鱗」、「アイス」、「恋がはじまる」、「plastic」、「木綿のハンカチーフ」の6曲からもその片鱗は感じるのだが、アイドルらしいポップさとエレクトロ、そしてダンサブルがキーワードだ。
わかりやすいのはカバー曲「木綿のハンカチーフ」。
太田裕美さんの名曲のカバーなのだが、かなり原曲の雰囲気に近く、懐かしくも華やかに聴かせてくれる。
「サマーレインと涙の跡」はこれに近い系統だ。
キラキラとした華やかなサウンドの心地よさが印象的で、正直当初この曲もカバー曲?と思わせるくらい当時の雰囲気を醸し出す空気感が漂っている。
アルバムの中では2曲が並んで収録されているのも面白い。
エレクトロとダンサブルという点では「恋がはじまる」を取り上げたい。
MVが公開されていてアルバムのリード曲の一つとなっているのだが、歌謡曲を思わせるメロウなサウンドがドラマの情景を見せ、多重のコーラスとダンサブルなテンポと進行が高揚感を聴かせる。
そこから見えてくるのは恋がはじまるトレンディドラマ。
その曲のイメージはMVで見事に再現しているので、そちらも見てみてほしい。
エレクトロとダンサブルという点ではアルバムタイトル曲「Xanadu」も外せない。
「恋がはじまる」よりもグッと爽やかな仕上がりで、何といってもグルーヴ感が堪らない。
80年代を知っている人でなくても、聴くだけで80年代を感じることが出来るのは珠玉。
これまでもGOOD BYE APRILはJ-POPらしいグッドメロディを聴かせてくれていたが、80年代という明確なテーマに沿って楽曲を作ることで、こんなに当時の空気感を色濃く出せるとは思っていなかった。
これは彼らの新機軸に成り得る一枚で、ここから先、彼らがどんな進化を遂げてくれるのか楽しみになってくるアルバムだ。
ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
恋がはじまる
Xanadu