2020年05月10日

「northview」 MONKEY MAJIK

今回はMONKEY MAJIKの「northview」を紹介します。

"view"シリーズ最終章。
といっても、連続でリリースをしていたのではないので、少し馴染みが薄いかもしれない。

インディーズ時代の2005年にリリースした「eastview」に始まり、2011年の「westview」、2016年の「southview」と東西南+"view"の名を関したアルバムを約5年周期でリリースしていた。

そのシリーズの最終章としてリリースされたのがこの「northview」。
テーマは"ルーツ"と"感謝"だ。

"ルーツ"に関しては音作りから感じることが出来る。
70年代、80年代の雰囲気がどことなく漂っていて、懐かしさとともに温かさを感じさせる。

"感謝"に関しては言葉で感じることが出来る。
その核となるのがアルバムのリード曲「Golden Road」だ。

冬のような澄んだ空気感漂う壮大で繊細なバラード。
そこから響く言葉はどことなく悲しげで後ろ向き。

"今日よりは良いことあるさ"

上手くいかなかった今日に葛藤しているメロの内容から、サビで一気に開ける展開は爽快だ。
とはいえ、物凄く明るいというわけでもない。

今まで歩いてきた道は正しかったのか振り返ろうとしつつも、いや大丈夫だと信じて進もうとする。
そんな信念や決意とも取れる言葉から滲み出る強さに惹きこまれてしまう。

その一方で、このままで良いのかを問う「Metamorphose」という楽曲があるのも興味深い。

彼らにしては珍しいシティポップのような曲調で、一聴するとクールでお洒落な印象を与えるのだが、"姿形を巧みに変えて"という言葉からも別の葛藤が見えてくる。

変わることと変わらないこと。
長年活動を続けている中で必ず抱える悩みだ。

ただ、彼らの曲を聴いていると、大きくは変わっていないことに気づく。

新しいものを取り入れつつも、軸は決してブレない。
研ぎ澄まされ、より洗練された楽曲へと進化を続けているのが彼らだ。

このアルバムには、彼らの辿ってきた道とその中での葛藤を描いた歴史を示しつつ、今まで聴いてくれた感謝とこれからも進んで行くというメッセージが込められている。

それが良いアルバムにならないわけがない。
これはMONKEY MAJIKの最高傑作と言っても良い名盤だ。

ちなみに、こちらで「Golden Road」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:32| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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