最初聴いたときは、真っ直ぐな歌なのかと思った。
語りかけるように歌い方が何となくそう感じさせた。
でもよく聴いてみると、真っ直ぐという言葉は少し違う。
どこか日常を傍観をしているようなのに、すごく自分自身のことのように親身になっている不思議な感覚。
そして繰り返される「消えて」のフレーズが意味する輪廻転生。
そうか。
これは気づけば消えていってしまう日常の愛しさと尊さを描いているのだ。
こんな繊細な歌を誰が歌っているか調べてみたら、まさかのモーモールルギャバンだと知って非常に驚いた。
セルフプロデュースをやるようになってから印象が変わったと思っていたのだが、ここまでの曲を作ってくるとは全く想像していなかった。
どうしても狂気の変態バンドという印象は根強くあるのだが、この曲はそのイメージを大きく変えられると思う。
それどどまでに純粋に良い歌といえる彼らの新境地だ。
ちなみに、こちらで視聴できます。