2019年06月23日

「UTOPIA」 FINLANDS

今回はFINLANDSの「UTOPIA」を紹介します。
FINLANDS初のEP作品。

4曲の個性。

楽曲のタイプは4曲とも全くと言って良いほど違う。
ただ、詩の面を見てみると一つの共通点が見えてくる。

人との距離感。
もっと簡単に言えば、孤独感だ。

まずは表題曲でもある「UTOPIA」。

小気味良いリズムで聴かせるキャッチーなナンバー。
詩はよく聴くとかなり官能的な雰囲気なのだが、その関係がどこか表面上で、妖艶さよりも寂しさを感じさせる。

聴き馴染みが良いのに詩の世界観が深いので違和感を感じさせるのだが、それがまた心地良くも聴かせるのが深い。

「call end」は激しい楽曲だ。
テンポの速さはもちろんのこと、高音・高速で叫ぶように歌う声はそれだけでも印象に残るだろう。

そこから打って変わってミディアムなテンポで聴かせる「衛星」。
上で書いた距離感という言葉がまさに表れた一曲。

衛星というのはある星の周りを回る星のことで、そこに人と人の関係を重ねている。
距離はあるものの決して離れない関係は綺麗なようで切なくもあるわけだが、その関係のままではいけないとそこから離れようとする意思に強さと寂しさが垣間見える。

最後の「天涯」はこの中では一番重い。
言葉の表現が真っ直ぐに暗さを抱えていて、沈む感情に惹きこまれそうになる。

EP作品だけあってそれぞれにインパクトがあるわけだが、前述の通り孤独感が非常に濃く出ており、EP作品とは思えない濃厚な一枚になっている。
いや、EPだからこそできた濃厚な一枚と言ったほうが良いかもしれない。

ちなみに、こちらで「UTOPIA」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:03| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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