2019年02月17日

「ありがとうじゃ足りないよ」 櫻井里花

今回は櫻井里花さんの「ありがとうじゃ足りないよ」を紹介します。
櫻井里花さんの1stアルバム。

デビュー曲「短篇小説」の衝撃は忘れられない。
張り詰めた空気感と行間に含まれた感情まで愛おしく感じる叙情的な詩、そして奥に秘めた感情を揺さぶるような歌声の存在。

その櫻井里花さんが遂にリリースする1stアルバム。
「ありがとうじゃ足りないよ」。

「短篇小説」は大人びた印象が強かったが、今回はタイトルからもわかるように等身大な彼女の魅力を感じさせる一枚になっている。

始まりの「タイムリミット」からそれは全開で、キャッチーなメロディにどんなに挫けても真っ直ぐ前へ進もうとする姿に元気をもらえる。

ここで「短篇小説」という深みのある楽曲を挟んだかと思えば、続く「Baby blue〜くっついていたいよ〜」では甘いメロディと言葉を聴かせてくれるというギャップがまた面白い。

「ありがとうじゃ足りないよ」は、タイトルからは多幸感ある歌のように思っていたのだが、実は切ないバラードナンバー。
本当の自分と偽りの自分を演じていることへの葛藤が描かれていて、胸が締め付けられそうになる楽曲。

こういう楽曲をアルバムをタイトルにもしてくるあたりが一つ大きな魅力なのかもしれない。

最初に等身大と言いう言葉を使ったけども、単純に自身の想いや年齢感の部分ではなく、歌を届けたいという真っ直ぐな気持ちが伝わってくるという意味で等身大な魅力がここには溢れている。

後半もそれは健在で、「グレーのスーツのおじさん」の意味深な物語であったり、「ルーレットを回して」のような運命と戦う決意のような楽曲に、「WALK」のような軽快でワクワクさせるような前向きな楽曲、「おつかれさん、また明日」では日々の繰り返しの幸せと寂しさを描いていたりと、色んな形で等身大というものを聴かせてくれる。

"ありがとうじゃ足りないよ"
彼女なりのこの言葉が詰まった素敵な一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムの全曲視聴ができます。

posted by micarosu at 22:00| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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