2018年08月11日

「遠雷」 村上紗由里

今回は村上紗由里さんの「遠雷」を紹介します。
村上紗由里さんの3rdミニアルバム。

反戦。

「遠雷」という楽曲にはこの大きなテーマが隠れている。

とはいえ、言葉として"反戦"やそれを直接連想させる言葉は無い。
並んでいるのは普遍的な言葉ばかりだ。

傷つけあいたくない。
離れ離れになりたくない。

景色や空の色の愛おしさ。
今ここにある幸せの尊さ。

でもこれらが一つのきっかけで壊れてしまうことの怖さが、詩の奥に潜んでいる。

その言葉を響かせる凛とした歌声を聴いていると、その奥に秘められた感情までもが伝わってきて、自然と惹きこまれてしまっている。
それほどまでにこの楽曲が持つ普遍的な大きなテーマは、聴く人の心を揺さぶってくる。

特に最後のサビの盛り上がり方からAメロに戻る展開にはグッときってしまうだろう。

また、続く「風鈴の音色」という楽曲も注目してもらいたい。

こちらも戦争の陰が潜んでいるのだが、見えるのは回想と弔い。
戦争によって失われた景色とそこに生きていた人達の想いを、風に揺れる風鈴の姿から想像させる。

歌い方によってはとても悲しい歌にもなりそうだが、村上さんの真っ直ぐな歌い方で響かせると、情景と感情を静かに見せてくれるのが印象的だ。

今回のミニアルバムはそれぞれの楽曲が非常に個性的かつ存在感のある楽曲で、聴きごたえのある一枚になっている。
ここでは2曲を中心に取り上げたが、一曲ごとに見せる表情に惹きこまれてしまうだろう。

ちなみに、こちらで「遠雷」が視聴できます。

posted by micarosu at 12:24| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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