さしすせそズの1stミニアルバム。
メロディと言葉がとにかく耳に残る。
キャッチーという言葉がしっくりくるのだが、彼らの魅力をその言葉だけで語ってしまうのはちょっともったいない。
例えば「終電ノーサンキュー」。
イントロのギターの音色が格好良いのだが、それ以上に印象的なのは言葉の響き方。
聴いているとこのメロディにはこの言葉響きが欲しいという思いが湧いてくるのだが、その思いを見事に汲んだ様な音と言葉が繰り出させれて来る。
これはセンスと一言で言ってしまっても良いかもしれないが、非常に巧みだと思う。
巧みという点においては、演奏力とアレンジ力という点も注目したい。
キャッチーさは少し間違えるとと安っぽくなる可能性もあるのだが、彼らおいては全くそういったことはない。
イントロや間奏で見せるギターソロやキャッチーさを引き立てるようなアレンジが見事で、ただの聴きやすさではなく一つの音楽として完成度の高いものに仕上がっている。
またライブ感があるのもこのアルバムの一つの魅力。
特に「どす恋物語〜あなたの笑顔にごっつぁんです〜」から「チリ〜南アメリカの細長い国〜」への流れは、どこで曲が変わったのかわからないくらい間髪いれずに次へ移っていく。
こういうのを聴いてしまうとライブでも聴いてみたいと思わせてくれるから面白い。
そして最後には「クリスマスイヴが終わる頃に」というメロディがきれいなバラード曲が待っているという、最後の最後まで飽きが来ないどころか充実すぎる一枚になっている。
さしすせそズ。
その名を知らしめるには申し分ないミニアルバムだ。
ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
「どす恋物語〜あなたの笑顔にごっつぁんです〜」
「Oh!Yeah!!騒動」
「クリスマスイヴが終わる頃に」
全曲視聴動画