おとぎ話の7thアルバム。
人を惹き付ける音楽とはこういうもののことを言うのかもしれない。
「COSMOS」を聴いたとき、そう思った。
雨の情景。
モノクロの空。
歌の初めのそんな寂しい空気は、曲の進行と共に光を放ち始める。
途中に挟まる葛藤がその光を確かなものに変えていき、世界を色づかせていく。
そして聴き終えたとき、聴き手の心には確かな希望が見えてくる。
これだけ心を自然と心を動かせる曲にはなかなか出会えない。
これは彼らが音楽へと真摯に向き合い、本質を突き詰めたから出来たのだろう。
アルバムにはこの「COSMOS」を初め、シンプルにメロディの良さを感じさせながらも、一筋縄ではいかない音の構成で楽しませてくれる楽曲が並ぶ。
聴いていると音楽って良いなと思わせてくれる、音楽の原点的一枚。
ちなみに、こちらで「COSMOS」のMVが視聴できます。