momoの2ndミニアルバム。
輝きを放つロック。
骨のあるのサウンドを聴かせてくれつつも、優しさや繊細さに透明感、さらには聴きなじみやすさや楽しさといったところまで含んでいて、聴き進めるごとにその音楽が放つ輝きに惹き込まれていく。
中でも圧倒的に輝いていたのが「君の空」。
流れるようなメロディに、繊細に掻き鳴らされるバンドサウンドが映す空。
その中を駆け抜けていくsuguruさんの真っ直ぐな歌声が、とても心地よく耳に残る。
またこの曲は歌詞の内容とサウンドの展開が何より素晴らしい。
歌いだしのギターの音だけで歌われる"君の空"はどことなく雲がかかっているのだが、進むごとにこの雲が晴れていく。
最後のサビで一度音を減らしてから再度音が戻ってくる演出の中で歌われる"君の空"は、まさに澄み渡る青い空。
しかもそれは目を閉じて開いた瞬間のきらめいた空のようで、何度でも浸りたくなる愛おしい感情までも聴き手に与えてくれる。
こんな繊細な楽曲を聴かせてくれた彼らだが、ミニアルバムの中には軽快なリズムとサウンドで聴かせる「おんがくの時間」や、疾走感溢れるロックナンバー「愛はノンフィクション」、「いくつもの夜をこえて」のような楽曲もあり、一枚を通してとにかく感情を楽しませくれる。
このミニアルバムは是非一度手にとって聴いてみて欲しい。
その素晴らしさがわかるはずだから。
残念ながら解散が発表されているのが何とも惜しい限りだ。
ちなみに、こちらで「君の空」のMVが視聴できます。