2012年12月26日

2012年お気に入りのアルバムたち

2012年ももう少しで終わります。

今年はいつもより少し早いですが、今日から明後日にかけて2012年のお気に入りの曲たちを紹介していきたいと思います。

初日の今日は「2012年お気に入りのアルバムたち」を紹介します。
まずは10位〜6位まで

10位:「MY DROWSY COCKPIT」 カミナリグモ
9位:「僕はまだ必要十分条件を満たしていない。」 空想委員会
8位:「プラスとマイナスのしくみ」 nano.RIPE
7位:「ロックンロール イズ ノット デッド」 サンボマスター
6位:「僕らの平成ロックンロールA」 高橋優

10位はカミナリグモの3rdアルバム

アルバム全体に漂う、夢の中のような浮遊感。

今までより楽曲の良さが引き立つアレンジが印象的で、完成度を増したアルバム。
一曲一曲だけでなく、アルバムを通して聴いたとき、その世界観と完成度がよりわかるだろう。


9位は空想委員会の2ndミニアルバム。

今までの楽曲も格好良い楽曲だったが、特に今作ではサウンドの面が洗練されたように思える。
綴られた言葉だけでも共感を覚えてしまいそうなのに、そこに洗練されたサウンドまで加わってしまったら、はまらないわけにはいかない。

空想委員会というバンドを知るには、必要十分な一枚ではないだろうか。


8位はnano.RIPEのセカンドフルアルバム

nano.RIPEらしさと、進化が見られる一枚。
「ナンバーゼロ」や「リアルワールド」など、今までの彼らからは想像できない楽曲が生まれたことで、彼らの音楽性は広がりつつある。

その進化の過程を感じるためにも、このアルバムは是非聴いてもらいたい一枚だ。


7位はサンボマスターの6thアルバム。

愛とロック。
それをこれだけ変わらず泥臭く熱く歌えるのは格好いい。

また、このアルバムには震災を受けて生まれた言葉が多く綴られているのが印象的。
彼らだからこそ書けるその言葉の重さと熱さに、心が揺さぶられる。


6位は高橋優さんの7曲入りアルバム。

過去と今を繋ぎ、未来へ導くアルバム。
インディーズ時代の「僕らの平成ロックンロール」を髣髴とさせる泥臭さもあり、それでいて今の高橋優の姿もそこにある。

「ボーリング」の"面倒臭え"、「発明品」の"孤独だ"のフレーズは特に印象的で、誰かのための歌ではなく、自分自身をもう一度泥臭く表現することでまた前に進もうとしている様子が伝わる意欲作だ。


以上、10位〜6位まででした。


それではここからはTOP5の発表。
少しだけコメント大目に紹介します。


5位:「幻実アイソーポス」 sasakure.UK

sasakure.UKさんのセカンドアルバム。

まず最初に言っておきたい。
素晴らしい作品であると。

sasakure.UKさんらしいピコピコと鳴るような電子音が心地よい楽曲を中心に置きつつ、生音の楽曲も多数収めれていて、今までと違う印象も感じる今作。

詩の世界を見てみても、童話をモチーフにした楽曲から、幻想と現実が交差するような言葉遊びが印象的な楽曲まで、どれもが唯一無二の世界を持っていて、言葉だけを見ていても(聴いていても)愛おしくなる。

そして、その世界に合わせるように、ボーカロイドと実際の歌い手を使い分けてるのが印象的。

中でも「深海のリトルクライ」は、深海のように沈んでいた心が、少しずつ前を向けるようになっていく姿を、土岐麻子さんの歌声が切なくも温かく歌い上げていて、主人公の心情がとても自然に入ってくるような楽曲に仕上がっている。

幻想と現実が交じり合う世界。
どちらが正しいでも正しくないわけでもなく、それぞれがそれぞれの意味を持ち、交じり合うことで今まで見えない世界・感情が見えてくる。

最初の言葉の繰り返しになってしまうが、本当に素晴らしい作品だ。




4位:「サンキュー」 千綿偉功

アルバム「rule」から実に6年半ぶり。
活動休止期間を経ての再開後初となるアルバム。

全曲を通して、アルバムタイトルのとおり"ありがとう"の言葉・想いが胸に残る。

シンプルな言葉だが、それを聴き手に自然と届けられるのは、これまで培ってきたものと伝えたい想いが詰まっているからなのかもしれない。

時にはアコギと歌声だけで、時にギターを主体にしつつ、ピアノや二胡が小気味よく絡むアレンジも秀逸で、アルバムとして聴いていて決して飽きが来ない。

もちろんそれは、千綿さんの繊細な歌声があってこそだということを忘れてはいけない。

「サンキュー」。
それは、ありがとうの言葉。

それは、聴いてくれた人へのありがとうの言葉。

それは、このアルバムに携わってくれた人全てへのありがとうの言葉。

「サンキュー」というアルバムは、そんな千綿さんの魂をこめた渾身のアルバムだ。




3位:「V」 TRIPLANE

TRIPLANEの5thアルバム。

メイド イン 北海道。

ここ最近、出身である北海道での活躍が印象的なTRIPLANE。
原点を振り返り、彼らだからできることを改めて見つめなおすことで、一つの答えが出た。
それがこのアルバム「V」。

サッポロビール北海道エリアCMソングとなっていた「イチバンボシ」のように、突き抜けるような明るさを持ったアップテンポナンバーがあり、「Greendays」では哀愁漂うメロディと少しミステリアスな世界を見せる。

これらの楽曲ではデジタルエッセンスを取り入れていて、ここで見せた新たな世界観は、アルバムのリードナンバー「パノラマセカイ」でも息づいている。

その「パノラマセカイ」、「イチバンボシ」から続く「Darling」は、少し陰のあるメロディに生きていく苦悩が乗っているようで、そんな日常でも君がいるから歩いていけるという想いが不思議なほど響く。
最後の"Darling"のコーラスも印象的で、想いの余韻にいつまで浸らせてくれる。

ちょっと切ない気持ちを綴った「麦色」、「書き置き」はそれぞれ印象が全く違い、「麦色」では思い出を景色のように回想され、「書き置き」では君を幸せに出来なかった後悔を手紙のように綴っている。
この2曲が並んで収録されていることで、それぞれの想いが対比されるように響く。

ダークな一面を覗かせる「ヨワキモノタチ」、「優しい嘘」、「つれづれマイナーナイナー」の流れは秀逸で、一瞬驚いたが聴くほどに惹きこまれてしまう。
その流れからの「友よ」の言葉は、単独で聴く以上に力を持つ。

アルバムの後半を飾る「-mori-」、「雪のアスタリスク」、「Hello」、「六畳リビング」は、想いが真っ直ぐに伝わってくるような楽曲で、温かい余韻に包まれるような気持ちになる。

今回のアルバムは一つ一つの楽曲が良いだけでなく、流れで聴くことでそれぞれの楽曲が一段と活きる点も素晴らしい。

TRIPLANEの最高傑作と言って良い一枚です。




2位:「COLOR BOTTLE」 カラーボトル

カラーボトルの3rdアルバム。

何だ、この熱さは…。

愛、希望、勇気。
そんな想いを、泥臭く、ただ真っ直ぐに歌にすることで、こんなにも熱い楽曲達が生まれるのかと、改めて感じさせられた。

例えば「アゲハ蝶」。

どちからと言えば可憐なイメージがあるアゲハ蝶に、力強く生きていく姿を映す詩。
その言葉からは、どんな困難があっても、それを受け止めて立ち上がって行かなければという熱いメッセージが伝わってくる。

前に前に引っ張ってくれるような流れるメロディも印象的で、一度聴けばその熱さに足を踏み出さずにはいられなくなる。

そんな疾走感のある熱さもあれば、「もう一度、君に会いたい」に心の奥に訴えかけるような楽曲もある。

忘れようと思っても忘れることができず、抱え込んでる想いが零れ落ちそうになる。
哀愁漂うメロディに乗るその詩は、聴いているだけで自然と心の奥が熱くなってくる。

情熱的な熱さ、こみ上げてくるような熱さ。
それぞれ形は違えど、熱い想いを届けたいという彼らの芯にある部分は変わらない。

「COLOR BOTTLE」とバンド名を冠した今回のアルバムは、彼らの揺るがない熱い想いと、自信が見える1枚だ。




1位:「オオカミ青年」 藤巻亮太

レミオロメンのボーカル藤巻亮太さんのファーストアルバム。

1stシングル「光をあつめて」では闇の中の希望を歌っていたが、その奥にソロとして何ができるかという自身の葛藤が見えた。

2ndシングル「月食」ではそんな自身の葛藤をさらけ出すように、言葉に遠慮がなく、想いをそのまま綴った詩を叫ぶように歌い上げ、ソロだからこそできることの一つの方向性が見えた。

その流れから繰り出されたアルバム「オオカミ青年」。

景色が浮かぶような描写や生活観のある詩などはそのままに、全体を通して影の部分が見える作品になっている。

そこには、今までであれば使わなかった表現が見られ、自分の影と正直に向き合うことで、嘘のない言葉を使えているように思える。

その葛藤を表したかのような曲が、1曲目の「オオカミ青年」。

心の中にいる嘘つきのオオカミと正直なヒツジ。
どちらであるべきかを悩みつつ、どちらであるべきかではなく、自分の思うままにやればいいのではないかというシンプルな答えにたどり着く。

少し懐かしいメロディと陰のあるサウンドがこの詩を最大に引き立て、最後の「♪一秒先の〜」の叫ぶような歌声で聴く者の心を掴んで離さない。

これが1曲目にあるということからも、このアルバムが今までとは違うものであることがわかる。

レミオロメンとしてではなく、藤巻亮太としてできること。
藤巻亮太だからこそできること。

その一つの答えともいうべきアルバム。

先入観を持たず、まず一度聴いてみて欲しい。
これを聴かない手はない。




以上、「2012年お気に入りのアルバムたち」でした。

今年は特に名盤と思えるアルバムが多かったですね。
(本当にこれを書く直前まで選んでました。6位の高橋優さんなんて、今日発売ですからね(汗))

なので10枚だけを選ぶのは大変でしたが、これらのアルバムは自身をもってオススメできますので、機会があれば聴いてみてください。

明日は「2012年お気に入りの曲たち1」をお届けします。
お楽しみに。
posted by micarosu at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 一年を振り返る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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