2021年02月28日

「Tokyo Biotope」 TRIPLANE

今回はTRIPLANEの「Tokyo Biotope」を紹介します。

通算10枚目のオリジナルアルバム。

TRIPLANEは毎作安定した作品をリリースしてくれているので今作も間違いないだろうと期待していたけど、まさかここまで良い意味で裏切られ、驚かされるとは思っていなかった。

何が違うのか。

聴いてすぐに気づくのはバラードが少ないことだろうか。

今までのアルバムは比較的早い段階でバラード曲が出てくることが多かったが、今作では最後の「東京」までほぼバラード無しで、ミディアムからアップテンポの楽曲が占めている。

それは一つの自信。

ミディアムからアップテンポの楽曲を並べても飽きさせないだけのメロディとアレンジ。
それが今作では圧倒的に進化している。

始まりの緊張感を徐々に高めていってサビで弾ける「シンボリック」が幕を開け、不安と葛藤を抱えたメロからサビで一気に輝いてく展開とメロディの心地よさを持った「boundless」、一日の終わりの寂しさから温かい場所へ帰ろうという展開が優しい「帰ろうよ」。

この3曲だけでも楽曲の違いに気づくと思う。

またこれらからもう一つ気づくことがある。
それは不安と希望というキーワード。

彼らの音楽のルーツは北海道だが、東京での活動をする中で色んな経験をしてきていると思う。

そこにあった不安と希望。
それが今作では色んな形で歌になっている。

メロディとアレンジの進化に経験から得た様々な言葉たちが掛け合わさったら、良いものにならないはずがない。

活動も長いのに、未だにこれだけの名盤を聴かせてくれる彼らに感謝である。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
boundless
Brand New Day
東京

posted by micarosu at 22:44| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月14日

「青く冷たく」 夜韻-Yoin-

今回は夜韻-Yoin-の「青く冷たく」を紹介します。

夜韻-Yoin-のメジャーデビューミニアルバム。

先行配信シングル「Seafloor」が話題になっていたこともあり、耳にしたことがある人も居ると思う。

「Seafloor」は洋楽やR&B的な要素を含みつつ、神秘さや透明感、間にセリフを挟むなど一曲の中で色んな顔を覗かせる楽曲だったが、アルバムを聴くと、バンド色が強い楽曲が出てくるのは結構意外だった。

「花の片隅で」は特に綺麗で切ない。
イントロのピアノの旋律の儚さから始まり、徐々に物語の幕が開いて進んでいく展開には思わず聴き入ってしまう。

続く「逆行」はEDM感が前面に出ていて、疾走感とともに独特の心地よさと解放感を聴かせてくれるのが新鮮。

「青く冷たく」はこの2曲の中間のような感じで、バンド感と電子的な要素が加わり、落ち着かない気持ちを表したような浮遊感を持っている。

このようにそれぞれの楽曲が際立っていて、それぞれの楽曲にドラマがあるのだが、全てを通してみるとストーリーになっているも聴きどころ。

そのストーリーを見せるに当たり、「君泳ぐ」のセリフがあったり、「走馬灯」のインストがあることもかなり大きい。

一曲一曲を楽しませつつ、全体で聴いても楽しめる一枚。
なかなか濃い一内容だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
Seafloor
花の片隅で
逆行
青く冷たく

posted by micarosu at 22:19| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月07日

「アイラヴユー」 SUPER BEAVER

今回はSUPER BEAVERの「アイラヴユー」を紹介します。

メジャー再契約後、初となるアルバム。

タイトルは「アイラヴユー」。
非常にシンプルで真っすぐな言葉だ。

タイトル曲でもある「アイラヴユー」を聴くとわかるのだが、

"アイラヴユーが歌いたい 愛してる 愛してる"

と、メジャーという舞台に再び立っても真っすぐに歌を届けたい、聴いてもらいたいという芯の部分にある想いが変わっていないことに気づくだろう。

実際、再契約後のシングル曲「ハイライト」、「ひとりで生きていたならば」、「突破口」、「自慢になりたい」も、メジャーだからと言って大きく変わることなく、彼らがこれまで培ってきたものを形にしたものだった。

その流れで生まれたアルバムが良く無いわけが無い。

特にタイトル曲「アイラヴユー」とアルバム最後の「さよなら絶望」はエネルギーがあった。

「さよなら絶望」は2分弱の短い楽曲なのだが、"抗ってやろうぜ"や"さよなら絶望"など、マイナスな状況に立ち向かおうとする言葉が次々と炸裂する。

こういった若干クサいような言葉でも彼らが歌うとしっくり来る。
それだけ真摯に歌と言葉に向き合っているからこそ響くのだと思う。

舞台が変わっても、彼らが歌う"アイラヴユー"は確かに響いている。

ちなみに、下記リンク先からそれぞれの楽曲が視聴できます。
アイラヴユー
パラドックス

posted by micarosu at 23:39| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする