囁くような歌声。
初めて聴いたときは最初ふわっとした幻想や空想を感じたのだが、言葉と音を聴くと凄くジャジーで大人びた印象と葛藤が入り乱れているような独特の空気感があった。
それはリード曲「summer sour」を聴いたときの感想だ。
言い方を変えると、奥に秘めた想いを吐き出すという感じではなく、含みを持たせた言葉を使って淡々と歌い上げる。
それが大きな特徴。
この言葉選びがなかなか興味深く、例えば「おすしの唄」では寿司のネタの話に君が好きだという話を混ぜて興味を引こうとする妬みの様子だったり、「last」のような執着して離れられない様だったり、すごくリアリティがある。
これを感情強く歌い上げてしまうとかなり重い曲になってしまいそうだが、asmiさんの淡々とした歌声で響かせると嫌な感じが残らない。
その聴かせ方が新鮮で、不思議と何度も聴いてしまう。
そんな力を持った楽曲が詰まった一枚だ。
ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
summer sour
anpan
cream soda
moon