2020年10月18日

「rebooted」 Fanta Zero Coaster

今回はFanta Zero Coasterの「rebooted」を紹介します。

Fanta Zero Coasterのデビュー20周年記念3rdアルバム。

昨年、20周年を前に再集結ライブをしてくれたと思ったら、今度はまさかオリジナルアルバムリリース。
これは率直に嬉しいという感想が真っ先に出てくる。

2ndアルバム「GALLOP」からは実に17年ぶり。

元々"自称早すぎたバンド"と言っているように、ちょっと時代の先を行き過ぎていた雰囲気は確かにあったが、時を重ねたことでようやく時代が追いついて来た…というよりは、より背伸びをしない等身大の自分を表現できるようになったという感じが強い。

楽曲の雰囲気も当時と違い、洋楽のテイストが前面に出ている。

「never fear」は英語詩の部分がかなり多く、初めて聞いたときは結構驚いた。

でも聴いていると、メロディの良さやウィスパーボイスのコーラスは健在だなと気づく。
そこに培ってきた演奏と表現技術を重ねて、大人びた声と音の抜けを聴かせてくれるところが大きく進化している。

洗練されたメロディも聴きどころで、「bedtime story」の叙情さや「Love touch」のようなポップさはこのメロディがあってこそという感じだ。

かと思えば、「puzzle」ではラップを織り込んでいたり、「待夢」ではかなり陰のある音世界観を聴かせたりと一曲ごとにそのイメージは異なる。

中でも雰囲気が少しだけ違うなと感じたのは「Tokyo 20th」。

調べてみると、活動休止前の最後に作った曲とされる「TOKYO」をこの2020年にリアレンジしたというものらしい。
メロディに他と違う懐かしさを感じたのは、そのためかもしれない。

リアレンジしていることもあり、違和感を覚えることはもちろんないのだが、当時のアレンジだったらこうするかもしれないという回顧の音色が不思議と頭の中で鳴る感じがある。

これは言わば、当時のファンゼコと今のファンゼコを結んでくれる曲。

決して今が別物ではなく、一度途切れたレールが再び繋がったことをこの曲が示してくれているようだ。

デビュー20周年。
活動休止期間15年を経て進化した今の彼らに驚きつつも、その格好良さに思わず聴き入ってしまう、そんな良さがこのアルバムにはある。

posted by micarosu at 22:34| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする