2020年05月31日

「さよならサバーバン」 GAME CENTER

今回はGAME CENTERの「さよならサバーバン」を紹介します。

感じるのは不思議な懐かしさ。

洋楽テイストのエモや空気感が確かにあるのだが、どことなく懐かしい日本的な要素を感じさせる。

その一つに日本語詞というところがある。

"新しい街で暮らしてこう
 車さえあればどこへでも行ける"

ただ綴られた言葉はとても少なく、直感的にはその背景は見えてこない。

何かを忘れようと感傷的になっているのか。
吹っ切れて次の生活を見据えているのか。

曲のテンポやメロディの展開、そして淡々とした歌声が埋めた行間からは、ワクワクするような躍動感のようなものが見えてくる。

次へ行こうぜ。
そんな感じだろうか。

シンプルだからこそ染み、無限の広がりを与えてくれる名曲だ。

金沢発インディロックバンド"GAME CENTER"。
彼らの活躍に注目したい。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2020年05月24日

「やっぱり雨は降るんだね」 ツユ

今回はツユの「やっぱり雨は降るんだね」を紹介します。

また一つ気になるユニットが出てきた。

ツユは作詞作曲・ギター担当のぷす、ボーカル担当の礼衣、イラスト・デザイン担当のおむたつ、動画・デザイン担当のAzyuNの4人のメインメンバーからなるユニット。

レコード会社、事務所、レーベルといったものには属しておらず、Twiiterのアカウントを見ると"無所属"と表記していて、色々謎が多い。

ただ一つはっきりしているのは、コンセプト。

ユニットとしてなのか今回のアルバムだけなのかはまだ不明だが、"雨"が芯に存在する。

アルバムタイトル曲であり、ツユとしての初めての楽曲でもある「やっぱり雨は降るんだね」が一番それを表しているだろうか。

イントロ無しの歌始まりから次々と畳みかけてくるモノローグのような言葉。
回顧と後悔を織り交ぜながら、サビの"やっぱり雨は降るんだね"が辿り着く一つの境地。

最初は諦めかと思っていたが、どこか吹っ切れた様子で雨を受け入れ、リセットをしようとしているように感じる。

これはメロディの展開による所も大きいが、礼衣さんのキレの良いスッキリした歌声による所も大きい。

こういう感情の表現が出来るんだというまさにツユの名刺代わりの一曲という感じだ。

もちろんこれは聴かせ方を変えても揺るがない。

「ひとりぼっちと未来」のようにアコギだけのシンプルな音色で歌声を引き立てたり、バンド色・ロック色の強い「あの世生きのバスに乗ってさらば。」での音と歌声の迫力のコントラストだったり、少しセンチメンタルでメロディアスな「太陽になれるかな」で聴かせる繊細さからもその表現力は垣間見える。

そして、それぞれで見せる"雨"の形の違いも感じることが出来るだろう。

「やっぱり雨は降るんだね」を発表してからわずか8か月でアルバムリリース。
その行動力と快進撃はまだ始まったばかりだ。

これからどんな楽曲を聴かせてくれるのか、楽しみになってくる一枚だ。

ちなみに、下記リンクから視聴できます。
1stフルアルバム『やっぱり雨は降るんだね』Trailer

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2020年05月17日

「六弦大」 唄人羽

今回は唄人羽(うたいびと はね)の「六弦大(むげんだい)」を紹介します。

1999年12月。
「小さな星の小さな旅人」でデビューした唄人羽も遂に20周年を迎えた。

20周年を記念してリリースされたのが今回のベストアルバム「六弦大」だ。

実は「六弦大」というベストアルバムは去年一度リリースをしている。

基本はライブ会場と公式通販限定の販売と、九州のツタヤでのレンタルのみという扱いだったのだが、これが好評を得たようで、今回全国リリースという運びとなった。

元々2枚組のアルバムだったのだが、全国リリースに当たり内容を絞り込み、更にアルバムのクオリティを上げるためにリマスタリングをしてのリリースとなった渾身の作品。
収録曲は10周年のベストアルバム「唄人羽 BEST INN 10th Anniversary “S&T”」以降の作品で構成されている。

この10年の曲を聴くと、綴られた言葉がより等身大ということに気づく。
リアルと言ったほうがより伝わりやすいだろうか。

「パレード」の回顧している姿だったり、「アルコール」の愚痴であったり。
確かにそこに本人たちの姿が見えてくる。

そこには"僕"が居たり"君"が居たり、笑ったり泣いたり。
時に迷い、時に落ち込み、時に決意を聴かせる。

どれも彼らの本当の言葉であり、その唄は染みる。
始まりの「雨上がりの空」からそれを感じることになるだろう。

昔のようなポップさはあまり無い。
けれど、耳に残るメロディとハーモニーは健在で、らしい良さと深化した良さが混ざり合って、今の彼らが居る。

昔も良くて今も良い。
それがわかる最良のベストアルバムだ。

ちなみに、こちらからアルバムのトレーラー映像が視聴できます。

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2020年05月10日

「northview」 MONKEY MAJIK

今回はMONKEY MAJIKの「northview」を紹介します。

"view"シリーズ最終章。
といっても、連続でリリースをしていたのではないので、少し馴染みが薄いかもしれない。

インディーズ時代の2005年にリリースした「eastview」に始まり、2011年の「westview」、2016年の「southview」と東西南+"view"の名を関したアルバムを約5年周期でリリースしていた。

そのシリーズの最終章としてリリースされたのがこの「northview」。
テーマは"ルーツ"と"感謝"だ。

"ルーツ"に関しては音作りから感じることが出来る。
70年代、80年代の雰囲気がどことなく漂っていて、懐かしさとともに温かさを感じさせる。

"感謝"に関しては言葉で感じることが出来る。
その核となるのがアルバムのリード曲「Golden Road」だ。

冬のような澄んだ空気感漂う壮大で繊細なバラード。
そこから響く言葉はどことなく悲しげで後ろ向き。

"今日よりは良いことあるさ"

上手くいかなかった今日に葛藤しているメロの内容から、サビで一気に開ける展開は爽快だ。
とはいえ、物凄く明るいというわけでもない。

今まで歩いてきた道は正しかったのか振り返ろうとしつつも、いや大丈夫だと信じて進もうとする。
そんな信念や決意とも取れる言葉から滲み出る強さに惹きこまれてしまう。

その一方で、このままで良いのかを問う「Metamorphose」という楽曲があるのも興味深い。

彼らにしては珍しいシティポップのような曲調で、一聴するとクールでお洒落な印象を与えるのだが、"姿形を巧みに変えて"という言葉からも別の葛藤が見えてくる。

変わることと変わらないこと。
長年活動を続けている中で必ず抱える悩みだ。

ただ、彼らの曲を聴いていると、大きくは変わっていないことに気づく。

新しいものを取り入れつつも、軸は決してブレない。
研ぎ澄まされ、より洗練された楽曲へと進化を続けているのが彼らだ。

このアルバムには、彼らの辿ってきた道とその中での葛藤を描いた歴史を示しつつ、今まで聴いてくれた感謝とこれからも進んで行くというメッセージが込められている。

それが良いアルバムにならないわけがない。
これはMONKEY MAJIKの最高傑作と言っても良い名盤だ。

ちなみに、こちらで「Golden Road」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:32| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

Moonlight J-POP 20年3月篇

今回はサブコンで発表した、2020年3月度のマイベスト10を紹介します。
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posted by micarosu at 15:55| Comment(0) | Moonlight J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする