2020年03月29日

「わかってたまるか」 ダニーバグ

今回はダニーバグの「わかってたまるか」を紹介します。

ギターロックで響かせる熱情。

そこにあるのは、反骨心。
「わかってたまるか」というタイトルからもそれが伝わってくる。

だが、そんな事はいいからまずは聴いてくれと言いたい。
「雨の日の少年」をまずは聴いてくれと。

イントロの歪んだギターの音色から一気に耳をつかまれてしまうが、基本は真っ直ぐに一音一音を力強く奏でているのが印象的。

メロディラインも非常に真っ直ぐで、言葉の一つ一つに込めた想いが滲み出るように伝わる。

雨という言葉に悲しさ涙、やるせなさを映しつつ、雨上がりに"ニヤける少年"でありたいとする表現は強い。
今の状況を受け止めつつも、決して諦めず、最後には笑ってやるという強い想いが溢れている。

この言葉の強さを、吐き出すように歌う声が想いを何倍にも深め、高めていく。
こういう反骨心を歌うギターロックはやはり格好良い。

最近の音楽に足りなかった熱がこの歌にはあった。

この曲を知って、このEP作品を聴くに至ったわけだが、他の曲も負けない熱で溢れている。

「明日がやってくる」の"アンテナ立てて悪いニュースだけ受け取っている"のように負を抱え込んでしまいがちなところとか、「my list」で"time is over"と既に終わってしまったような現状を俯瞰しつつも、そこに抗ってやろうする姿が最終的には見えてくる。

"負け犬バンド"
彼らのプロフィールにはその言葉がある。
だが、その言葉の前には"無敵になった"が付いている。

負けた者達が立ち上がった時、それは無敵の強さを纏った存在になる。
彼らの歌はまさにそれだ。

繰り返しになってしまうが、まずは聴いてみ欲しい。
彼らの持つ熱と強さがわかるはずだ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
退屈ハイウェイ
明日がやってくる
雨の日の少年
ぼくらのゲーム
my list
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2020年03月28日

Moonlight J-POP 20年1月篇

今回は2020年1月度のマイベスト10を紹介します。
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posted by micarosu at 23:31| Comment(0) | Moonlight J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月22日

「a Day」 駒形友梨

今回は駒形友梨さんの「a Day」を紹介します。

3rdミニアルバムは日中をテーマにしたコンセプトアルバム。

インスト曲「a Day〜and the light comes〜」の凛とした浮遊感からの始まりで、夢から醒めて朝が始まる空気を感じさせ、「クロワッサン」から一日が始まっていく。

この「クロワッサン」の雰囲気からは軽快な目覚めを感じるのだが、本人作詞の言葉を見てみるとまどろみの雰囲気があったり、朝起きてクロワッサンを優雅に食べているのだけど、ちょっとのんびりしすぎて駅までダッシュをしていたり、ほんわかするような朝が描かれているのが楽しい。

グルーブ感の心地よい「On My Way」では爽やかさと格好良さが全開。
今日一日頑張ろうという気持ちにさせれてくれるような一曲で、このアルバムのリード曲になっているのも頷ける。

ここに続く「シングデイズ」も軽快だ。
まさに歌ってしまいたくなるような心躍る今日への期待と希望が気持ちを前へ前へと押し出す。

今日という一日も少しずつ時間が流れてきて、「call my today」でこの時間の愛おしさを感じ、「今日は」では今日を振り返って明日が来ることに少し不安になったり、一日の中で見せる色んな感情にふと心が重なる。

それでも来る明日に向かうために「ばいばい」で今日への区切りをつけていることで、アルバムの最後に印象的な余韻を残す。
この曲はANTENA(アンテナ)の渡辺諒さんが作詞作曲をしていることもあってか、他の曲と少し雰囲気が違い、より文学的、哲学的に今日という日を振り返っているのが興味深い。

今日が始まり、終わる。
そんな今日のための音楽は、毎日でも聴ける日常を彩る音楽にもなる。

今日という日の始まりにも終わりにも合う音楽が詰まった一枚です。

ちなみに、こちらで「On My Way」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:59| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月15日

「YUZUTOWN」 ゆず

今回はゆずの「YUZUTOWN」を紹介します。

約2年ぶり、通算15枚目のオリジナルアルバム。

CDのリリースとしては実は久しぶりで、2018年の「マスカット」以来。
2019年はCDのリリースが無く、配信でのリリースのみだったので、人によってはすごく久々に感じると思う。

その配信のほうは活発にリリースしていたこともあり、既発曲はかなり多い。
「SEIMEI」、「Green Green」、「マボロシ」、「マスカット」、「公園通り」に、嵐に提供した「夏疾風」のカバーも含めると、アルバムの半分以上が既発曲だ。

ただ言い換えれば、この期間のベスト的な内容とも言えるので、かなり充実した内容になっている。

特に楽曲の幅とゆずらしさ、多彩なアレンジが適度に融合しているのが今作の注目ポイント。

「SEIMEI」は配信の弾き語りバージョンも良かったが、アルバムではかなり大きくアレンジをしていて、大地の息吹を感じるような壮大さが加わったことで、生命の強さをより感じるようになったのが非常に良かったし、「夏疾風」はイントロを聴いただけでは何の曲かわからないほどの力強いバンドアレンジを加えていて、驚きとともにその格好良さに惚れこんでしまったほどだ。

新曲では「チャイナタウン」ような中国感や「イマサラ」のようなインド感が出た楽曲も非常に面白いのだが、「花咲ク街」の日本らしい和の音色と繊細な旋律を聴かせる楽曲は新鮮に聴かせてくれた。

岩沢さん作詞作曲の「まだまだ」も外せない一曲。
ピアノとアコギの旋律が儚く交錯する音色に、岩沢さんらしい叙情的な言い回しとメロディ。

"まだまだ 行こうぜ"
メロでは暗い現実を描きながら、サビではそこに立ち向かうこんな真っ直ぐな言葉を響かせる。

言葉にしてしまうと単純になってしまうのだが、ゆずの2人の歌声で響かせると深みがグッと増すのが魅力だ。

ゆずの最近のアルバムは明るすぎる傾向が強かったのだが、上述の「まだまだ」や「マボロシ」などの陰を持った楽曲があることで、全体的なコントラストが非常に美しいアルバムに仕上がっている。

アルバムにゆずの文字がついたアルバムは名盤ばかりだ。
今作もそこに並べる名盤だと思う。

ちなみに、下記リンクから視聴できます。
花咲ク街

posted by micarosu at 22:27| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月08日

「orbit」 Brian the Sun

今回はBrian the Sunの「orbit」を紹介します。

進化なのか、深化なのか。

彼らの楽曲はリリース毎に深さが増し、輪郭が濃くなっているように感じる。
特に江口亮さんをプロデューサーに迎えてからは特に。

ロックを基調とするバンドサウンドは「SOS」のように重さを感じさせつつ優しく聴かせるものもあれば、「スローダンサー」のようにもっと深く重くも真っ直ぐ聴かせる楽曲も聴き応えがある。

それとは別の軸にポップさも彼らの真骨頂。

「パラダイムシフト」のような跳ねるようなリズムや、イントロから躍動感漂う「サーチライト」の軽快さなどでは真っ直ぐにポップさを感じさせつつ、「星に願いを」は心地よいメロディラインを聴かせているのに、イントロや間奏の構成は少し歪んでいてクセになる音を掻き鳴らしているのも不思議と耳に残ってしまうのも面白い。

ミニアルバムということで収録曲は5曲と少な目なのだが、その内容は上記のように非常に豊かで濃い。
ただ興味深いのは、これだけの内容でありながらバラバラという印象ではなく、どこれも手が届く範囲の楽曲というか、聴き手から見える範囲での遊び心を見せているような印象が強い。

言い換えれば、時に離れたり近づいたりしながらも近くにある存在のような音楽。
それはまさに、タイトルのorbit=軌道に通じるものであり、これこそがこのミニアルバムの核なのかもしれない。

彼らの描く音楽の軌道が近くにあるかは、聴いて確かめてみてほしい。

ちなみに、こちらで「パラダイムシフト」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:55| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする