2020年02月02日

「ときめき坂」 世田谷ピンポンズ

今回は世田谷ピンポンズの「ときめき坂」を紹介します。

近年は少なくなったな。

いや、近年どころではないか。

こういう純なフォーク、フォークロック楽曲。
それが今も息づいているのは、なんか嬉しい。

タイトル曲でもある「ときめき坂」は特に印象深かった。

少し早口で歌う言葉の数々。
蜃気楼や逃げ水を感じさせるような不思議な浮遊感を持った音とメロディ。

ときめき坂を行き来する中で見える情景が、懐かしくもあり、不気味でもあるけど、何故か愛おしい。

この感じをどう表現すれば良いかと思って調べてみると、吉田拓郎さんのような字余りフォークの系譜という言葉を見て、すごく納得した。

それとは別に、フォークロック色が強い「アンヂェラス」ような楽曲も良い。

イントロのギターとコーラスの時点でかなり怪しい楽曲なのだが、その雰囲気には"白と黒"混ざり合う相反する関係が作るグレー感が色濃く出ている。

そんな混沌とした雰囲気を感じさせながらも、サビで歌う"アンヂェラス"の力強さに耳を奪われるというか、時を奪われるような魔力と魅力がある。

この魔力と魅力は、この楽曲に限らず、全体にも言える。
日常を描いているのだけど、すごく文学的で言葉に深みがあり、行間に何が含まれているかを考えさせてくれる。

聴けば聴くほどに楽曲の深みが増す。
懐かしさという言葉だけでは語れないフォークロックがここにある。

ちなみに、こちらで「ときめき坂」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:17| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする