2019年09月08日

「寂しい人が一番偉いんだ」 majiko

今回はmajikoさんの「寂しい人が一番偉いんだ」を紹介します。
majikoさんの1stフルアルバム。

濃い作品だ。
内容の充実さという意味で。

全体的には暗めの印象だ。
どこか葛藤を描いている言葉が印象に残るが、想いの根源にあるものは曲によって違う顔を見せる。

「エミリーと15の約束」のような母親との約束から想いを馳せる姿であったり、「ひび割れた世界」のように君への強すぎる少し歪んだような感情であったり、「春、恋桜。」のような純粋な想いを文学的に表現したものもある。

聴かせ方も多様で、民族音楽調で軽快に聞かせるポップな「ワンダーランド」であったり、アコギと二胡の音色で幻想的な哀愁を漂わせた「レイトショー」、ジャジーな音色とグルーブ感で心地良く聴かせる「パラノイア」のような曲もある。

これだけを見ると、単純に幅の広いアルバムという言葉が出てきそうだが、その奥では一つのテーマの芯があって、その中でどれだけ表現をできるかというのをこれでもかと魅せてくれている。

そこが冒頭の濃さの言葉になった大きな理由。

そのテーマといのがタイトルでもある"寂しい人が一番偉いんだ"なのだが、実は最後の最後の曲でこのテーマの一歩先へ進もうとしているのがこのアルバムの最大の聴きどころ。

その曲は「WISH」。

曲の始まりから惹きこむ繊細な透明感。

君を思う優しい言葉。

そして、サビで透明感が一気に弾けるように広がる展開。

そのサビにある君と二人で歩いていきたという願いが、真っ直ぐな言葉と歌声で響いてくる。

この楽曲が最後にあることで、全てが報われるような救いと、アルバムとしての最高の余韻が待っているのだ。

「寂しい人が一番偉いんだ」という名の名盤。
最初から最後まで聴いてみて欲しい。

ちなみに、こちらからアルバムのクロスフェードが視聴できます。

posted by micarosu at 22:35| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする