2019年06月30日

「トワイライト」 スカート

今回はスカートの「トワイライト」を紹介します。
スカートのメジャー2ndアルバム。

ポップミュージック。
一言で言えばそうなのだが、やはりそれだけでは語りきれない。

始まりが「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」ということからもそれがわかる。

NegiccoのKaedeさんに提供した楽曲のセルフカバーなのだが、かなり暗めの楽曲だ。
歌詞に"逃げ出したい"という言葉が出てくるくらい陰を持った楽曲なのだが、不思議と後ろ向きな感じより前向きな想いが滲み出てきている。

そこから「ずっとつづく」、「君がいるなら」という心地よい楽曲への流れでもう虜になってしまう。

今回のアルバムはこのように曲順にかなり意味がある感じだ。
それぞれの詩のテーマや情景などには直接の繋がりは無いのだが、曲ごとに魅せる陰と陽だったり、楽曲の色合いだったりがそれぞれにコントラストを描いて一つの作品としての輝きを増している。

ジャケット風に言うのであれば、始まりのきっけから結末へ向かう一つの漫画のような作品だ。

インタビューで本人も絶賛していた最後の3曲「花束にかえて」、「トワイライト」、「四月のばらの歌のこと」の流れは特に秀逸で、楽曲そのものの良さに加えて、余韻の残し方が最高だ。

不思議なもので、この余韻を聴いていると、また始めからこの作品を振り返ってみたくなるような魔力も秘めている。
そして気づけば何度も聴いてしまっているだろう。

「トワイライト」と名付けられた漫画のようなアルバムに浸ってみてほしい。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月24日

Moonlight J-POP 19年4月篇

今回はサブコンで発表した、2019年4月度のマイベスト10を紹介します。
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2019年06月23日

「UTOPIA」 FINLANDS

今回はFINLANDSの「UTOPIA」を紹介します。
FINLANDS初のEP作品。

4曲の個性。

楽曲のタイプは4曲とも全くと言って良いほど違う。
ただ、詩の面を見てみると一つの共通点が見えてくる。

人との距離感。
もっと簡単に言えば、孤独感だ。

まずは表題曲でもある「UTOPIA」。

小気味良いリズムで聴かせるキャッチーなナンバー。
詩はよく聴くとかなり官能的な雰囲気なのだが、その関係がどこか表面上で、妖艶さよりも寂しさを感じさせる。

聴き馴染みが良いのに詩の世界観が深いので違和感を感じさせるのだが、それがまた心地良くも聴かせるのが深い。

「call end」は激しい楽曲だ。
テンポの速さはもちろんのこと、高音・高速で叫ぶように歌う声はそれだけでも印象に残るだろう。

そこから打って変わってミディアムなテンポで聴かせる「衛星」。
上で書いた距離感という言葉がまさに表れた一曲。

衛星というのはある星の周りを回る星のことで、そこに人と人の関係を重ねている。
距離はあるものの決して離れない関係は綺麗なようで切なくもあるわけだが、その関係のままではいけないとそこから離れようとする意思に強さと寂しさが垣間見える。

最後の「天涯」はこの中では一番重い。
言葉の表現が真っ直ぐに暗さを抱えていて、沈む感情に惹きこまれそうになる。

EP作品だけあってそれぞれにインパクトがあるわけだが、前述の通り孤独感が非常に濃く出ており、EP作品とは思えない濃厚な一枚になっている。
いや、EPだからこそできた濃厚な一枚と言ったほうが良いかもしれない。

ちなみに、こちらで「UTOPIA」が視聴できます。

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2019年06月16日

「ゴールデンエイジ」 石崎ひゅーい

今回は石崎ひゅーいさんの「ゴールデンエイジ」を紹介します。
石崎ひゅーいさんの3rdミニアルバム。

「さよならエレジー」。
菅田将暉さんに楽曲提供したこの曲を何故自分で歌わないのかとずっと思っていたのだが、今回ついにアレンジを変えてセルフカバー。

印象的なイントロの面影を残しつつ、激しい疾走感を演出する演奏で魅せる。
焦燥感と喪失感を漂わせる歌声にも酔いしれさせてくれる。

…と、「さよならエレジー」の話はこの辺にしようか。

今作で一番話をしたいのはここではない。
リード曲「あなたはどこにいるの」という大名曲についてだ。

「Huwie Best」で一区切りをつけ、新たなステージの幕開けとなる今作。
そこにどんな楽曲・リード曲をぶつけてくるかと思えば、過去最高に突き抜けた楽曲になっていた。

イントロの時点から漂わせる名曲の期待感。
その期待に沿うように進むメロから、サビで弾ける展開。

元々メロディのセンスはずば抜けていたが、ひゅーいさんらしさを活かしつつ、迷いを振り切るような真っ直ぐなロックナンバーに仕上げるだけでここまで格好良い楽曲になるとは思っていなかった。

また、楽曲の後半に向けて感情がより弾けていて、最後のサビで見せる感情を剥き出しにした歌声も聴きどころで、最後に最後までとにかく暑い楽曲になっている。

ここではこの2曲のみ紹介したが、他の楽曲も個性が色濃く出ていて、ひゅーいさんの魅力がより見えてくる。

「ゴールデンエイジ」。
ここから石崎ひゅーいの第二章が始まる。

ちなみに、こちらから「あなたはどこにいるの」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:46| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月09日

「天秤」 オーノキヨフミ

今回はオーノキヨフミさんの「天秤」を紹介します。
オーノキヨフミさんの6枚目のフルアルバム。

もはや円熟味を帯びてきたとも言うべきかもしれない。

始まりの「オニグモ」からもう驚きで、ジャズテイストの音からお洒落な曲をイメージさせたかと思えば、力強いメロディと自然体の歌声で聴かせるという独特の存在感を出していた。

今回は特に楽器のインパクト、特にサックスの音色が印象的で、「おやすみマイライフ」のイントロ、「Ramen Town」のようなインスト曲や「バレエダンサー」のような少しカントリー風の楽曲でも世界観に彩りに一役買っている。

そんな演奏やアレンジ面も聴きどころではあるが、そもそも素晴らしい楽曲ばかりなのだ。

中でも外せないのは「月夜のサバイバルツアー」、「Awesome」、「地図」だろうか。

「月夜のサバイバルツアー」はかなり独特。
一歩一歩踏みしめながら歩いている様子を感じるのだが、それとは逆に浮遊感のようなものも感じさせる。

中毒性あるメロディもあり、一度聴いたら忘れられない楽曲になっている。

「Awesome」はイントロの少し攻めたアコギの音色にデジタルサウンドの融合と、どことなく名曲「新宿西口摩天楼」を彷彿とさせる。
この手の楽曲はオーノさんの個性が強く出ていてやはり惹きこまれてしまう。

「地図」はデビューの頃のような懐かしさに虜になってしまう。
実際その頃からあった楽曲らしく、オーノさんらしい独特のメロディと歌声から響く無力さ感じさせる言葉が響いてくる。

歌声の深みが増していることもあり、この楽曲の切なさがより染みるように入ってくるのが堪らない。

演奏やアレンジだけでなく、今だからこそ書ける言葉と歌声の深み。
そんな円熟味を増した歌が心に浸透する一枚だ。

ちなみに、こちらから一部楽曲が視聴できます。
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