2019年05月26日

「to my 17」 the seadays 

今回はthe seadaysの「to my 17」を紹介します。
the seadaysの1stフルアルバム。

帯に書かれている「すべての17才へ」の言葉。
それが物語るように、17才へ向けた想いが散りばめられている。

とはいえ、描かれているのはキラキラしたものではなく、もっと内向きで陰を含んでいる。
色んなことが見えてくるからこそ、関係や比較で自分の存在意義や価値を見失いそうになる。

特に印象が強いのは「nonsense is good」。
タイトルだけでも気になる曲。

奇抜なことをして目立つ存在もあれば、解決ではなく解消だけで済まそうとする雰囲気があったり。
どこか狂っていて息苦しい時間と空間ばかりだと感じている。

でもそれに抗うのではなく、あえて流れに身を任せて過ごして、いつか一歩を踏み出そうという姿に自分を重ねる人も多いのではないだろうか。

一見爽やかそうに聴こえつつも、どこか悩みを感じさせるような歪みを含ませた音色と、綴られた感情を吐き出すように響かせる歌声が重なり合い、聴き手の心を揺さぶるような一曲になっている。

「街」も近いイメージのある楽曲。

こちらはもっと静かに感情を吐露しているのが印象的。
最後のコーラスと"息している"のフレーズは特に印象深く、単純な言葉だけではない生きていることへの想いを感じさせてくれる。

冒頭で「すべての17才へ」のことに触れたが、17才はもちろんのこと、17才だった自分、これから17才になる人にも響く言葉が音楽で綴られた一枚。
聴いてみて欲しい。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
nosense is good

いつかの夏
AONATSU

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2019年05月23日

Moonlight J-POP 19年3月篇

今回はサブコンで発表した、2019年3月度のマイベスト10を紹介します。
ダウンロード

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2019年05月19日

「LiKE」 マカロニえんぴつ

今回はマカロニえんぴつの「LiKE」を紹介します。
マカロニえんぴつの5曲入りミニアルバム。

今回のは特に凄い。

毎作素晴らしい作品を届けてくれる彼らだが、耳の残りやすさに関しては過去最高と言っても良い。

とはいえ、楽曲の幅は広く、一曲ごとに全く違う表情を見せてくれるのは面白い。

「ワンルームデイト」の懐かしい感じからもう最高。
歌謡曲やフォークっぽさもありつつ、彼ららしいロックさも滲み出ている。

「トリコになれ」では軽快に聞かせてくれたかと思えば、「ブルーベリー・ナイツ」では切ない一面を覗かせる。

「働く女」はイントロからかなりお洒落な雰囲気を醸し出していて落ち着いた楽曲かと思いきや、案外聴く人を巻き込んで一緒に楽しくさせてくれるような展開が楽しい。

「STAY with ME」は懐かしいというより少しダサさも出ているのだが、それがまた良い味を出している。
単純な応援みたいなことは出来ないけど、こんな俺達でも付いてきてくれないか?というメッセージには不思議と惹きこまれてしまう。

全体を通して耳馴染みの良さはもちろんのこと、アレンジの巧みさや演奏でも聴かせてくれる部分も多く、ずっと楽しく聴いていられる。
これは良い。

ちなみに、こちらでトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:07| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月12日

「ESCAPE」 小林太郎×Academic BANANA

今回は小林太郎×Academic BANANAの「ESCAPE」を紹介します。
小林太郎さんとAcademic BANANAのスプリットEP。

レーベルメイトとはいえ、なかなか珍しい組み合わせだ。

小林太郎さんといえば、孤高のロックミュージシャン。
Academic BANANAといえば、ネオ歌謡曲。

一見交じり合わないような気もするが、蓋をあけてみればとんでもないエネルギーを持ったコラボになっていた。

収録曲は全9曲。
小林太郎さんの楽曲が4曲、Academic BANANAの楽曲が4曲、コラボ楽曲が1曲という内容だ。

CDは小林太郎さんの楽曲から始まる。

「零」、「針音」。
この2曲を聴いたとき、いつもと違う雰囲気を感じると思う。

この辺りがまさにスプリットEPならではのところで、この2曲の作曲はAcademic BANANAの齋藤知輝さん。
滲み出る歌謡曲感はそこから来ている。

少し懐かしく耳に馴染みやすいメロディを聴かせながらも、小林太郎さんの熱い歌唱で真っ直ぐに響かせるのがなんとも格好良く痺れさせてくれる。
この時点でCDを手にして良かったと思えるほどの内容だ。

Academic BANANAの楽曲だって負けていない。

「抱擁」の王道の進行で聴かせるムーディでメロディアスな歌謡曲感に、怪しげな二人の関係を描いた詩の妖艶さ。
まさに彼らの真骨頂という楽曲。

続く「HAPPY-HAPPY TIME」では少し雰囲気が変わる。
クリスマスの浮かれた気分を明るめの音色で聴かせつつも、どこか陰があるのは後ろめたい気持ちなのかなと想像させる音世界がまた秀逸。

1つのEP内でまるで個性と個性をぶつけ合うかのように繰り出される名曲の数々。
トリにはその集大成の「Escape」が待っている。

この楽曲は正真正銘のスプリット楽曲。

ジャジーな雰囲気と骨太の音色。
小林太郎さんの熱いボーカルを聴かせてくれたかと思えば、齋藤さんの繊細で艶のある歌声で惹き込む。

サビではこの二人のボーカルが重なり合い、熱く繊細な逃亡劇を歌という形で響かせる。
この素晴らしさは何と表現すれば良いのだろうか。

ただ単純な熱さでもなく、単純な繊細でもない。
何か内に秘めた熱情を感じさせるとでも言うべきか。

このコラボだからこそ生まれた最高の一曲。

そして、こんな素晴らしい楽曲ばかりが聴けるEPもまた最高の一枚だ。

ちなみに、こちらで「Escape」が視聴できます。

posted by micarosu at 23:16| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月05日

「結花乃譚〜きんぎょすくい〜」 結花乃

今回は結花乃さんの「結花乃譚〜きんぎょすくい〜」を紹介します。
結花乃さんの1stアルバム。

結花乃譚。
まさに結花乃さんの軌跡を辿る物語とも言うべき内容の1枚になっている。

「きんぎょすくい」、「花一匁」、「一緒に未来へ」といったシングルやリード曲が存在感を放ちつつ、「明(るい)日」、「shippo」、「パチパチ、線香花火」といったカップリングやアルバム収録曲からも選曲されていて、結花乃さんを知る上では欠かせないものばかりが収録されている。

そんな軌跡を辿る楽曲はもちろんのこと、新曲の存在も聴き逃せない。

坦々としたリズムで少し無機質な雰囲気がありながらもすごくポップな「へくしょん」。
花粉症の歌かなと一瞬思ってしまうが、実は片想いソングになっていて、くしゃみが出てしまうことを自分自身が好きな人に噂されていることだったら良いなという妄想の詩もすごく微笑ましい。

「わさび」は昭和歌謡全開なムーディーな一曲。
そこに乗るのが、ひたすらわさびの魅力を綴る言葉というのが心地よい違和感。

今までの結花乃さんの楽曲には無いタイプだったので非常に驚いたが、こういう楽曲も意外に合っていて、新たな魅力を発見できた感じだ。

また、このアルバムには実は結花乃さんの地元である富士市でのみ流通する富士市盤「結花乃譚〜いただきへの、はじまり〜」もある。

こちらには富士市のブランドイメージソング「いただきへの、はじまり」のLIVE ver.と「特別な場所」が追加で収録されているので、より結花乃さんの魅力を感じられると思う。

繰り返しになるが、まさに結花乃譚な1枚。
今まで聴いてきた人も、初めて知る人にも楽しめる作品だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
へくしょん
指定席
わさび

posted by micarosu at 22:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする