Brian the Sunのメジャー3rdアルバム。
濃い。
それがこのアルバムを聴いて感じたことだ。
特に前作がポップな印象が強かったこともあり、今回のロック色の強い感じは少しインディー時代を彷彿とさせる。
「まじでうるせぇ」、「ファストワルツ」辺りの格好良さはその最たるもの。
ライブのような勢いがあるのもアルバムではかなり印象的。
1曲目の「Lonely Go!」から「まじでうるせぇ」はほぼインターバル無しで入ることもあり、驚きとともに臨場感と熱気が伝わってくるのが最高の展開だ。
反対にアルバムの後半の「僕らの未来を照らすためのうた」や「MINT」のゆったりとしたテンポに乗る優しいメロディとシンプルで真っ直ぐな言葉で聴かせ、温かい気持ちにさせてくれるのも堪らない。
と思ったらラストに「MILK」が待っている。
これはかなり異色。
イントロから醸しだされる泡沫と混沌の世界観。
コーヒーに混ざったミルクは元には戻らないという儚さは後ろ向きな雰囲気にも感じるが、儚いからこその美しさのようなものも感じさせる。
この楽曲をあえて最後に置いてあることで、アルバムに強烈なインパクトを最後の最後に残してくれる。
今作では初めて外部プロデューサーとして江口亮さんを迎えていることもあり、今までに無い内容の仕上がり。
音楽と向き合い見つめ直し、更に高めたことで生まれた一枚だ。
ちなみに、こちらでアルバムのダイジェストが視聴できます。