2019年02月24日

「〔CORE〕」 駒形友梨

今回は駒形友梨さんの「〔CORE〕」を紹介します。
駒形友梨さんの1stミニアルバム。

上質という言葉がしっくりくる作品。

駒形さんと言えば、何と言っても歌声の素晴らしさ。
凛としながらも非常に透明感があり、惹き込むような存在感と安心感を与えてくれる。

デビュー曲「トマレのススメ」が非常に魅力的な作品だったので、今作も期待していたわけだが、その遥か上をの内容になっていた。

ピアノの音色とともに歌い始める「starting in the haze」からもう凄い。
歌声の素晴らしさを伝えるには余計な音はいらないという自信を感じさせる楽曲で、この歌いだしの時点から惹かれてしまう。

ここに続くのが「メイズ」。

「starting in the haze」のアウトロから「メイズ」へはほぼ繋ぎ目が無い状態で入っていく。
つまり、「starting in the haze」は一つの楽曲としても素晴らしいが、「メイズ」という楽曲を飛び立たせるための助走とも言える楽曲になっている。

「メイズ」は飛び立たせるという表現をしたくなるような疾走感と開放感を持った楽曲。
とはいえ、メロの部分では抱えた負の感情を描き、サビではそこに立ち向かう葛藤のような陰のある言葉が印象を強く与える。

哀しい歌なのだか、何故だかとても美しさを感じさせるのが興味深い。

リード曲でもある「クロックワイズ」は心地よいリズムで繰り広げられるキラキラのポップナンバー。
前2曲が大人びた印象だったのは対照的に、等身大で伸びやかな空気と歌声を堪能できる。

浮遊感漂うディスコナンバー「It's HEAVEN」も面白い。
歌声やメロディの良さはもちろんなのだが、ピアノの演奏と編曲が素晴らしく、特に間奏部分のピアノパートは惹き込まれる。

本人作詞のバラード曲「時の葉」のシンプルな音色、ジャジーな雰囲気を漂わせる「ソノヒ」に酔いしれさせたかと思えば、イルミネーションのようなキラキラ感と華やかさを持った「Talk 2 Night」が最後にまた一花咲かせてくれる。

ミニアルバムなので7曲と少なめだが、その中で存分に聴かせてくれる歌声の魅力と可能性。
上質で心地よい歌声と音楽をお楽しみ頂ける一枚。

ちなみに、こちらで「クロックワイズ」が視聴できます。

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2019年02月17日

「ありがとうじゃ足りないよ」 櫻井里花

今回は櫻井里花さんの「ありがとうじゃ足りないよ」を紹介します。
櫻井里花さんの1stアルバム。

デビュー曲「短篇小説」の衝撃は忘れられない。
張り詰めた空気感と行間に含まれた感情まで愛おしく感じる叙情的な詩、そして奥に秘めた感情を揺さぶるような歌声の存在。

その櫻井里花さんが遂にリリースする1stアルバム。
「ありがとうじゃ足りないよ」。

「短篇小説」は大人びた印象が強かったが、今回はタイトルからもわかるように等身大な彼女の魅力を感じさせる一枚になっている。

始まりの「タイムリミット」からそれは全開で、キャッチーなメロディにどんなに挫けても真っ直ぐ前へ進もうとする姿に元気をもらえる。

ここで「短篇小説」という深みのある楽曲を挟んだかと思えば、続く「Baby blue〜くっついていたいよ〜」では甘いメロディと言葉を聴かせてくれるというギャップがまた面白い。

「ありがとうじゃ足りないよ」は、タイトルからは多幸感ある歌のように思っていたのだが、実は切ないバラードナンバー。
本当の自分と偽りの自分を演じていることへの葛藤が描かれていて、胸が締め付けられそうになる楽曲。

こういう楽曲をアルバムをタイトルにもしてくるあたりが一つ大きな魅力なのかもしれない。

最初に等身大と言いう言葉を使ったけども、単純に自身の想いや年齢感の部分ではなく、歌を届けたいという真っ直ぐな気持ちが伝わってくるという意味で等身大な魅力がここには溢れている。

後半もそれは健在で、「グレーのスーツのおじさん」の意味深な物語であったり、「ルーレットを回して」のような運命と戦う決意のような楽曲に、「WALK」のような軽快でワクワクさせるような前向きな楽曲、「おつかれさん、また明日」では日々の繰り返しの幸せと寂しさを描いていたりと、色んな形で等身大というものを聴かせてくれる。

"ありがとうじゃ足りないよ"
彼女なりのこの言葉が詰まった素敵な一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムの全曲視聴ができます。

posted by micarosu at 22:00| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月11日

Moonlight J-POP 18年12月篇

今回はサブコンで発表した、2018年12月度のマイベスト10を紹介します。
ダウンロード

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2019年02月10日

「寧ろ最低だった恋のストーリー」 PARIS on the City!

今回はPARIS on the City!の「寧ろ最低だった恋のストーリー」を紹介します。
PARIS on the City!の2ndミニアルバム。

彼らの楽曲を聴くと、すごくポップだなと思う。
ただ、その形は一つ一つ違う。

今回のミニアルバムはその個々の楽曲の個性が非常に出ている。

シングルにもなっている「櫛」のような王道ポップス感から、「一度わかれよう」のようなカントリー調、跳ねるようなリズムの「わからない」であったり、「言い訳を抱いて」のような思わず踊りだしたくなるようなディスコのような感じであったり、実に様々だ。

ではミニアルバムとしてバラバラなのかと言われれば、それは違う。

一つは詩のテーマが統一されていること。

今回は"別れ"に特化した明神さんの妄想的な詩が全開。
最悪だったり最低だったり、直接的な表現が多いのに、楽曲のポップさがあることで嫌な感じが無いのが彼ららしい。

そして、何と言っても耳なじみのよいメロディの存在。

どれも一度聴けば耳に残るほどのメロディ。
展開に無理が無く、聴きながらこう来てほしいなというメロディラインを描いてくれるので非常に心地が良い。

特に最後の「言い訳を抱いて」の"抱いて抱いて抱いて抱いて"のメロディ展開は最高。

またこの曲は、別れの詩の中でも少し前を向いた内容になっていた、この曲が最後にあることでただ切ないだけではない作品に仕上がっているのも堪らない。

別れという切なさをポップさで包み込んだ、寧ろ最高だった一枚。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
言い訳を抱いて


posted by micarosu at 23:29| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

「THETA -never ending fantasy-」 TRIPLANE

今回はTRIPLANEの「THETA -never ending fantasy-」を紹介します。
TRIPLANEの8枚目のオリジナルアルバム。

再びTRIPLANEがメジャーの舞台へ。
移籍第一弾となる作品がこのアルバムだ。

今作は一味違う。
それは、先行でMVの公開されたリード曲「冬の街」を聴いたときからひしひしと感じていた。

TRIPLANEらしい冬のバラードナンバーなのだが、今までの優しいイメージも確かに感じつつも、今回のはドラマチックで力強さを感じさせてくれていたからだ。

その期待を胸に聴き始めたアルバムは、想像を超える作品になっていた。

聴いているとワクワクするような期待感。
気持ちを高ぶらせてくれるような高揚感。
更に洗練された魅せるアレンジと演奏。

でも決して揺るがない、根幹を支えるTRIPLANEらしさ。

それらが高次元で折り重なっている感じだ。

始まりの「アンセム」から「夜空の風になって」、「冬の街」の秀逸な流れ。
「シナリオ」の決意を込めたメッセージ。
「The garden -五稜星の夏-」のどこまでも広がっていくような壮大な爽快さ。

良さを挙げたらキリが無いのだが、作品の中でもかなり重要な役割を果たしている「モスキート」に注目したい。

デジタルな音が入った楽曲はアルバム「君に咲くうた」以降でたまに見られるようになったが、これは一つの完成形とも言える。

イントロのギターの洗練された陰の音色に電子音が加わることで生み出される不思議な異世界。
いびつな愛の形を描いた御伽噺のような詩の世界観もあり、アルバムのタイトルにもあるような"never ending fantasy"を感じさせてくれる。

この楽曲はTRIPLANEの中ではかなり珍しい部類の入るが、こういう楽曲があることで他の楽曲とのコントラストがより美しくなり、各楽曲の良さが更に引き立っているのが最高だ。

繰り返しになるが、今回のTRIPLANEは一味違う。
TRIPLANEが届ける新たなワクワクを感じてみてほしい。

ちなみに、こちらで「冬の街」のMVが視聴できます。

posted by micarosu at 22:41| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする