約1年6ヵ月ぶりとなるニューアルバム。
このアルバムを語るには、まず収録曲の「仕舞支度」について注目したい。
懐かしさとポップさが前面に出たこの曲。
非常に耳馴染みが良いのだが、耳に届く言葉は五十を過ぎてからの生き方について考えさせるものになっている。
これを聴いて普遍的な名曲だなと思ったのと同時に、収録されたアルバムがどんな内容になっているのか聴いてみたくなった。
アルバムを聴いてみると、50歳という節目を迎えた呼人さんのこれまで培ったきた経験や感性が最高の形で詰め込まれていて、こういうアルバムってやはり良いなと思わせてくれる内容だった。
「僕は、君にもう一度恋をする」のような王道のJ-POPさであったり、「リライト」、「パパのお弁当」のような繊細で奇麗なバラードであったり、「バンドやろうぜ」、「大人はEぜ!」のようなちょっとキザというか気恥ずかしいような楽曲も呼人さんの声で聴くと自然とほっこりしてくる。
また、Bonus trackとして2曲「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー feat.桜井和寿」、「仕舞支度 feat.春風亭一之輔」が収録されているのだが、本当にBonus track。
大人たちの本気の遊びという感じで楽しませてくれる。
全体を通してポップさや懐かしさ、熟練のギター技術に編曲と、全てが高い次元で構成されつつバランス良く仕上がった名盤。
最近の音楽には無いような"何か"を感じることができると思う。
ちなみに、こちらで「仕舞支度」が視聴できます。