2017年11月19日

「ホワイト・アルバム」 サトミツ&ザ・トイレッツ

今回はサトミツ&ザ・トイレッツの「ホワイト・アルバム」を紹介します。
サトミツ&ザ・トイレッツのメジャーデビューアルバム。

歌の形でトイレの悩みを伝え、解消したい。
佐藤満春(どきどきキャンプ)さんのそんな想いから始まったバンド「サトミツ&ザ・トイレッツ」。

メンバーを見るだけでワクワクするのだが、GOMES THE HITMANの山田稔明さん、キンモクセイの伊藤俊吾さんと佐々木良さん、元ゲントウキの伊藤健太さんに、元くるりの森信行さんと、まさに実力派揃い。

このメンバーで良い作品にならないはずは無いと思っていたが、まさにその通り。
とはいえ、個性は出しつつもシンプルなポップソングに仕上げているのが印象的だ。

リード曲「日本のトイレからこんにちは」はその象徴。
日本のトイレの良さを綴った詩をシンプルなメロディと優しい音色でポップに聞かせてくれる。

一度聴けば口ずさめてしまうほどのキャッチーさは流石の一言。

また、子供が学校でトイレに行けないという悩みに向き合った曲が多いのも特徴的。
「あしたトイレに行こう」、「ぷりぷり行進曲」、「僕の小さな悩み事」、「KUSOしてみて」で綴られた詩は子供の悩みに共感しつつ、解消するための前向きさに思わず笑みがこぼれる。

子供が聴いたらちう口ずさんでしまいそうなキャッチーさと、遊び心のある言葉選びをしているので、是非多くの子供に聴いて歌ってもらえたら嬉しい。

このようにシンプルな楽曲が多いが、中には違った攻め方をしてくるものもある。

例えば、語りだけの楽曲「THEO」。
歌詞カードに歌詞の記載は無いのだが、リアルなシチュエーションから雑菌の恐怖を感じさせるのが面白い。
トイレの後は手を洗いましょう。

「トイレと革靴」、「答えはトイレのなか」は言うならばトイレと生活。
そんなトイレにまつわる物語を伊藤俊吾さん、山田稔明さんそれぞれが素朴で優しいメロディで聴かせる。

オマージュとも言える楽曲も非常に面白く、ビートルズの楽曲を彷彿とさせる「PULP!」に、「今夜はブギーバック」を彷彿とさせるラストナンバー「今夜はCLEAN IT!」。

特に「今夜はCLEAN IT!」は衝撃的で、まさかまさかのヒップホップ。
メンバーを見回してもヒップホップをやっている人などいないはずなのに、もう別格の完成度を誇る。

思わず踊りだしたくなるなるようなリズムと進行、印象的な合いの手、トイレにまつわる言葉をこれでもかと詰め込んだ歌詞。
実力派のアーティスト達が本気を出したらこんな名曲が生まれるのかと驚かされた。

全体を通してシンプルなポップが基本となっているので老若男女が楽しめるアルバムになっているが、上記の「今夜はCLEAN IT!」のように楽曲単体で素晴らしいものも多く、アルバムとして非常に完成度と満足度が高い一枚。

トイレから生まれた名盤だ。

ちなみに、こちらで「日本のトイレからこんにちは」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:26| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする