吉田山田の12thシングル。
歌いだしから響く"街"という言葉。
力強く、感情を強く押し出したようなその言葉の迫力に驚かされた。
吉田山田というと「日々」のような染みる楽曲やキャッチーな楽曲のイメージが強かったが、今作の「街」は上記の通り歌い出しから感情を強く押し出しているだけでなく、全体を通してロック調でクールに駆け抜けていく疾走感が印象的で、良い意味で彼らのイメージを打ち砕いてくれた。
もちろんそれは歌詞にも言えることだ。
街という多くの人がそれぞれのドラマを生きている場所を舞台として、他人と比較して自分がどうなのかではなくもっと自分らしく生きて欲しいという想いを街が崩壊するケースに例えて綴っていて、聴けば聴くほどにその深さに飲み込まれていく。
曲調の格好良さ、感情の曝け出す歌声、そして深い意味を持った歌詞。
どれを取っても吉田山田の新たな一面に出合うことが出来る珠玉の名曲だ。
ちなみに、こちらで視聴できます。