2017年03月05日

「ノスタルジー」 モノクロパンダ

今回はモノクロパンダの「ノスタルジー」を紹介します。
モノクロパンダ初の全国流通盤となる1stアルバム。

全体を通して漂う陰。
でも何故か耳に馴染んでしまうという不思議な魅力を持ったバンド、モノクロパンダ。

その魅力が最も分かるのが「ツキノクニ」だろう。

イントロの爽やかな印象から明るい曲を想像させておきながら、歌い出しから意味深な陰を感じさせる。
その世界観だけでも酔いしれてしまうのだが、この陰を持ちながら最高に跳ねるサビへの展開がたまらない。

でも、それだけでは終わらない。
最後のサビ前に一度無音状態を作ったり、最後には鬱な感情をありったけぶつけるなど、耳に馴染む音色とメロディと鬱な感情の融合が、切なくも心地良く聴かせる不思議な力を持っている。

MVを見たときからこれはアルバムも面白そうだと思ったら、本当にその通りだった。

「ツキノクニ」よりももう少し攻撃的に攻める「光泥棒」や、切なさいっぱいなのに温かさを感じさせる「4月のエンドロール」などの不思議と心地良く聴ける楽曲に、「いろはにほへと」のような電子音が響く楽曲も楽しく聴くことが出来る。

物語性を持ったという意味でも素晴らしい楽曲ばかりで、特に「金魚」で描かれる人を愛して人になろうとした金魚のお話は読んでいるだけでも悲しくなるのに、張り詰めた音色の中で歌声という形で響かせたら、それ以上に切なくなって仕方が無い。

本当に素晴らしい楽曲ばかりなのだが、もう一つ素晴らしいのが価格。
12曲入りでまさかの500円という破格の設定。

楽曲は申し分ないので、もしお店で見つけたら是非手に入れて聴いてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「ツキノクニ」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする