2016年10月30日

「preserved flowers」 北川修幹

今回は北川修幹(きたがわなおよし)さんの「preserved flowers」を紹介します。
北川修幹さんのデビューアルバム。

お洒落な音楽でありながら、どことなく等身大の親しみを感じる音楽。
北川修幹さんの音楽はそんな感じだ。

それは、リード曲である「ホントのコトバ」を聴くと気づくだろう。

思わず体が動いてしまうリズムとグルービーなサウンドに耳に残るメロディラインと、お洒落な音楽の要素を全て兼ねそろえておきながら、北川さんのどこか少年っぽさのある親しみのある歌声がこの中を響き渡ることで、お洒落だけど等身大という今までにない音楽となった名曲。

この楽曲がアルバムの始まりを告げるわけだから、この先の楽曲が楽しみにならないわけがない。

よりお洒落さを増した甘い音楽が印象的な「ぐるぐる」、独特なリズムの中にゆらゆら揺れる心の動きを描いた「ゆれる」、坦々とした進む展開の中にシンプルな想いを綴った「スナフキンになりたくて」と次々に覗かせる顔の表情が豊かでたまらない。

ここに続く「ラストダンス」がアルバムの中でも注目したい。
「ホントのコトバ」に負けず劣らずのグルーブ感にトランペットが入るなどジャズ的な要素が上質な空間を演出しているのだが、ポップなメロディと歌声が流れていくことで、最後まで優雅でありながら心地良く聴かせてくれる楽曲になっているのが面白い。

そして、感情のこもった歌声が耳に残る「ルール」と、少し民族音楽的な印象を持った「小人たちの演奏会」という静かに聴かせる楽曲が後に控えていることで、よりそれぞれの音楽の輪郭がはっきりしてくるのも聴きどころ。

どの楽曲もずっと聴いていられるほどの楽曲ばかり。
これは良いアルバムだ。

ちなみに、こちらで「ホントのコトバ」が視聴できます。

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2016年10月23日

「スペースエコー」 nano.RIPE

今回はnano.RIPEの「スペースエコー」を紹介します。
nano.RIPEの5thアルバム。

ここ最近のシングル曲は個性的なものが多かった。

有機的なリズムと音色が心地良い「こだまことだま」、無骨な音と力強い歌声で聴かせる「ライムツリー」、最初から最後までクールな音で走り抜けるロックナンバー「スノードロップ」。

この音を作ってきたリズム隊、ベースのアベノブユキさんとドラムの青山友樹さんがこのアルバムを持って脱退することが発表されている。

今の4人でできる最後のアルバム。
その内容はとても充実したものであった。

インスト曲「SN1998A」の深い音色から始まり、その深みに光を灯そうとする「ルミナリー」の音が力強く切り込んでくる。

上述のシングルでも少し触れたが、このような力強い楽曲が数多く顔を覗かせるのがこのアルバムの特徴だ。
特にnano.RIPE史上最も攻めた楽曲ではないかと思われる「イタチ」の攻撃的で巧みな演奏は、それだけでも思わず唸ってしまうほど音色に魅力を含んでいる。

独特なリズムで奏でられる曲も印象深く、「日付変更線」や「ディア」は今の4人だからこそ活きる構成だろう。

バラードナンバー「ティーポットのかけら」や「ものがたり」も、いつもより感情が強く出ている感じがあるのも聴き逃せない。

全体を通して、止まることなく進化と深化を続けてきたことが色んなところに表れている。
今の4人で作るnano.RIPEの最高の音楽を堪能してみて欲しい。

ちなみに、こちらで「ルミナリー」が視聴できます。

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2016年10月22日

Moonlight J-POP 16年9月篇

今回はサブコンで発表した、2016年9月度のマイベスト10を紹介します。
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2016年10月16日

「花一匁」 結花乃

今回は結花乃さんの「花一匁(はないちもんめ)」を紹介します。
結花乃さんのデビューミニアルバム。

透明感のありながら、その奥に秘めた感情が滲み出る歌声。
この歌声だけでも非常に魅力的だ。

中でもその歌声の良さが出ているのが、タイトル曲でもある「花一匁」だろう。

和の雰囲気漂う怪しげな曲調の楽曲。
花屋で売られている花の気持ちに強く生きるというメッセージを重ねた独特の深い世界観はそれだけでも十分存在感がある。

その世界観を結花乃さんの歌声で響かせることで、元々楽曲が持つ世界に彩りと更なる深みを与えることで、とんでもない名曲に昇華させている。

これを聴かされてしまうと、独特の深い世界観の曲で無いと活きてこないのかとも感じてしまうが、「黄色いヒヤシンス」のようなキャッチーなメロディであったり、「また明日〜タイムスリップ〜」のような繊細なバラードでもまた違った歌声の魅力を堪能できるのが興味深い。

結花乃さんの歌声と楽曲、詩の世界観という魅力を詰め込めるだけ詰め込んだミニアルバム。
これは良い。

ちなみに、下記リンクから視聴できます。
「花一匁」
ミニアルバム「花一匁」トレーラー

posted by micarosu at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

「musicΔ」 ∞Z

今回は∞Z(ゼロゼロゼット)の「musicΔ」を紹介します。
∞Zの4枚目となるEP盤。

「追憶の花」という楽曲がある。

何気なく聴き始めたはずが、いつの間にか虜になってしまう。
オーガニックなサウンドと歌声、そして耳に馴染むメロディの一体感がとにかく素晴らしい一曲。

∞Zとしてはこの曲を初めて耳にしたこともあり、繊細な曲を作ることが多いイメージを勝手に持っていたのだが、「musicΔ」を聴いたらそんなイメージは吹き飛んでしまった。

ベースとドラムの力強い演奏から始まる激しくも爽やかな「delta」から始まり、軽快なリズムで心の躍動を駆り立てる「my hometown」、そして上で挙げたバラードナンバー「追憶の花」を挟み、巧みなフュージョンの演奏と耳に残るポップなメロディを融合させた「Greenel」という楽曲まで、とにかくありとあらゆる表情を見せてくれる。

聴き終わった後の充実感を考えると、とても4曲しかなかったとは思えない内容。
また一つ面白いバンドに出会ってしまったかもしれない。

ちなみに、こちらで「追憶の花」のMVが視聴できます。
posted by micarosu at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする