2016年08月28日

「FOLK」 ハンバート ハンバート

今回はハンバート ハンバートの「FOLK」を紹介します。
ハンバート ハンバートのデビュー15周年記念アルバム。

彼らの代表曲やライブの定番曲、そしてカバー曲に新曲。
それらを全てフォークに奏でた、15周年記念のアルバム。

"21世紀の、フォークを歌おう。"
このキャッチコピーがアルバムの全てを物語っていると言っていい。

アルバムは新曲の「横顔しか知らない」から始まるのだが、これがいきなり名曲で驚かされる。

始まりのギターとハーモニカの音色から漂う雰囲気に一気に惹きこまれてしまった。
臆病な恋心を歌う歌詞の繊細さと切ない歌声も含めて、とにかく素晴らしい楽曲。

こういう聴かせる楽曲はやはりフォークの一つの魅力。
続く「N.O.」を始め、「プカプカ」、「結婚しようよ」、「生活の柄」、「さよなら人類」というカバー曲は、つい聴き入ってしまう。

でもアルバムはそれだけでは終わらない。
代表曲「おなじ話」の円熟味を増した歌声と演奏の一体感、元々カントリー調だった「長いこと待っていたんだ」をフォークに聴かせるなど、初めて聴いた人から以前からのファンまで楽しめる内容になっているが嬉しい。

そして、ラストを飾る「ちいさな冒険者」はアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』エンディング主題歌のセルフカバー。

提供された曲の時点で素朴さが良く出た曲だなと思っていたが、やはりこの二人が歌うとまた違う深みが出ている。
アルバムの最後に良い余韻を残してくれるという意味でも、たまらない一曲だ。

フォークは懐かしいというイメージがあるかもしれないが、本当は時代を映すものではないかと思う。
このアルバムでは過去と現在の時代を歌い、それを未来へ繋げようとしている姿が見えるだろう。

つまり、原点回帰と新たな出発。
その二つが見事に融合したアルバムだ。

ちなみに、こちらで「横顔しか知らない」のMVが視聴できます。

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2016年08月21日

「点綴」 テンテイグループ

今回はテンテイグループの「点綴」を紹介します。
テンテイグループの1stアルバム。

何だろうこの懐かしさは。

オーガニックで洗練させた音色、親しみやすいメロディ、素朴な歌声。
それぞれがそれぞれに良いのだが、一つの楽曲の形になるとその想像以上に人を惹きつけるようなものになっているのが面白い。

初めて聴いた「オーサム!」には特に驚かされた。
キラキラした疾走感が非常に心地良いのだが、その中には歌声の素朴さが与える温かみと安心感だったり、間奏の巧みな演奏だったり、細かな演出がたくさん詰まっていて聴く人の耳と心を離さない。

少しでも方向がずれたらダメになりそうなのに、絶妙なバランスの上に成り立っていることで、唯一無二の楽曲に仕上がっている。

この感じはアルバムのどの楽曲からも漂う。

「オーサム!」から疾走感溢れる曲のイメージが湧いてしまうが、どちらかというとゆっくりとしたテンポの楽曲が多く、「サイダー」や「メロー」など懐かしさや叙情感がより前面に出た楽曲も、また違った心地良さを感じさせてくれる。

こういう素朴で良質なポップスを奏でてくれるグループはいつ聴いても良い。
これからどんな楽曲を聞かせてくれるのか楽しみであるが、まずはこのアルバム「点綴」をゆっくり楽しんでみて欲しい。

ちなみに、こちらで「オーサム!」のMVが視聴できます。

posted by micarosu at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月14日

Moonlight J-POP 16年7月篇

今回はサブコンで発表した、2016年7月度のマイベスト10を紹介します。
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posted by micarosu at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Moonlight J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「真夜中の散歩」 広沢タダシ

今回は広沢タダシさんの「真夜中の散歩」を紹介します。
デビュー15周年の記念碑的アルバム。

意欲作。
その言葉がしっくりくるだろうか。

全体を通して奏でられる落ち着いた音楽。
さながら"真夜中の音楽の散歩"というような楽曲が詰まっている。

優しい楽曲が多いのだが、「nothing」のような陰鬱な音色と響きや「グッバイサンセット」の心地よいビート感など、決して一筋縄ではいかない楽曲で魅了するのは流石。

でもやはり、「ありふれた日々」という名曲の存在がアルバムの中では大きい。

ありふれたことというのはなかなか気づくことはないのだけど、例えば笑ったり怒ったり、はたまた嘘をついたりごまかしたり、喧嘩をしたりすることもあるけど、そういうのを含めた"ありふれた日々"が愛おしく思うという言葉が心に染みいる。

そしてそれを紡ぐメロディの流れるような優しさと、アコギやピアノ音色が包み込むような温かさが、この言葉の想いをより自然に届けてくれる。

広沢タダシさんがデビューから15年の間に得たものを詰め込んだからこそできた、珠玉の名曲だ。

繰り返しになるが、アルバムは全体を通して落ち着いた楽曲が多い。
あまり明るい曲やテンポの速い曲がないので、そこに物足りなさを感じる人もいるだろう。

ただ、収録されている楽曲の上質さは間違いないため、是非一度聴いてみてほしい。
タイトルにあやかって、真夜中に聴くとその深い音色を楽しめるのではないかと思う。

ちなみに、今作はCDショップでの販売はなく、ライブ会場かオフィシャル通販から購入できます。
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2016年08月07日

「Fly」 阪本奨悟

今回は阪本奨悟さんの「Fly」を紹介します。
初となる全国流通盤のミニアルバム。

正統派シンガーソングライター。
久々にこの土俵で勝負できる人に出会ったかもしれない。

やはりその印象を強く持たせたのは「Fly」だろう。

歌い出しから漂う繊細さと深さ、そして焦燥感。
どこか張り詰めた世界観を漂わす音と、その世界を行くメロディに光と影を与える等身大な歌声の融合は、聴き手の心をダイレクトに奮わせる。

その心に響いてきたのは、今このときに抱いている悔しさと、信じていた光へ向けて飛びたとうとする姿。
そこに余計な言葉なく、シンプルに自分の心を真っ直ぐに描いた詩だからこそ、こんなに心を掴んで離さないのかもしれない。

その良さはミニアルバムを聴き進めると更に良くわかる。

全5曲と曲数は少ないが、自分の置かれている状況・想いをどこか冷静に見つめ直しつつ、次へ進むために何をしなければいけないのかを自分自身で導き出した答えに、真っ直ぐな歌声、耳に残るメロディと、どれを取っても人々を惹きつけてやまない。

次回作も楽しみなところだが、今はこの名盤を聴き続けていたい。

ちなみに、こちらで「Fly」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする