今回はナナカラットの「幻影イノセンス」を紹介します。
ナナカラットのメジャー3rdフルアルバム。
叙情的な幻影感。
今までよりも繊細な切なさを描きつつ、少し浮遊感を増した音が新たな世界を作り出している。
リードナンバー「僕は君が好きだってこと」がまさにそれを示していて、切ない恋の物語を導く優しいメロディと、花火が咲いて散っていくような儚さを示すピアノとシンセの幻影的な音色が、今まで以上に深みのあるナナカラットの世界観を描いている。
今作ではこのようにバラードが特に秀逸で、「タイムカプセル」や「サヨナラの勇気」、「イノセンス」など、その繊細な切なさと深い世界に胸がしめつけられそうになる。
それでいながら、「幻影〜僕らが生み出した怪物〜」といった疾走感ある壮大さや、「朱〜昇華〜」のような和の雰囲気が漂う情熱的で美しい楽曲など、ナナカラットらしさをより洗練させた楽曲の数々がアルバムを彩っていることも聴き逃せない。
より繊細でより深く進化したナナカラットの音楽。
その音楽に酔いしれてみて欲しい。
ちなみに、こちらで「僕は君が好きだってこと」が視聴できます。