Claiomh Solaisの1stフルアルバム。
ピアノとギターの繊細な音色。
優しいメロディ。
美しいのハーモニー。
そういうシンプルな良さを重ね合い、最高と呼べる楽曲に昇華させているのが彼女達だ。
中でも「陽のあたる坂道」の存在感は半端ない。
現代の雑踏のような混沌さを示す音色。
印象に残るメロディが強さを示し、二人の美しいハーモニーが繊細な心を描く。
そうやって聴き手の耳に届いたときには、辛いことや迷うことがあっても前に進もうとする詩と相まって、優しさや愛しさ、強さなど色んな感情が一気に押し寄せてくる。
どれか一つでも欠けたらこの感じにはならないと思うが、やはりこの二人の歌声だからこそできる世界ということが大きいのだろう。
アルバムにはこの二人が描く様々な感情が収められている。
そのどれもが愛おしくてたまらないのだが、中には「好きな言葉を聴かせてよ」のように色んな人の好きな言葉を実際に入れるなど、楽曲に合わせてその感情を高めていることで、最後の最後まで感情の高ぶりは収まらない。
そして、聴き終えたときに何かが満たされる気持ちを残す。
それも彼女達の歌が持つ魅力の一つだ。
この二人だから持つ可能性。
この二人だからできる歌。
それを感じさせる素晴らしいアルバムだ。
ちなみに、こちらのClaiomh SolaisのYouTubeページで一部視聴できます。