2016年06月12日

「Velocity One」 松ヶ下宏之

今回は松ヶ下宏之さんの「Velocity One」を紹介します。
松ヶ下宏之さんの流通盤としては5年振りのアルバム。

実に5年。
その間にBluem of Youthのアルバム「Regenerate.」もあったのでそこまで空いた気はしていなかったが、松ヶ下宏之さんとしては久々のアルバムが届けられた。

松ヶ下宏之さんのアルバムというだけである程度間違いないという思いはあるのだが、その思いを超える充実の内容がここにはあった。

一曲目の「流星」から全開で、ロック調に掻き鳴らす音楽にイントロから引きずり込まれ、一瞬で消える流星を追いかけようとする真っ直ぐな歌詞に打ちのめされる。

「幾千回のさよさら」、「ぼたもち」とメロディアスでありながら渋みある音を奏でる楽曲で酔いしれさせたかと思えば、「見えない空」のピアノの柔らかい音色が響く日常の風景に癒される。

「茜雲」は松ヶ下さんの真骨頂とも言えるバラードナンバーで胸を締め付けたかと思えば、もう会えない人のことへの想いを「プラタナス」、「運命」と悲しすぎないメロディが優しく包み込む。

少し落ち着きかけた気持ちを再び奮い立たせるように「Radio Radiation」が軽快に羽ばたいていく。
ここからは「悲しい青空」の聴かせるメロディ、ジャズ調に聴かせる「蜘蛛と蝶」、全英語詩で格好良くキメる「(Did U)Call my name?」、大地を踏みしめながら前へ進んでいこうとするような「未来は君の手に」、夢への歩みに対する一つの答えを描いた「答」を染みるように歌い上げるなど、聴き進めるごとに違った表情を見せる。

そして、「青春」、「イカロスの翼」がアルバムのエンドロールのように流れてきて、このアルバムの良さを振り返りつつ、心地良い余韻までも残してくれる。

まさに松ヶ下宏之さんの集大成とも言えるアルバム。
そのメロディ、歌詞、アレンジ、そして歌声に酔いしれてほしい。

ちなみに、こちらで「答」が視聴できます。

posted by micarosu at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする