2015年10月25日

「リベンジポルノ」 増田ミシン

今回は増田ミシンさんの「リベンジポルノ」を紹介します。
増田ミシンさんの1stアルバム。

押し寄せる感情の渦。

妬みや願いを曝け出すように歌いあげる言葉に、その感情を描き出すように鳴らす緊迫感漂うエモーショナルなサウンドが響いてきたら、耳を傾けないわけにはいかない。

始まりを告げる「ゴウハイド」の届かない想いへの自問自答からただならぬ情念を感じたかと思えば、「空の淵」の生きていることへの葛藤と流れていく時間に取り残されているような焦燥感漂うサウンドに心奪われてしまう。

タイトルが印象的な「呪い」では、その言葉に込めた妬みの感情が畳み掛けるメロディと歌声の渦に乗って痛いほど突き刺さる。
その感情がただの妬みではなく、そう思ってしまう自分が嫌いだとわかってしまっていることまで綴っていることで、こんなにも心が揺さぶられるのだろう。

最後の「だいじょうぶ」では一転してこれらの感情を優しく包んでくれる。
ここまで感情を揺さぶり続けてきただけに、最後に見せた優しさは想像以上に温かく届く。

全8曲。
その中にあらゆる感情を詰め込んだ渾身の一枚。

これは本当に聴いてみて欲しい。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
「ゴウハイド」
「空の淵」
「呪い」
「深窓の令嬢」
「リベンジポルノ」SPOT

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2015年10月22日

キセキ その13 〜エスカーゴ〜

アーティスト特集企画「キセキ〜僕を作った音楽達〜」。
(企画内容とタイトルの意味はこちら

第13弾となる今回は、"エスカーゴ"を紹介したいと思います。

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2015年10月18日

「タビノオト」 牧野由依

今回は牧野由依さんの「タビノオト」を紹介します。
牧野由依さんの4thアルバム。

旅で出会った音たち。

それは「ワールドツアー」という華やかな楽曲に始まり、様々な形で聴かせてくれる。

「囁きは"Crescendo"」のような柔らかさに、「88秒フライト」の飛び立つワクワク感を演出する疾走感で楽しませてくれたかと思えば、「グッバイ・マイ・フレンド」の跳ねるようなリズムに乗るメロディの軽快さで心を弾ませてくれつつ、「secret melody」のような少し陰のあるメロディでも惹き込んでいく。

これだけ色んな楽曲があるとバラバラな印象となってしまいそうだが、アルバムを通して聴いても芯が全くぶれていないと感じるのは、サウンドプロデューサーとして矢野博康さんが入っていることが大きい。

そしてもう一つ、表現力を増した歌声の存在もアルバムの魅力を増す要因だ。

例えばシングルにもなっている「きみの選ぶみち」。
壮大な音色と繊細なメロディの印象が強いが、その壮大さを何倍にも広げる牧野さんの感情を揺さぶる歌声が響き渡ることで、楽曲の持つ神秘的な魅力を何倍にも増している。

この表現力はアルバム全体の楽曲で感じることができ、それにより一つ一つの楽曲の色をはっきり出すことができている。

アルバムとしての統一感と表現力。
それが合わさることで、素晴らしいアルバムとなっている。

そして、これだけのアルバムを作りながら、最後の「まわる まわる」で新たな旅へ想いを歌っていることで、これからの楽曲が更に楽しみになってくる一枚。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
「ワールドツアー」
「囁きは"Crescendo"」
「きみの選ぶみち」


posted by micarosu at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月11日

「FOLLOW ME UP」 坂本真綾

今回は坂本真綾さんの「FOLLOW ME UP」を紹介します。
坂本真綾さんの9枚目のオリジナルアルバム。

オリジナルアルバムとしては前作「シンガーソングライター」から2年半ぶり。
その間にリリースされたシングルが多数入っているため、既出曲の内容だけでも濃いことがわかる。

しかもそれらがどれも素晴らしい楽曲であると同時に個性が強い楽曲でもあり、聴き進めるとあっちへこっちへ行ったりと忙しい印象は確かにある。

だがよく聴くと、その印象の変化は1曲ごとではなく、3曲毎に訪れていることに気づく。

1〜3曲目は新鮮さ。

「FOLLOW ME」の独特な展開、「Be mine!」の圧倒的な疾走感がとにかく素晴らしい。
「さなぎ」も北川勝利さん作曲と感じないほどメロディで、間奏の唸るようなギターの音色も含めてとにかく新鮮さを感じさせてくれる。

4〜6曲目は重厚な世界観。

最後まで息をつかせないほど洗練された音を聴かせてくれる「SAVED.」、小山田圭吾さん(Cornelius)作曲の「東京寒い」は独特な世界観に、「アルコ」の菅野よう子さんらしいメロディと音世界と歌声の融合には、どことなく安心感も覚える。

7〜9曲目は優しさ。

「幸せについて私が知っている5つの方法」のキラキラした幸福感、「はじまりの海」の香りや空気感まで含んだ情景が浮かぶような音楽に、本人作詞作曲の「これから」の未来を不安に思いながらも、その未来へ向かって歩んでいこうとす姿に、自然と感情が揺さぶられる。

10〜12曲目は優雅さ。

「Waiting for the rain」の浮遊感と広がりのある音楽に、「ロードムービー」の繊細なメロディだけど詩の内容を表すように力強く聴かせるアレンジの妙、「That is To Say」のジャジーな音楽はいつまでも聴いていたい思わせてくれる。

13〜15曲は哲学的な深さ。

「レプリカ」の煌びやかなした疾走感に乗せた見えない愛や絆の存在の尊さ、さかいゆうさん作曲の「かすかなメロディ」は歌詞もメロディもシンプルでありながら、心の奥深くに響く力があり、「アイリス」で描く様々な景色はこのアルバムを象徴しているようで、バラバラに見えながらも全てには意味があるということがしみじみと伝わる。

シングル曲に関わらず全曲が濃い内容。
バラバラに見える楽曲も、それぞれが意味を成し、アルバムという形の中で新たな価値を生み出すように構成されている点も面白い。

その濃さと同時に新鮮さを感じることになる一枚のアルバム。

ちなみに、アルバムの特設ページから一部視聴できます。


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2015年10月08日

Moonlight J-POP 15年8月篇

今回はサブコンで発表した、2015年8月度のマイベスト10を紹介します。
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posted by micarosu at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | Moonlight J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする