2014年10月26日

「少年」 barbalip

今回はbarbalipのアルバム「少年」を紹介します。
barbalipの1stフルアルバム。

野生的。
その言葉がしっくりくる。

でも決して荒々しいというわけではなく、野生的でありながら情熱的で、でも切なさや優しさ、更には愛までも含んでいる。

言うならば、伝えるべきことを思いのままに掻き鳴らす、エネルギーの塊のような音楽を聴かせてくれる。

その最たるが「FANTASY」だ。
イントロから響き渡る原始的なビートで惹きこみ、その中で響かせる皮肉めいた言葉達。

優しい言葉は実はファンタジーではないか?
それが本当に正しいのか?

「よく考えよう」
サビの突入部分で叫ぶように歌うこの言葉がとてつもない速度で胸に響く。

そう、この曲はただ怒りや悲しみを歌うのではなく、騙されるなという警告を歌っているのだ。
それは同時に自分を強く持てというメッセージも連れてくる。

だから聴いていると、勇気というより闘志のようなものが沸々と湧いてくる。
こういう熱い曲作ってくれるバンドに久々に出会えた気がする。

もちろんアルバムは「FANTASY」だけではない。

「I will get back your smile again」の流れるようなメロディと畳み掛けるギター、「スローモーション」、「イカロス・ソング」、「前を向いて歩こう」と真っ直ぐな言葉を耳に馴染むメロディに乗せ、「HELLS BELLS」の攻撃性ではらしさを見せつつ、「リンゴ」のようなシンプルなメロディとリズムであっても彼ららしさが滲み出てくるのも面白い。

最後の「少年」はそれらの魅力を全て詰め込み、全身全霊で歌う一曲。
アルバム全体の熱量が高いが、更にこんな熱量の高い曲を最後に持ってきていることで、アルバムを聴き終えたときの満足感が半端ない。

こんな熱いアルバムにはなかなか出会えない。
その熱さは一度聴いて確かめてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「FANTASY」のMVが視聴できます。

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2014年10月19日

「君の嘘とタイトルロール」 感傷ベクトル

今回は感傷ベクトルのアルバム「君の嘘とタイトルロール」を紹介。
感傷ベクトルのセカンドアルバム。

僕らは感傷ベクトルの魅力をまだ知らなかったようだ。

前アルバム「シアロア」も良い作品だと思っていたが、これはそれを遥かに超えてきた。

一番に感じたのは音の構成が巧みで、洗練されていることだ。

それはシングル曲「エンリルと13月の少年」を聴くとよくわかるが、どこか電子的で独特の浮遊感を持つサウンドは、それだけで聴き手を惹き付ける力がある。
その中で響かせる芯のある歌声とコーラスの心地良さも素晴らしい。

アルバムの中では「光のあと」と並んで、巧みな音構成という点において一際存在感を放っている。

もう一つ感じたのは、楽曲の幅が広がったことだ。

「涙のプール」のような口ずさみたくなる軽快さ、「生者の更新」では綴られた葛藤を包むようなアコギサウンドの上品さ、「終点のダンス」で魅せるピアノとギターの音色が作る陰のある疾走感。

「その果て」のように聴いた瞬間に感じる終末感と希望が交じり合う音に、詩に込めた感情が見事に重なるのも最高だ。

感傷ベクトルが作る音楽の可能性。
それが垣間見える渾身のセカンドアルバムだ。

ちなみに、↓のamazonの商品ページから視聴できます。

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2014年10月12日

「LIVE」 Sound Schedule

今回はSound Scheduleのミニアルバム「LIVE」を紹介します。

良い。
とにかく良い。

聴いた瞬間からワクワクさせるこの感じはどこから来るのだろう?
一番に感じたのは音が躍動しているということだ。

「銀河ステーション」の始まりを告げるギターの音色からそれは伝わり、聴いた瞬間からそこはライブのような高揚感が待っている。

「フリーハンド」の丁寧に重ねられた音世界に惹きこみながら、「ミラクル」のクセになるメロディと力強いサウンドが気持ちを押し上げる。

一度聞いたら忘れられないメロディと躍動感の名曲「目隠くし鬼」でこの高揚感は最高潮を向かえ、「ありがとう」のシンプルな音と言葉を乗せる歌声が最高の余韻を残してくれる。

ミニアルバムということもあり5曲と収録曲は少ないが、その中に濃密で生きた音楽を詰め込んでいる。
まさにタイトル「LIVE」の名の通りの一枚だ。

キャリアも結構長いが、ここに来てこんな熱い一枚を送り出してくれる彼らに、これからも目が離せない。

ちなみに、↓のamazonの商品ページから視聴できます。

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2014年10月05日

「ここから」 USAGI

今回はUSAGIの「ここから」を紹介します。
USAGIの3rdシングル。

思わず聴き入ってしまうというのは、こういう曲のこと言うのだろう。
少なくとも自分はそうだった。

今作が3枚目のシングルとなるが、正直インパクトとしては「イマジン」や「Hello」のほうが上だった。
だからこの曲を聴いた瞬間はなんとなく弱さを感じたが、そんなものはすぐに吹き飛んでしまった。

良質なメロディに上田さんの誠実な歌声。
そこに乗るのは等身大の言葉達。

生きて行く意味を無理に探すのではなく、自分の好きなことを改めて好きだと思えば、今の日々を愛しく感じること出来るはず。
そう思えた"ここから"また始めていこう。

この綴られた想いは、そっと聴き手の心の中に染み渡っていく。
それほどまでに人々を惹き付ける"歌"の姿がここにはある。

名曲。
それは間違いないが、それ以上に一つの"歌"としての素晴らしさを感じてもらいたい作品だ。

ちなみに、こちらでPV視聴できます。


posted by micarosu at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする