2012年12月09日

「MY DROWSY COCKPIT」 カミナリグモ

今回はカミナリグモの「MY DROWSY COCKPIT」を紹介します。
カミナリグモの3rdアルバム。

アルバム全体に漂う、夢の中のような浮遊感。

物語性の高いカミナリグモの作品の中でも、これほど不思議な感覚にさせてくれたのは初めて。

その一つの理由は、シンプルなアレンジで構成されていること。

例えば「Stray Moon」。

ギターのアルペジオとキーボードの音色を中心に置き、余計な音を入れていないため、凛とした空気感が楽曲全体に広がる。
それは、寒い朝や月といった物語の場面を浮かび上がらせ、主人公の決意を静かに響かせる。

音を足すような遊び心のあるアプローチが多かった彼らだけに、こういう音を引くことで楽曲の良さが際立った作品を出してくれたのはうれしい。

またそれとは逆に、音を足すことで圧倒的な存在感を放っているのが、タイトル曲でもある「MY DROWSY COCKPIT」。

眠ろうとする曲の始まりは静かに。
そして、夢の中の募る想いが色々な音の重なりで表現され、サビの夢が覚める直前の決意で、最高の盛り上がりを見せる。

今までより楽曲の良さが引き立つアレンジが印象的で、完成度を増したアルバム。
一曲一曲だけでなく、アルバムを通して聴いたとき、その世界観と完成度がよりわかるだろう。

ちなみに、カミナリグモ Official Websiteから「あの虹」と「王様のミサイル」の視聴ができます。

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2012年12月07日

第8回レビューコンテスト

HMV ONLINEで実施していた「第8回レビューコンテスト」でなんと

第1位を獲得させていただきました!!
(レビューは、藤巻亮太さんのアルバム「オオカミ青年」を紹介したもの)

HMVさんありがとうございます!

第8回レビューコンテスト
http://www.hmv.co.jp/news/article/1209250038/
(レビュー内容は、こちらのブログで紹介したものと同じです)
posted by micarosu at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | お知らせ・日記等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月02日

「ガールフレンド・フロム・キョウト」 古川本舗

今回は古川本舗さんのアルバム「ガールフレンド・フロム・キョウト」を紹介します。
古川本舗セカンドアルバム。
空気公団の山崎ゆかり、Spangle call Lilli lineの大坪加奈、advantage Lucyのアイコ、拝郷メイコ、YeYeなどがゲスト参加している。


アルバム全体に影の感情が流れる一枚。

でも、それは決してただ暗いだけのものではなく、そこにわずかな光が見える。

その影の部分を特に象徴しているのが、一曲目の「魔法 feat. ちょまいよ」だ。

君を失い生きていることに何度も背を向けている主人公。
どうしようもない感情のまま生きていこうとする中に、自分の中でも理解できていない希望を信じようとしている。

主人公の置かれた状況、感情描写は悲しいものでしかないが、そこに明日へ行こうとする見えない光と、それを包む力強く壮大なアレンジもあり、この悲しい世界がとても愛おしく感じる。

その「魔法」で引き込まれた暗闇から、光を辿っていくようにアルバムは続いていく。

といっても、曲調が極端に明るくなるようなことはなく、あくまで今を噛み締めるように、静かに静かに流れていく。

そして、最後まで聴いたときに、今があることと明日が来ることの喜びを心に残してくれる。

12編の光と影の物語。
それは通して聴くことで、大きな意味を持つ。

このアルバムは一曲一曲ではなく、アルバムとして、一曲も欠かすことなく聴いて欲しい。






posted by micarosu at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする