2019年07月14日

「SUPER MUSIC」 集団行動

今回は集団行動の「SUPER MUSIC」を紹介します。
集団行動の3rdアルバム。

集団行動というバンドの一つの完成形。

配信限定シングル「ティーチャー?」、「クライム・サスペンス」、「ザ・クレーター」と、リリース毎に確実に存在感を高めていて、その動向に注目していた中で遂にリリースされた3rdアルバム。

タイトルを「SUPER MUSIC」と名付けるあたり、この作品への自信を感じさせる。

そのタイトルナンバーでもある「SUPER MUSIC」からアルバムは始まる。

この楽曲はアルバムの中でもバンド感が非常に強く、ギター、ベース、ドラムの奏でるしっかりとしたアンサンブルに齋藤さんのどこか無機質だけど華のあるボーカルが彩りを加える。
繰り返される"スーパー・ミュージック"というキラーフレーズもあり、最初からインパクトを与えてくれる。

そこに続く「1999」。
この楽曲の存在がアルバムにとっても、集団行動というバンドにとっても非常に大きい。

一言で言えば王道のJ-POP。
耳なじみのよいキャッチーなメロディに、浮遊感漂う音色が印象的。

歌詞もかなり特徴的で、19歳の自分と99歳の自分が行き来する御伽噺のような展開に、自分の位置がわからなくなるような浮遊感がある。
前述の通り音色の浮遊感とも相まって、この独特の音空間が何とも心地良く、いつまでも浸っていたいと思わせてくれる名曲に仕上がっている。

この後も楽曲ごとに魅せる顔も色もそれぞれに個性的で、次へ聴き進めるのが非常に楽しい。

そんなおもちゃ箱のようなアルバムの最後を飾るのは「チグリス・リバー」。

男性陣の低く太いボーカルで大地に響かせるように始まる時点で、何事かと思わせる。
音の作り方も非常に壮大で、遠い昔の民族音楽のようでありながら、未来を感じさせる不思議な浮遊感を持っているという、もう何が何だかわからない。

でも何故か一度聴いたら頭から離れることは無く、色んな意味で衝撃的とも言える名曲。

集団行動はもう少しふわっとしたイメージがあっただけに、この楽曲の存在は彼らのイメージを変える一曲。
そして、アルバムの締めに強烈インパクトを与えるものとして、これ以上のものは無い。

全部を聴いて、確かに「SUPER MUSIC」だったなと納得してしまうほど、素晴らしい楽曲が並んでいる。
間違いなく聴く人を後悔させない一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

1999
ティーチャー?
クライム・サスペンス
ザ・クレーター

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2019年07月07日

「FOREVER YOUNG」 BOYS END SWING GIRL

今回はBOYS END SWING GIRLの「FOREVER YOUNG」を紹介します。
BOYS END SWING GIRLのメジャーデビューアルバム。

"僕たちはまだ終わっちゃいないだろう"

これは「フォーエバーヤング」の一節。
メジャーデビュー盤の一曲目にこの歌詞を持ってくるあたり、彼らのスケールの大きさを感じずにはいられない。

もちろん終わりではない。
ここから新たな一歩を踏み出す決意表明とも取れる一曲で、耳に残る綺麗なメロディにサビの"フォーエバーヤング"の力強いフレーズが印象に残る名曲からアルバムは始まっていく。

続く「Goodbye My Love」は彼らの真骨頂とも言える王道のポップナンバー。
優しい音色とメロディに乗る思い出の描写が愛おしいのだが、中でも映画の半券を見つける描写には思わず耳を止めてしまう。

「縋 -sugare-」は打って変わったダークなロックナンバー。
無力感と虚無感が入り乱れる世界観を描く詩とサウンドに少し叫ぶような歌声。

最後に叫ぶ"縋れ"のフレーズは心に一本の矢を突き刺すような強さを秘めている。

この3曲を聴いただけで、このアルバムの名盤さと彼らのポテンシャル、そして決意が感じ取れる。

ここから先も驚きっぱなしで、攻撃的な詩とグルーブ感で引っ張る「Boo!! Let it go!!」に、優しさ溢れる音色で聴かせる「毛布の中で抱き合って」。

インディーズ時代にリリースしていた名曲「ストライド」、アルバムの集大成にして盛り上がり必須のアップチューン「Alright!! 〜令和若者賛歌〜」と純粋に良い曲と言える楽曲が目白押しだ。

メジャーデビュー盤が力を入れすぎて魅力が落ちてしまうバンドもいるが、彼らの場合はインディーズ時代からの良さを更に磨いて洗練させた印象で、間違いなく名盤と呼べる一枚に仕上げてきた。

千葉県成田市発、全年齢対象・清涼系ロックバンド。
BOYS END SWING GIRLの新たな歴史がここから始まる。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
Goodbye My Love


フォーエバーヤング
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2019年06月30日

「トワイライト」 スカート

今回はスカートの「トワイライト」を紹介します。
スカートのメジャー2ndアルバム。

ポップミュージック。
一言で言えばそうなのだが、やはりそれだけでは語りきれない。

始まりが「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」ということからもそれがわかる。

NegiccoのKaedeさんに提供した楽曲のセルフカバーなのだが、かなり暗めの楽曲だ。
歌詞に"逃げ出したい"という言葉が出てくるくらい陰を持った楽曲なのだが、不思議と後ろ向きな感じより前向きな想いが滲み出てきている。

そこから「ずっとつづく」、「君がいるなら」という心地よい楽曲への流れでもう虜になってしまう。

今回のアルバムはこのように曲順にかなり意味がある感じだ。
それぞれの詩のテーマや情景などには直接の繋がりは無いのだが、曲ごとに魅せる陰と陽だったり、楽曲の色合いだったりがそれぞれにコントラストを描いて一つの作品としての輝きを増している。

ジャケット風に言うのであれば、始まりのきっけから結末へ向かう一つの漫画のような作品だ。

インタビューで本人も絶賛していた最後の3曲「花束にかえて」、「トワイライト」、「四月のばらの歌のこと」の流れは特に秀逸で、楽曲そのものの良さに加えて、余韻の残し方が最高だ。

不思議なもので、この余韻を聴いていると、また始めからこの作品を振り返ってみたくなるような魔力も秘めている。
そして気づけば何度も聴いてしまっているだろう。

「トワイライト」と名付けられた漫画のようなアルバムに浸ってみてほしい。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

posted by micarosu at 22:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月24日

Moonlight J-POP 19年4月篇

今回はサブコンで発表した、2019年4月度のマイベスト10を紹介します。
ダウンロード

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2019年06月23日

「UTOPIA」 FINLANDS

今回はFINLANDSの「UTOPIA」を紹介します。
FINLANDS初のEP作品。

4曲の個性。

楽曲のタイプは4曲とも全くと言って良いほど違う。
ただ、詩の面を見てみると一つの共通点が見えてくる。

人との距離感。
もっと簡単に言えば、孤独感だ。

まずは表題曲でもある「UTOPIA」。

小気味良いリズムで聴かせるキャッチーなナンバー。
詩はよく聴くとかなり官能的な雰囲気なのだが、その関係がどこか表面上で、妖艶さよりも寂しさを感じさせる。

聴き馴染みが良いのに詩の世界観が深いので違和感を感じさせるのだが、それがまた心地良くも聴かせるのが深い。

「call end」は激しい楽曲だ。
テンポの速さはもちろんのこと、高音・高速で叫ぶように歌う声はそれだけでも印象に残るだろう。

そこから打って変わってミディアムなテンポで聴かせる「衛星」。
上で書いた距離感という言葉がまさに表れた一曲。

衛星というのはある星の周りを回る星のことで、そこに人と人の関係を重ねている。
距離はあるものの決して離れない関係は綺麗なようで切なくもあるわけだが、その関係のままではいけないとそこから離れようとする意思に強さと寂しさが垣間見える。

最後の「天涯」はこの中では一番重い。
言葉の表現が真っ直ぐに暗さを抱えていて、沈む感情に惹きこまれそうになる。

EP作品だけあってそれぞれにインパクトがあるわけだが、前述の通り孤独感が非常に濃く出ており、EP作品とは思えない濃厚な一枚になっている。
いや、EPだからこそできた濃厚な一枚と言ったほうが良いかもしれない。

ちなみに、こちらで「UTOPIA」が視聴できます。

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