2018年05月20日

「STEREO」 大橋トリオ

今回は大橋トリオさんの「STEREO」を紹介します。

「VENUS」の衝撃。
この楽曲の存在がアルバムにおいて非常に大きな役割を果たしている。

大橋トリオさんというと少し暗めの世界観とゆったりとした曲調の印象が強いのだが、「VENUS」はそのイメージを大きく変えた。

どことなく無機質な音のようにも感じるが、一聴きしただけで惹き込まれるような艶やかさを併せ持っている不思議な楽曲。
一度でも耳に届けば頭から離れないほどのインパクトと中毒性を持っているのだ。

これを聴いてアルバムが楽しみにならないわけがない。

このインパクトに触発され聴き進めてみると、日常を描いた歌詞に温かな色を与えるような明るい楽曲が耳に止まるだろう。

思わず動き出してしまいそうな心地良いリズムの「面白きかな人生」はその最たるものだろうか。
前向きな歌詞が前々へと押し出すような感じではなく、そばに寄り添いながら、歩くペースよりも少しだけ早いテンポで進行する感じで、聴いているうちにいつのまにか前向きな気持ちにさせてくれる。

ここから「SHE」、「双子の約束」と、温かさと自然を感じるような楽曲が並んでいるところは、ずっと心地良い気持ちをもったま聴くことができるのが非常に良い。

こういう楽曲があることで、「birth」や「スノーマン」のような深い世界観の楽曲が引き立ち、それぞれの良さをより感じることが出来るのも聴きどころ。

10周年という活動を経て、更に磨きの掛かった大橋トリオの世界観。
以前からのファンはもちろん、聴いたことが無かったという人にも非常に触れやすい一枚だ。

ちなみに、こちらでアルバムのトレーラーが視聴できます。

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2018年05月13日

「二重螺旋のまさゆめ」 Aqua Timez

今回はAqua Timezの「二重螺旋のまさゆめ」を紹介します。
Aqua Timezの8thアルバム。

初めてシングルが1曲も入っていないアルバム。

それは初めての曲がたくさん聴ける楽しみでもあるが、内容がわからないだけに少しばかりの不安もあったわけだが、その不安の必要は全く無かった。

今作も前作「アスナロウ」同様に攻めてきていることがわかるアルバム。

「たかが100年の」のようなAqua Timezらしいロックナンバーもあれば、美しいメロディが印象的な「未来少女」に、「タイムマシン」のような繊細なバラードもあれば、ヒップホップやファンクの楽曲も揃えるなど、とにかく聴いていて楽しく、聴き進めるほどに驚きを味わえるアルバムになっている。

このように音の方面から聴いている限りでは楽しい楽曲だらけなのだが、歌詞を注目して聴いてみると意外なことに気づくだろう。
これまでの道を振り返って今を噛み締めているようなものが多いこことに。

特にインタールードの「陽炎」以降の楽曲、「+1」、「愛へ」、「タイムマシン」、「last dance」にはAqua Timezからのメッセージのようなしみじみと聴かせる言葉並んでいて、気づけばその言葉一つ一つを耳で辿ってしまうほど深い想いを感じた。

当初はその想いの背景が何かわからなかったのだが、5/8に発表された解散があったのだろうと思うと、より込み上げてくるものがある。

"次に会えた時も"(「愛へ」)
"いつかの明日に死んでしまう僕らに"(「タイムマシン」)

「last dance」のサビで叫ぶように歌い上げる"またどこかで逢えると言って"。

最後のアルバムになるかはわからないが、そのくらい今の想いを出し切ったアルバム。
その想いを感じてみて欲しい。

ちなみに、こちらで「未来少女」が視聴できます。

posted by micarosu at 21:52| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月08日

Moonlight J-POP 18年2月篇

今回は2018年2月度のマイベストを紹介します。

投票には参加しておりませんが、引き続きサブコンもよろしくお願いいたします。
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2018年05月06日

「糸電話/ぼくらのサンセット」 結花乃

今回は結花乃さんの「糸電話/ぼくらのサンセット」を紹介します。
結花乃さんの2ndシングル。

寂しそうに語りかけてくるアコギの音色。
囁くような歌声。

この始まりを聴いただけで一気に惹きこまれてしまっていた。

"糸電話"は相手がいないと成り立たない。
それは物理的な意味でもあるが、心の距離が近くなければという意味でもある。

はじめは繋がっていた二人の糸。
それが少しずつ離れていく様を、糸の様子や受話器の転がる音で表現していることで、目には見えないはずの心の距離までもが不思議と伝わってくる。

その上「もしもしもし…」の歌声がこの感情に拍車をかけてくるので、聴いているだけで胸が一杯になってくる。

綴られた詩だけでなく、行間や歌声によって何倍にも感情を揺さぶってくる、「糸電話」はそんな名曲だ。

両A面のもう一曲、「ぼくらのサンセット」はカラフルという言葉が似合うような軽快な楽曲。

いつもと同じような日々を過ごしていると思ったけど、たまたま見た夕焼けがいつもより綺麗に見えたことに幸せを感じる詩がなんとも微笑ましい。

詩はあくまで"ぼく"目線なのだが、タイトルと詩の中には"ぼくらの"という言葉が出てくるのは興味深い。
こう表現することで、みんなが同じ状況の中、自分が感じた幸せがより特別なんだと思わせてくれる。

タイプの違う2つの名曲。
カップリングのカバー曲「ひだまりの詩」も含めて、一度聴いてみて欲しい一枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。

糸電話
ぼくらのサンセット

posted by micarosu at 22:37| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月29日

「LOVE=UNLIMITED」 寺岡呼人

今回は寺岡呼人さんの「LOVE=UNLIMITED」を紹介します。
約1年6ヵ月ぶりとなるニューアルバム。

このアルバムを語るには、まず収録曲の「仕舞支度」について注目したい。

懐かしさとポップさが前面に出たこの曲。
非常に耳馴染みが良いのだが、耳に届く言葉は五十を過ぎてからの生き方について考えさせるものになっている。

これを聴いて普遍的な名曲だなと思ったのと同時に、収録されたアルバムがどんな内容になっているのか聴いてみたくなった。

アルバムを聴いてみると、50歳という節目を迎えた呼人さんのこれまで培ったきた経験や感性が最高の形で詰め込まれていて、こういうアルバムってやはり良いなと思わせてくれる内容だった。

「僕は、君にもう一度恋をする」のような王道のJ-POPさであったり、「リライト」、「パパのお弁当」のような繊細で奇麗なバラードであったり、「バンドやろうぜ」、「大人はEぜ!」のようなちょっとキザというか気恥ずかしいような楽曲も呼人さんの声で聴くと自然とほっこりしてくる。

また、Bonus trackとして2曲「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー feat.桜井和寿」、「仕舞支度 feat.春風亭一之輔」が収録されているのだが、本当にBonus track。
大人たちの本気の遊びという感じで楽しませてくれる。

全体を通してポップさや懐かしさ、熟練のギター技術に編曲と、全てが高い次元で構成されつつバランス良く仕上がった名盤。
最近の音楽には無いような"何か"を感じることができると思う。

ちなみに、こちらで「仕舞支度」が視聴できます。

posted by micarosu at 18:15| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする