2020年09月13日

「One」 alcott

今回はalcottの「One」を紹介します。

これは圧倒的だなと思った曲に久々に出会った。
それが「花ぐるま」だった。

懐かしき和の美しさを感じさせる切情の歌謡ロックともいうべき楽曲。

始まりの"花ぐるま"という言葉とメロディだけで感じた切なさ。
静かな始まりだが、2回目のサビからは音の強さも加わり、哀しき感情の熱量が一気に上がり、それと同時に惹きこむ力も圧倒的に増していく。

ラストのサビでそれはピークに達し、アウトロの余韻に儚さが溶けて消えていく。

この曲の展開や言葉の選び方、そしてメロディ。
どれもが素晴らしく、美しい。

この曲は衝撃だった。

ただこれは彼らの魅力の人でしかない。

アルバムを聴くとわかるのだが、一つ一つが確固たる個性を持っていて、それぞれが小説のように形成されている。

「あなたが主役だ」は真っ直ぐな言葉と流れるようなメロディで聴かせる応援歌になっているし、「アイラブユー」のようにキザな言葉が印象的な少し甘いラブソングだってあるし、「かじつをたべて。」のように一途な想いが溢れる曲もある。

7つの小説が魅せて聴かせるもの。
それを知るために聴いてみると、きっとハマってしまうだろう。

ちなみに、こちらで「花ぐるま」が視聴できます。

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2020年09月09日

Moonlight J-POP 20年7月篇

今回はサブコンで発表した、2020年7月度のマイベスト10を紹介します。
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2020年09月06日

「世界の街角」 平川地一丁目

今回は平川地一丁目の「世界の街角」を紹介します。

まさかの再結成からのアルバム「時のグラデーション」のリリース。

その余韻もつかの間、そこから半年も経たないうちに新作アルバムが出てくるなんて誰が想像しただろうか。

しかもこれがかなり面白い作品になっている。

前作「時のグラデーション」が平川地一丁目の再起動だとしたら、今作は実験。
今までの平川地一丁目を踏襲しつつ、自分たちが納得の行く形を追求して昇華させた音楽といった印象。

具体的に言うと、詩の世界と音の世界の融合だろうか。

記憶を辿る様子を描いている「記憶の中にある町」では、はっきり聞こえるのに少しずつ消える音が入っているのが印象強く、記憶の中に確かにあるものなのにどこか遠くて掴めない理想という雰囲気を音だけでも感じることができ、これが詩の世界と見事に重なる。

「世界の街角」も雰囲気は近く、一人だけの世界で理想通りになっても意味が無いという感情が同じく悲しげな音から伝わる。

もちろんこういった悲しい曲ばかりではなく、「月夜の遠吠」のような生きることへの力強い決意を歌った曲では、大地を一歩一歩踏みつけていくような力強さを醸し出していたり、「夏の風」では暑いのだけど少し懐かしい風を感じながら、物思いにふける様子が上手く表現されている。

また、今作では直次郎さんの作曲した曲が3曲入っているのが大きなアクセントになっている

直次郎さんの曲というと「校庭に見つけた春」や「夢見るジャンプ」と言ったシングル曲を思い浮かべてもらえるとわかりやすいのだが、メロディに明瞭さと繊細が滲み出ていて、そのメロディだけで哀愁を誘うのが特徴。

「幾星霜」、「此処に在るもの」、「若草」とどれを取ってもその楽曲の良さに惹きこまれる。

中でも2曲目に収められている「幾星霜」の近くに感じたいのに遠く届かない想いを紡いだメロディの存在感は、アルバムの中でも光っている。

最初に実験という言葉を使ったが、物凄く新しいことに挑戦をしているのではなく、その個性を高めるためにどう表現をするかという実験であることがわかると思う。

平川地一丁目が出来ること。
平川地一丁目にしか出来ないこと。

それを追い求めて辿り着いた珠玉の一作。

ちなみに、こちらからダイジェスト視聴ができます。

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2020年08月30日

「ハイライト/ひとりで生きていたならば」 SUPER BEAVER

今回はSUPER BEAVERの「ハイライト/ひとりで生きていたならば」を紹介します。

メジャー再契約。
それは嬉しくもあるが、何となく不安もあった。

"再"とついている通り、一度メジャーの舞台に彼らは立っている。
ただそれは長くは続かず、その舞台から降りている。

もちろん、それは音楽の良し悪しの話ではない。

事実、インディーズになってからの彼らの活躍は目覚ましく、その音楽が評価されるようになったのが嬉しかった。

その中でありながら、再びメジャーという舞台に立つことで音楽が変わってしまうのではないかという不安はあったが、その心配は無かった。

「ハイライト」
これは彼らの集大成とも言える楽曲だ。

イントロにどことなく「らしさ」の面影があったり、インディーズ時代の楽曲のまさしくハイライトのような構成なのは非常に面白い。

詩の面では、常に咲き誇る"ハイライト"のような瞬間を生きていこうという力強さが響いてきて、疾走感ある"らしさ"溢れるロックサウンドど歌声で真っ直ぐに響いてくる名曲だ。

「ひとりで生きていたならば」は対照的に繊細で壮大なバラードナンバー。
"生きる"と"出会い"という彼らの核とも言える言葉を、こちらも真っ直ぐ響かせる。

この2曲は彼らがメジャーという舞台への名刺代わりだ。
舞台が変わってもやることは変わらない。

真っ直ぐに信じた歌を響かせる。
その想いが溢れた1枚だ。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
ハイライト
ひとりで生きていたならば

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2020年08月23日

「Brainstorm」 ナナカラット

今回はナナカラットの「Brainstorm」を紹介します。

ナナカラットには何度"集大成"と"最高傑作"という言葉を使わなくてはいけないのか。
今回もまた凄い作品を作ってきた。

リード曲「All Light of the world」はナナカラットらしさ全開。

始まりの
"何度でも行くよ どんな世界でも 永遠だって"
のフレーズは特に強く、かなり気持ちの入った楽曲という感じだ。

この曲同様に力強さが印象的な「Outsider Monster」も外せない。

外だけを見ないで自分自身を見つめ直してほしいというメッセージが詰まっているのだが、ごり(うたれん)さんの男性ボーカルが入っていることで力強さが増していて、今までにない格好良さが垣間見える。

同じくごりさんのボーカルの入った「Synergy」も注目して聴いてみて欲しい。

メロディの存在感も全般的に増していて、「幸せのとなり」や「アイノカケラ」辺りで魅せる王道感に、「陽炎-kagerou-」、「記憶のカケラ」で聴かせる繊細なバラードのメロディの美しさと、どれをリード曲にしても遜色ないほど秀逸だ。

歌詞の面では光と永遠がキーワード。
メロディの良さも相まって、聴いていると希望が湧いてくるのも魅力。

集大成と最高傑作。
ナナカラットの進化は留まることを知らない。

ちなみに、こちらで「All Lights of the world」が視聴できます。

posted by micarosu at 18:54| Comment(0) | おすすめCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする