2017年04月18日

Moonlight J-POP 17年3月篇

今回はサブコンで発表した、2017年3月度のマイベスト10を紹介します。
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2017年04月16日

「デフォルメの青写真」 空想委員会

今回は空想委員会の「デフォルメの青写真」を紹介します。
空想委員会の3rdフルアルバム。

前作「ダウトの行進」がとんでもない名盤だった。
これを超える作品にはなかなか出会わないと思ったのだが、まさかこんなにも早くそれをも超える名盤に出会えるとは。

既出曲「私が雪を待つ理由」、「ビジョン」、「色恋狂詩曲」はもちろんどれも素晴らしかったのだが、今作では特にアルバム曲の秀逸さに注目して欲しい。

中でも岡田さん作曲の「何者」、「恋とは贅沢品」、「通行人「R」」の素晴らしさだ。

以前からキャッチーなメロディを作らせたら文句なしだったのが、更に磨きがかかり、一度聴いただけで忘れらないくらい耳に残る曲になっている。

それだけでも十分良いのだが、三浦さんの歌う言葉の響きが綺麗にメロディに乗っていて、詩の内容までもが自然に伝わってくるのも良い。

この3曲については本人が編曲までこなしていることもあり、何をどう伝えたいのかという楽曲のイメージが音から垣間見えることも、この楽曲を名曲に昇華させている要因の一つだろう。

ここまで絶賛してしまうと他の曲はそうでもないの?と思われてしまいそうだが、まだまだアルバムの魅力がまだまだある。

岡田さんがここまでキャッチーで優しい楽曲を聴かせてくれたが、その対となる格好良さを示してくれる佐々木さんの曲の存在を忘れてはいけない。

「キラーチューンキラー」はイントロのギターリフから格好良いのだが、そこから重みのある音とメロディ展開で聴かせつつ、その中に心地良い疾走感を魅せるのが堪らない。

唯一のインスト曲「Sign -instrumental-」のアコギをメインに据えた、インパクトある音には思わず聴き入ってしまう。

「私が雪を待つ理由」という壮大で優しいバラードの後にあることで、それぞれの楽曲が引き立っているのも聴きどころである。

そして忘れてはいけない三浦さんの楽曲の存在。

アルバムの始まりを告げる「スタートシグナル」はイントロのカウントダウン的に響いてきて、スタートを後押しするような詩の内容とも相まって、感情が高ぶってくる。(アウトロのギターもすごく格好良い)

「解の恋式」は恋に対する解の公式を求めている主人公の成長に、ちょっと癖のあるメロディの融合させるというまさに真骨頂。
こういう曲があると安心するし、楽しくなってくる。

「アイシテイルの破壊力」も近いところはあるのだが、言葉を届けることの難しさに向き合うもどかしさを示すような浮遊感ある音色でまた違う一面を見せてくれる。

最後を飾る「罪と罰」は集大成であり、進化を見せる楽曲。
歌声も含めて静かな始まりだったところから徐々に音が重なりあって、最後には壮大な世界を聴き手に魅せる。

こういう楽曲はある種の自信と実力が無ければできないので、それが出来るところまで来たということを感じずにはいられなかった。

ここまでモテない男の心情を描くことが多かったが、今作ではそれだけでない世界も描いていることで楽曲の幅は大きく広がった。

それにより感じた今までの良さと新しい良さ。
まさに集大成であり、進化が垣間見えるアルバムになっている。

冒頭でも絶賛したが間違いなく名盤。
聴いて絶対に損はない。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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2017年04月09日

「恋占」 結花乃

今回は結花乃さんの「恋占」を紹介します。
結花乃さんの2ndミニアルバム。

前作「花一匁」の落ち着いた雰囲気とは違い、全体を通して色合いが感じられるようになったのが今回のミニアルバム。

始まりの「恋占」はとても印象的で、華やかでキラキラしたキャッチーさは、聴いた瞬間から良いなと思わせてくれる。

今作はまた一味違うなと感じたのも束の間、「cocoa」で描く真っ直ぐな想いとそれを紡ぐ繊細なメロディに酔いしれさせ、カバー曲「ハナミズキ」で魅せる透明感ある歌声ですっかり虜になってしまった。

「ダーリンと日曜日」ではほんわかとした甘い雰囲気を聴かせてくれたかと思えば、「shippo」の絵本のような物語性のある詩の中に描く進みだそうとする想いを自然と聴き手の心に届けてくれる。

最後の「marquerite」はシンプルだけど深いバラードナンバー。
相手の想いを素直に聴けないもどかしさと一途な想いが交差する詩を、優しい歌声とピアノの音色が包み込む。

この曲が残す余韻がとても心地良く、またミニアルバムを始めから聴いてみたいと思わせるのがまた面白い。

一曲一曲変化する色。
小説のページを捲るように、その色合いの変化を楽しんでみて欲しい一枚。

ちなみに、こちらでミニアルバムのトレーラーが視聴できます。

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2017年04月02日

「露天」 おつかれーず

今回はおつかれーずの「露天」を紹介します。
おつかれーずの4thアルバム。

何かが始まる気がした。
それは一曲目「憧憬列車」のうつらうつらした夜の静けさを聴いたときから。

その予感が正しかったことにはすぐ気づくことになる。
二曲目「海蛍」を聴いた瞬間に。

一瞬聴くと音色と言葉で爽やかな印象を残すのだが、聴き進めると歌声の奥に隠された熱意とも言える感情がひしひしと伝わってくる。
耳馴染みが良いメロディでこんな情熱のこもった歌声を聴かされたらもう好きにならないわけがないだろう。

ただ実は、この曲だけ杉本さんが作詞をしていないのだ。
それはつまり、これだけの衝撃を与えておきながら、このアルバムの本番はまだまだこれからだということである。

聴き進めると実際色んな形の歌に出会うことが出来る。

「バスに揺られて」や「きみの町まで」のように君に会いに行こうとする弾むような気持ちをそのまま歌にしたような楽曲や、「家路」のようにシンプルに聴かせる楽曲。

思いのたけをそのままぶつけるように歌う「アイスクリーム」や嫉妬と混沌がうずまく世界の感情を描く「pandora」のような一筋縄ではいかないような楽曲に驚かされることも。

全体を通しておつかれーずの集大成とも言える楽曲が収まっていると同時に、新たなスタート地点に立っているような決意が垣間見える一枚。

楽曲の良さはもちろんのこと、その決意を感じてみて欲しい。

ちなみに、下記リンクからそれぞれの楽曲が視聴できます。
海蛍
アイスクリーム
ひまわり
バスに揺られて
きみの町まで
家路
桜コスモ

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2017年03月26日

「二百年目の恋」 碧井愛莉

今回は碧井愛莉さんの「二百年目の恋」を紹介します。
碧井愛莉さんの2ndシングル。

背景に見える名曲「鈴音-RinNe-」の存在。

続編的作品と銘打ったり、メロディを踏襲していこともあり、「鈴音-RinNe-」の楽曲の存在を強く感じるのだが、聴くと雰囲気が異なっていることに気づくだろう。

それは歌詞によるものが一番大きい。

「鈴音-RinNe-」は寂しさがそのまま切なさを表していたのに対し、今作は孤独な想いとそこから進もうとする希望と決意が描かれている。

"生きてく時代は選べないけれど"
の詩はその中でも強く耳に残る。

その言葉の通り生きていく時代は選べないけれど、それを嘆くのではなく、この時代だからこそできることがあるはずだという言葉を聴けば、少なからず心を動かされるだろう。

それは詩だけによるものではない。
より深みを増した歌声の表現力、繊細に聴かせる壮大なサウンドなど、音楽としてだけでなく歌としての深みが増していることも大きい。

リリース毎に楽曲の深化に驚かされているが、また一つ深化を増した名曲が生まれたようだ。

ちなみに、こちらで視聴できます。

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